くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

9月24日 シパダン

2010-10-19 21:44:13 | Weblog
早くも最終日の朝。



1st dive バラクーダ・ポイント
ジェリーにディープダイビングをお願いしてハンマーヘッドサーチ。
サイナスいたいけど、なんとか圧平衡しながらずんずん沈んで、ギンガメはもうはるか上空。



深場を凝視して、なにかを探してくれているジェリー先生。
なにかはもちろん、ハンマーヘッドでしょう。



ジェリーの目をもってすれば、なにかがいてくれさえすればきっと見えるはず。
しかし、水温は40mごえでも全然下がらず、青いだけ。
むなしい夜光虫ウォッチング…。まあ、これも朝の風物詩。
そして、深めの外洋からリーフに戻る途中は、むなしくアカモンガラの群れ…。





コーラルガーデン側に流されていくと、流れが強くなったところにバラクーダの群れがいて、バラクーダを貸切。





バラクーダポイントらしい光景。





その後、ジェリーが謎のアゲインスト。
どうもあとからのグループにバラクーダを知らせたかったみたい。

エキジットすると、いい天気。




2nd dive スタッグホーン・クレスト
さて、2本目からは初心者ありチームなので、ジェリーは常に浅瀬を漂っている。かなり浅瀬をキープなので、途中から勝手にトムについてゆく。
グレーリーフを遠まきに見て、クリーニング中のグルーパーとか、あとは平凡。



カンムリブダイもぱらぱらと…。きょうはちょびっとだけバファローっぽい煙幕攻撃。





まばらすぎて、迫力がない。

浮上したら、ずいぶん雲が出てきた…。




3rd dive バラクーダ・ポイント
ホワイトチップが元気なだけで、な~んにもなかった・・・。
バラクーダ・ポイントに潜っていれば幸せってのはあるが、でも、本当に撮るものがなかった。
しかもエキジットしたら、今にも降りそうな空。



4th dive ドロップオフ
JETTYのところからエントリー。正しいドロップ・オフの潜り方。



シパダン島育ちとしては、やはり、ドロップオフはここからエントリーしないとね。
JETTY下には、ギンガメアジが大量に群れていた。



あとはドロップオフの複雑な壁をみながら流す。





やはりこの昼なお暗い感じが、雰囲気あって好きだ。









浅瀬にあがると…
あまり注目度の高くない種類ばかりが、たくさん群れていた。









バラクーダポイントに到達すると、ジェリーは一生懸命バラクーダをさがしていたようだが、残念ながらお留守。
不毛エリアで浮上。



この空じゃ、器材はまともに乾かないだろうな…。



今回は、毎日なんらか天気が悪くなってくれた。




夜、フランス人男性カップルが「僕らのサインがほしくない?」と自分からログサインを売り込みに来た。そしてトムジェリと遅くまで談笑(?)し、シパダンウィークは地味にクローズした。でも、5日連続シパダンで潜れて満足。

9月23日 シパダン

2010-10-18 20:13:38 | Weblog
満月の日。

1st dive バラクーダポイント



ガーデンイール。きょうは近づいてもひっこまない。



バラクーダは出たけれど…



他ははなびらくまのみとか、かくれくまのみとか、スパインチークとか、サンゴに隠れた黄色いハダカハオコゼとか。
いつもどおりのバラクーダ・ポイント。


2nd dive ホワイトチップアベニュー



たまにはクマノミでも・・・



コーラルに覆われたリーフエッジから、いわばがけっぷちから下の濃紺の海を見るのが好きだ。



今回も特別なことは何もなく、カメの交通量がやたら多いだけで終わってしまった。




3rd dive ドロップオフ

きょうもタートルカバーンからスタート。







カバーンの入り口にいつもいるギンガメたちの、青ざめた光もなかなかよいもの。



口をあけてるやつ、かわいい。

ドロップオフでもニチリンは半身だけ。



ドロップオフのカベには、とりわけいろんなものがついてる。



苦手のツバメウオ。



Sweetlipsの唇がならんでいるところをとりたいが、なかなかそうさせてくれない。



こんどはまた趣のちがうツバメウオが群れていた。



顔つき、顔色、顔のでかさから、どうも好きになれないのだけれど、正面から見ると、なかなかまぬけでよいな。







ネムネムガメ…






4本目 ハンギングガーデン



お子様アカククリ。



ハンギングガーデンのWALLには、さまざまなソフトコーラルがつきはじめているが、昔のようにオオトゲトサカがぶらんぶらんっていう光景は戻ってこない。



テーブルサンゴが多いが、なにもそんながけっぷちにつかなくても…



こうして、きょうも不発な感じで4ダイブが終了。


5本目 サンセット
きょうもパス。サイナスはますます悪化しているから。


きょうは、フランス人のメタボなおばさんが乗ってきた。最近、乗船時のウェルカムドリンクで、マンゴネクターが出るが、おばさんはネクターをノーサンキューしたらしい。手をつけていないグラスを、エリエルが厨房へ下げに運んでいるとき、たまたま通りかかった私に、「ジュースハイラナイ?」と日本語で指し示した。せっかくなのでトレーから取って飲んだら、「あららー」と言われた。「ジュースはいらない?」と疑問形ではなく、「ジュースは要らない…」と事実をつぶやいただけだったのだ。フランス人女性は、メタボでもおばさんでも、チャーミング。おしゃれなのだ。このあたりは、ヨーロピアンはさすがだと思う。

そのあと日本人が3人、イギリス人が一人乗ってきた。日本人ばかりというのは気楽だが、やはり国際化するとおもしろい。フランス人男性カップルは、相変わらず。いまどき、デッキで日焼けをするのは、彼らの片割れと、私くらいだ。

さて、今朝降りた人々がお菓子を大量に置いていった。その中のカマンベールチーズ鱈というのに、フランス人のおばさんが、( can't believe!とたいへんにウケていて、写真までとっていた。また、干し梅はジェリーのお気に入りとなった。きょうもTiger Beerを適度に飲み、夜はふけていった。

9月22日 シパダン

2010-10-12 22:58:34 | Weblog
毎朝、1st diveの前は、超薄切りロールケーキが出る。help yourselfでトーストも食べられる。きょうは8名様が下船。彼らには、帰る人用スペシャル・ブレックファストのナシゴレンなどがふるまわれていた。なんとなくうらやましいナシゴレン。下船組は、C/Eがシパダンに着いてから、センポルナへのトランスファーボートで出発する。マブールからセンポルナへのボートは日の出後でないと運航できないから仕方がないけれど、シパダンがすぐそこにあって潜れないなんて…。


1st dive ホワイトチップアベニュー






きょうの水は、きのうほど抜けていない。
C/Eでは、ここをコーラル・ガーデンと名前をつけなおしただけあって、DEEPからSHALLOWまで、コーラルびっしり。

けさもカンムリブダイ登場。










この高水温で、ところどころサンゴが白化している。がんばれ!カッチュウソウ!




2nd dive サウスポイント
外洋にはグレーリーフシャークちらほら。みんなこぶりで遠かった。
ガレ場に、ホワイトチップに、カメに…。サウスポイントっぽい。



それにしても潮が緩慢。
サイナスは1本ごとに痛みを増し、ちょっとだけでも深度をあげようものなら、ちょっとだけ深度を下げるのもつらい。
本当は、こんなときは、パスをするべきだけど、パスしない。
そして、ホワイトチップ、ホワイトチップ、ホワイトチップ、カメ、カメ、カメ…。平凡。

それでも、サウスポイントの雰囲気は好きだ。
カベにいくぶん傾斜があるだけに、他のポイントより明るいし、なんとなくあっけらかんとした南側な感じもよい。
ガレ場は多いが、ガレ場にはガレ場の生活があり、その中を出入りする、こげ茶のカエルウオを観察するのが好きだ。

サンゴに覆われたところは、実にいろいろな種類のサンゴがある。














さて、きょうはフランス人の男性カップルが乗ってきた。某会社のチャーター期間が終わったので、これで日本人オンリーの日々はおしまい。このフランス人たち、イケてるメンズと思う人もいたようだが、女性の皆さん、残念でした!そしてトムも帰ってきた。これでトム&ジェリーコンビで、C/Eらしくなった。


3rd dive バラクーダポイント
にごにごだった。特別なことは何もない。
深い方には、冷たい水が入っていたので、下と沖を凝視するが、待ち人来たらず。
寒いのは大嫌いだが、もう少し水温が下がらないと、サンゴに悪影響をおよぼすだけでなく、ハンマーヘッドもますますあがってこなくなってしまう。





カメもネムネム…




4th dive バラクーダポイント
ハダカハオコゼはまたまた後姿。



本日2度目のバラクーダ・ポイントも、ギンガメだけ…







だいたい流れが逆で、コーラルガーデン側に流せなかった。
流れに乗っているとしだいに地形が複雑になってきて、ドロップ・オフの景色。



水は停滞。水面は鈍い光を放つだけ。



タートルトムに流れ着いたところで浮上。
ビーチはすぐそこ。このまま泳いでエキジットしたいくらいだ。




きのうまで、毎日おやつはピサンゴレンだった。さすがに3日連続ピサンゴレンでは、みんなげんなり。あした下船する人々は、3本でダイビング終了なので、私たちがダイビングに行っている間に、ドーナツを注文してくれたようだ。メインコックは降りてしまい、アシスタントしか残っておらず、作り方がわからないと言っていたらしい。バナナ風味の、やたらもちもちしたなぞのおやつだった。

シパダンからマブールの移動中、ラウンジでくつろいでいると、エリエルからシリアスな顔で、厨房に呼び出された。「僕はチョコレートケーキをオーダーしたのに、バターケーキが来た。しかもボートでの輸送中に、デコレーションが壊れたんだ。」と円いケーキを見せられた。この滞在中に、記念ダイブがあるので、記念ダイブの申告をしたら、「Tシャツとケーキどっち?」という話になった。ボルネオ・ダイバーズTシャツコレクターだった私ではあるが、C/EのTシャツはいけてないので辞退。「ケーキもいらない、何もいらない。」と言ったら、「マンゴスチンとかフルーツはどう?」と聞かれたので、「マンゴスチンとランブータンの盛り合わせなんていいかも!」と答えたのだった。そのあとご丁寧にセンポルナに確認してくれて、「今年はもうマンゴスチンのシーズンは終わってた。だからケーキを…」というので、「バターケーキはノーサンキュー」と丁重にお断りをした結果、「チョコレートケーキは?」と提案してくれた。チョコレートケーキがベターだと、エリエルも思っているらしい。しかし、結局バターケーキがやってきた、というエクスキューズをしておきたかったらしい。「だけど、私の記念ダイブは、確かあしただよ。」と言ったら、「あしたはだれだれが帰るから。」という理由で、1日早いきょう、お祝いをしないといけないらしい。


5th dive サンセット
サイナス抜けず、そのつど鼻血をだしている状態なので、きょうもパス。

さて、サンセット・ダイビングのボートに乗っけてもらって、きょうはSMARTウォーターバンガローのバーで、明日帰る人たちとぷち打ち上げ。Tigerが来るのを待つ間、またまたエリエルが、きのうは十分にみせられなかったから、もう一度カンダマン・スパに案内するという。せっかくそう言ってくれているのだからと、きのうの雨に打たれ組は、またまたスパへ。エリエルの頭の中は、ガールフレンドとケータイが占めていそうだが、なかなかゲスト・リレーションズ魂もある。きょうは、施術中の女性が窓から顔を出したので、「中を見ていい?」とちゃんと許可をとって見学。フットマッサージの間は、オーシャンビューで、とてもいい感じだった。

バーに戻ると超快適で、明日の朝までここにいるから、シパダンに行く前に拾いに来て、と言いたいほどだ。いつか1日くらいは、ここのウォーターバンガローでゆっくりとくつろいでから帰りたいものだ。


そしてディナー後は、記念ダイブのケーキ。フランス人カップルが、私の本数とケーキに関心を示して、「きみはいつから潜ってるのか?」とか、「どこで潜ってるんだ?」と矢継ぎ早に質問してきた。まあまあ、まずはケーキでも。「あなたたちグルメの国のと違うから…」と言って、ケーキをおすそわけ。フランス人は「ボン!」とは言わないものの、そうわるくない、という顔でケーキを食べていた。私も塩で甘みを演出した、生ぬるい脂っぽいクリームを想像して一口かじってみると、そんなに悪くはなかった。

さて、フランス人カップルは、二人とも、特に、女性ぽい人の方が日本に興味しんしん。「おはようございます」「いただきます」など、日本語を覚えようとしていた。そして二人とも大のサメずき。モザンビークや南アで潜ったというので、こんどは私がくいついた。ポッドキャストのマリンチャネルでよくある、モザンビークのサーディンランで、イワシの群れに、イルカとサメが入り乱れ、最後にクジラが現れるというめくるめく映像に常々あこがれている。モザンビークなんて、きっと一生行けない。ジャンボでもあたらなければ。彼らは、私の食いつきように喜んで、サメざんまいの動画をみせてくれた。タイガーシャーク、ブルシャーク…。ヤバ系の、かっこいいサメがいっぱい。最近、シパダンでは、アドレナリン出るようなサメは見てないなあ…。

こうして中日の夜もふけていった。

9月21日 シパダン・ダイビングとマブールのアコモ事情

2010-10-12 22:56:38 | Weblog
1st dive ホワイトチップ・アベニュー
エントリーポイントの透明度がとてもよく、潜降したら外洋にはバラクーダの群れがいた。



かべにはオニカサゴがちょこん。変な色にうつっちゃった。



たくさんあるオドリの家に立ち寄ってみるが、みんな写真お断りらしい。まあ、寄りが悪いのだ。
一眼マクロなら頑張る価値もあるが、コンデジで、みんなから置いていかれるほど粘る価値もないだろう。

パッチワークのように、さまざまなコーラルがはりつく壁を流してゆく。



やがて、カン、と指示棒でタンクを鳴らす音がすると、棚の上に、カンムリブダイがパラパラ。
深度を上げると、かなりたくさんやってきた。



ダイバーなんかおかまいなしに直進してくる彼ら。



いつ見ても、うろこの質感とか、あごの感じとか、歯のきたなさとか、おそろしい。



そして、リーフの上もさまざまなサンゴ。






2nd dive バラクーダ・ポイント
きのうより潮があたっていて、グレーリーフシャークやイソマグロがいた。前は、流れがあるときなら、グレーリーフなんてぼんぼん出てたのに、今は小さめのが単体で出てきただけで、やっとサメらしいサメを見たと喜んでいる状況が残念。それもいつも遠めで、写真にとってもしかたがない感じだ。



降るようなウメイロモドキには、このあとロウニンアジがつっこんでいた。



深めのところに、スカスカなバラクーダの群れ。



まったく同じ顔立ちなのに、人気のないイエローフィンもみる。



きのうからハダカハオコゼは、どれも写真がとりやすい場所にいてくれなく、さらに後ろ姿。黄色もいた。



のんきに浮かぶナポレオン。太陽浴びて気持ちよさそう。



コーラル・ガーデン入り口に到達して、エキジット。




3rd dive スタッグホーン・クレスト
エントリーポイントは、潮通しがよく、とってもきれい。



休むカメ。


浅瀬はどこまで行っても、デバスズメ。


サウスポイントに流したかったようだが、流れは逆だった。

浮遊物は多いが、透明度がとてもよく、インナーリーフとの境界がくっきり見える。







エキジットはロブスターレイアーだった。灯台が目印。




4th dive ハンギング・ガーデン



潜っているあいだじゅう、退屈していた。それでもシパダン以外ではスターのアケボノハゼやニチリンダテハゼ、クダゴンベ、アオウミガメ、ナポレオンがそこここにいる。水面は鏡のようだったが、水も停滞モードで、浅瀬もたるんとした印象。







エキジット時、なぜか150mくらいなにもない外洋にむかって泳ぎ続けるジェリー。なんで?水面は真っ白ににごって、体温より高いぬるま湯だった。いったいどこからこの温水塊は?サンゴに悪い!


母船がシパダンを出る頃には、悪天候のきざし。


きょうもおやつはピサンゴレン。


5th dive サンセット
睡眠不足がたたってか、サイナススクイズがはじまった。こうなると、数日間は、なおらない。よってサンセットはパス。


マブールじゃらんじゃらん
夕方、マブールへじゃらんじゃらんに行く。サンセットダイビングのボートに乗っけてもらってダイバーたちがエントリーした後、ボルネオ・ダイバーズJETTYへ。ところが、JETTYにボートをつけていたボルネオ・ダイバーズのボートマンが、おめーらはつけさせねぇ、と言ったか言わないかは知らないが、とにかく拒否られた。古いJETTYはところどころが朽ち果てていて、JETTYとして機能しなくなっているので、しかたなくビーチにボートをつけて、JUMP!

私がマブールへ初上陸したのは1996年のことだが、当時はJETTYで休んでいると、マブールキッズ、中でも特に小さい子はまっぱの状態で、わらわらと集まってきたものだ。リゾートが増え、常時外国人を見慣れたこどもたちは、もうものめずらしそうにわれわれのことを見たりはしないし、服もちゃんと着ている。

さて、なぜかゲストリレーションズのエリエルさんが案内してくれるという。まずはボルネオ・ダイバーズを通過し、近日オープンするらしいSDC、Sipadan Dive Centreを見に行く。SDCのスタッフルームには、すでに人が生活していたが、ゲストルームはまだ建築中。シンプルかつ場違いにカラフルなシャレーが3棟。レッド、グリーン、あとはまだ色のついていない3つのシャレーが、外装だけ出来ていた。なぜにラスタ?



長屋のようなカンティーン、ダイブ・ステーション、オフィスもできていた。緑の人相わるめのカメのロゴは変わらない。SDCからはマブールのモスクがすぐ、カンポンもすぐで、あまりに人々の生活と近すぎて微妙。

SDCの敷地を出て、民家の集落に突入。駄菓子屋さんがあったりする。



細く、手すりなんかなく、つり橋っぽい揺れ方をする不安なJETTYを歩きながら、民家のあいだをくぐりぬけ、バックパッカーの殿堂・アンクルチャンへ。1泊1800円からMAX2700円でシパダンに潜れるなら、見逃せないので、どんなもんか見にゆくのだ。エリエルが何度かJETTYの進路を間違え、なんども民家につきあたりながらたどりついたアンクル・チャンも、なぜかラスタカラー。



シャレーの前には、器材や洗濯物を干せる仕様になっていて、これは便利。全開のお部屋を見ると、ベッドが4台。無駄なものは何もなかった。シパダンのシャレーも超質素だったが、孤島ならではの風情を感じようと思えば感じられた。しかしここには風情はない。1日中潜っていられればよい系なら、これで十分かもしれないが、ゲストはみんな生っちろい、縦に長いヨーロピアン。バックパッキングのおついでであって、いかにもダイバーな風体のゲストはいない。アンクルチャンらしい、これまたいかにも、な風貌のチャイニーズがいたが、WEBの横顔はほっそりさせすぎ。美人チャイニーズスタッフはいたが…。ここがガラガラでシパダンで毎日潜れる保証があれば、喜んで泊まるが、そうでなければ無理!

そのあと、またもJETTYを右往左往しながら、ボルネオ・ダイバーズのビーチバー前へ出た。ビーチバーではC/Eのほかのゲスト達がビールを飲んでいたが、ひたすらじゃらんじゃらんなわれわれ3名は彼らを尻目にSMARTをめざす。周囲は暗くなってきたが、こどもたちは元気に外で遊んでいる。小さな集落をすぎてSMARTの敷地に突入すると、その広さにしまった!と思う。まるでクルンバ・ヴィレッジのよう。ジェネレータールームやコンプレッサールームもでかい。スタッフたちは真剣にバドミントンの試合をしていた。SMARTのスーベニアショップでアイスクリームを買い、カンティーンで食べたあと外へ出ると雨がふりはじめた。エリエルが、シパダン・ウォーター・ビレッジをまだ見せていないと言うが、丁重にお断りする。雨は本気で降ってくれ、SMARTの、ウォーターバンガローの部に着いた頃にはびしょぬれ。しかも通り雨で、屋根のあるところに着いたらやんだ。サイナスが抜けないが、これで悪化は決定。日ごろ、バチがあたるようなことは多々してるので、しようがない。SMARTのカンダマンスパを見たいと、スパに侵入するが、誰も出てこないので、サンプルのイランイランオイルをつけてアロマって帰る。一時的に海も荒れ、ウォーターバンガローにボートをつけるのもたいへんそうだった。私たち3人だけびしょぬれ。ボルネオ・ダイバーズのビーチバーで飲んでいた人々は、早くに雨宿りをしてかわいていた・・・。

シルバー&シパダンウィーク 9月20日 シパダン

2010-10-08 08:32:07 | Weblog
朝7時ちょい前のシパダン島。よい天気♪



サバ・パークスでサインをして、JETTYで記念写真をとって、ダイビングに出発。

1st Dive バラクーダポイント
潜降しはじめたらマスクに水がドバーっと入ってきた。マスククリアをしても、クリアしきれない勢いで水が入ってくる。視界はマスクの3分の1だけ。そこをギンガメが走馬灯のように通ってゆくのが見えるが、すぐにマスクは水浸し。めげずにもう一度、マスククリアをしてみるが同じこと。水面にまだ浮かんでいる人がいるので、いちど浮上してマスクをつけなおして、再度沈んでみるが変化なし。どうやらマスクのフレームとスカートの間が分離したもよう。マスクの上をぴったり押しつけ続けてどうか試したがダメなので、バディにサインを送り、さっさと浮上し、まだそこにいたボートに拾ってもらった。今回、ボートが一艇しかなく16人のダイバーを2チームに分けているので、1チームめのエントリーが終わったら、2チームめを乗せるために母船に戻る、というピストン輸送。チャーターなのに、なんでこんなことになっているのかと疑問は残るが、これが不幸中の幸い。2チーム目が待つ母船に戻り、「マスクがrosak(マレー語でこわれたの意)なの!マスクかして~!」とマスクを借りて、ちゃっかり2チーム目とエントリー。オリエンテーションをやっとかないから、こういうことになるんだな。

さて、2チームめのエントリーポイントにはギンガメはいなかった。視界が3分の1だったときにはクリアに感じた水は、実はにごっていて浮遊物満載。しかもぬるい。バラクーダポイントの、垂直な壁が続くあたりでは、大物を期待して外洋や下を凝視しがちになるが、このぬるさと緩慢な流れでは無理そうなので壁を凝視。アケボノハゼ、アオマスクと、他ではスターでも、シパダンでは凡人なやつらをみていた。



やがて頭上にギンガメアジの群れが登場。



そのまま流してゆくと、カンムリブダイがまばらに登場。そこここにいるのだが、三々五々散らばっていて、群れてない。なんで?



あとは、サンゴにかくれて写真におさまらなかった黄色いハダカハオコゼくらいでおしまい。


2nd Dive ミッドリーフ
ミッドリーフは、ジャイアントなシャコ貝からスタートするが、思い出しもせずあっさり潜降。
ミッドリーフの壁。ジェリーいわく、ホワイトチップアベニューからミッドリーフのWALL DIVEはどこも同じだと言う。



Next Diveはこの3つのポイントのうちの1つと言われれば、微妙に「な~んだ、XXかぁ~」感があるのは否めない。だって、ただきれいなだけなのだ。ドロップオフのような劇的な地形でもなければ、バラクーダポイントのように変化に富む地形でもない。過去、ハンマーヘッドが単体で通ったり、トラフザメの交尾、ニタリというレアものに遇ったことはあるが、まずふだんはアドレナリンが出るようなWALL DIVEではない。

特にこれというものは出てこない壁を流しているうちに、たなの上には、進行方向のホワイトチップアベニュー方面からカンムリブダイがかたまりになってやってきた。



それにしても、オジロクロハギだかナニハギだか、よくわからないが、この黒いやつじゃま。バラクーダの群れでも、ギンガメの群れでも、なにげにはいってくる写りたがり屋!?カンムリブダイは、なにもそんなにくっつかなくても(実際にはもちろんくっついてはいないが)、と思うほど、きゅうくつそうに同じ幅を保っていた。



やがて密度が減り、こちらは最後尾。



なんとなくとったモヨウフグ。



たなの上の浅瀬は、枝サンゴがどこまでむ続く、南の海のイメージそのもの。

エダサンゴにはスズメダイ。



ロウニンアジはクールにやってくる。



いっぱいいても、注目されないヒメフエダイの群れ。



わくわくしないポイントではあるが、すばらしい海であることにはちがいない。


3rd Dive バラクーダポイント
本日2度目のBP。壁をちまちまと見ながらすすんでゆくと、やがてバラクーダの群れ登場。外国人の一団がやってきて、白人はもれなく阿波踊り状態、チャイニーズらしき角刈りは、バラクーダの真ん前に行ってポーズ。なんだかさめる。追っかけてるし、そっちのダイブマスターなんとかしろ、とぷりぷり思いながらきゃつらが去るのを待ち、その後バラクーダ漬け。上空暗いし、目の前も暗くなるけっこうな群れ。



バラクーダはバブルを嫌うというが、じっとしてれば、むこうからも近づいてくる。




4ダイブ目前、昼下がりのシパダン島。だいぶ雲が出てきた。




4th Dive ドロップオフ
タートルカバーンからのエントリー。

入り口の「DANGER」のサインボードも朽ち果ててきた。もう字がちゃんと見えない。



カバーンのオーバーハングのところを鳥目になりながら、突き当たりまで行ってみる。振り向いたときの蒼い色が好きだ。





そして、いつ見ても、ドロップオフの迫力ある地形が好きだ。





ドロップオフの浅瀬は、サンゴびっしり、といった感じではない。ヘラジカハナヤサイサンゴ率高し。



そして、ギンガメアジ。



エキジットのあと、「今のポイントのどこがよかったんですか?」とボソッと言ってた人がいるらしい。いったい何を見ているんだろう?

4ダイブ後のシパダン。そうとう曇ってきた。




4本目のあとのおやつは、ピサンゴレン。5th Diveはマブールサンセットである。ニシキテグリのところで大混雑が予想されるし、ゆっくりしたかったので、パス。きのう潜っていないし、4本だけだと、全然疲れていないけれど。

シルバー&シパダンウィーク 9月19日 C/E乗船の日

2010-10-08 00:47:37 | Weblog
 早起き
1時間半ほど仮眠。シャングリラの枕が予想外にあってたらしく、意外にも熟睡していた。わかりきっていたことだが、睡眠不足と早起きのダブルパンチはしんどい。でも、きょうのKK→タワウは日本人で混雑するはず。空港での行列を避けるため、送迎も放棄して、他の旅行者のピックアップ時間より15分は早くタクシー移動をしようという話になった。

4時半にシャングリラのロビーへ降りると、ロビー横のレストランは、24時間営業と聞いていたのに真っ暗。薄暗いロビーでは、ひとりの従業員がネット中、もうひとりはソファで寝ていた。私たちが現れたのを見て、ネットサーファー野郎は、大急ぎでレセプションの中へ、仮眠していたスタッフは飛び起き、あわてて上着を着てレストランへ入ってゆき、バチバチと灯りがついた。バフェにならぶステンレスのふたをかたっぱしから空けてみるが、中身はどれもこれもカラ。唯一、お粥だけが入っていたので、お粥を食べ、さっさとチェックアウト。シャングリラってベルボーイが怠慢で、荷物を積極的に運んだり、タクシーを呼んだりしてくれない。ホテルの前に止まっていたタクシーのおじちゃんを起こし、KKIAへ。

 セルフチェックイン
KKIAへ到着し、いつもどおりカウンターへ並ぼうとすると、MASの職員にカウンターへの進入を止められ、セルフチェックイン機に誘導された。チェックイン機の横には、MASwings(サバ・サラワクのコミューター便を飛ばすMASの子会社)カラーの服を着た、トゥドゥンをかぶったかわいらしい女子が待機していて、タッチパネル操作を懇切丁寧に教えてくれる。シートは、ウィングがないところでキナバル山を見たいので、トイレにもすぐたてる最後尾をとることが多いのだが、今回は、エコノミーの最前列にしてみた。



 きょうのキナバル山
チェックイン後、エントランス近くのベンチにすわって外をながめていると、まだ暗闇の中、キナバル山の稜線がくっきり見えてきた。外へ出ると、空の色がどんどん変わってゆく。





パーキングの灯りが、とっても邪魔。

6時すぎに夜明けになるはずなので、神々しい朝日を拝もうと、キナバル山の真ん前で待機するが、なかなか夜はあけてくれない。



いつの間にか、パーキングの灯りは消えていた。





日の出の頃は、長時間立っていたので、疲労困憊。しかも朝日は、期待したほどじゃなかった・・・。

 KK~タワウ(MH2121 コタキナバル7:00 タワウ7:45)
いつものMH2121便。離陸後の南シナ海とトゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の島々、キナバル山、タワウのボルネオ・グリーンと、大好きな景色満載なので、眠くても眠らないフライトなのだ。

おだやかな朝の南シナ海。このぬるそうなところがよい。



キナバル山は雲多め。



ボルネオ・グリーンは、きょうは、曇りだったせいか、グリーンがいつもほど鮮やかではなかった。

 タワウ~センポルナ
機内アナウンスでは、午前7時38分にランディング。
タワウにつき、ターンテーブルから荷物をピックアップし、8時には皆外へ出ていた。
が、センポルナへのドライバーは来ていたが、トランスファーの車がないという。16人のゲストにたいして、ワンボックス1台しか着いていなかったのだ。結局、タワウを出発したのは午前9時。こんなことだったら、20分後の、お安いエア・エイシアで来たかった、とケチだましいが・・・。タワウからセンポルナまでの車では、ふだんは眠ってゆくのだが、今回は16人を2台におしこんだので、眠れたもんじゃない。センポルナのミレメワで飲み物を仕入れてJETTYへ移動。まだ新しく、周囲となんとなくなじまないJETTY。結局、ここからC/Eへの送迎ボートがまたなかなか来ず、小一時間。さっさと乗船して、昼寝がしたい…。

 No Diving Today
オリエンテーションダイブは、マブールのSMARTウォーターバンガローのハウスリーフになった。予想通りだ。ときどきオリエンテーションでも使うシーベンチャー下だったら行きたかったが、SMARTハウスリーフは個人的にあまり好きではないポイントなので、睡眠不足だから休んじゃえ!とパスすることにした。シーベンチャーは、時に流れが複雑だったり、アベレージが深いので、オリエンテーションに適さないといえば適さない。センポルナ発の日って、午後からバタバタ3ダイブするが、きょうは乗船時刻が遅れたために2ダイブでおしまいらしい。がつがつ潜りたいほうではないが、これでマブールは、パラダイスリーフしか潜るチャンスがなくなったな、とちょっとがっかり。サンセットダイビングには参加しようと、みんながオリエンテーションに行ったあと、ひとりダイニングでまったりしていると、階下から、昨年の乗船で知り合った方があがってきた。私以外にも、1本目からパスの人がいたんだ。そして、「ねぇ、ビール飲まない?」と声をかけられ、「え~?私、サンセットに行くんですけど。」とお断りをするが、「まあ、いーじゃない。」と言う甘い誘惑に、ハッピーアワー!

夕食後、マブールのボルネオ・ダイバーズのビーチバーへアイスクリームを食べに行きたいとマブール上陸。C/Eスタッフも数名上陸し、カンポンのある方へ消えていった。私たちは、ビーチバーでダイブマスター女子と飲んでいた名古屋の友だちから、タイガーを差し出され、アイスのはずがビールに。それにしても、最近のボルネオ・ダイバーズのダイブマスターって、なんとなくrudeな感じがするんだよなぁ。ビーチバーには1時間強いただろうか。初日だし、いいかげん帰って寝たくなってきた。だいぶたってから、C/Eスタッフたちが、なんとなくテンション高くなって、戻ってきた。やれやれ、これで帰れる。

C/Eに帰ると、乗船日は早寝の人が多いものだが、今回は、みんなまだ起きていた。7時間は眠りたいので、22時半頃には、おやすみなさいにした。

シルバー&シパダンウィーク 9月18日 KKへの長い道のり

2010-10-07 23:46:08 | Weblog

 シルバーウィークはシパダンウィーク
毎年9月は南の海に潜りにゆく。それもだいたいシパダンなのだが、今年はコモドかバア環礁かで迷っていた。コモドであわよくば水中イルカをみて、帰りにバリでマンボウに会うっていうのと、ハニファルベイでマンタとジンベイにまみれるのではどっちがいいかなぁ、と悩んでるうちに、シパダンウィークを知ってしまった。C/E(セレベス・エクスプローラー)で5月から9月の特定の週だけ、シパダンに月~金の5日連続で潜れるの巻なのだ。そしてシルバーウィークが、そのシパダンウィークのラストだ。

シパダンにはマンタは玉になってやってくることはないし、ジンベイは年に1回ていど、それも単体で、よほど運がよくなければ会えない。シパダン毎日>マンタ玉ジンベエ≧もしかしたらイルカと低水温マンボウ。シパダンに5日間連続、それも1日4本潜れることのほうが今や貴重に思えて、迷いはふっとび、シパダンでアオウミガメまみれになることにした。それに、さすがにもうどうでもいい記念ダイブもやってくる。300本の頃より、記念ダイブは基本シパダンとしているのだ。

しかし今年のシルバーウィークのC/Eは、某旅行会社がチャーターしており、ツアー代金は衝撃の高さ。昨年の同時期にC/Eで仲良くなった人々からは、「よくそんなに払うね!」と言われるほどだ。船は、「ダイバーは海がよければいいんです!」精神だけでリピートしている、快適・設備充実とはほど遠いC/Eにかわりはないのに、アグレッサーですか?と思うようなお値段。それでもSipadan everydayは、馬の鼻にニンジン。お金にかえられない。それに9月はやはりシパダンじゃなくちゃ!それでも微妙にマンタ玉とジンベエに未練を残しつつ、シパダンへ出発だ。そして、今回も、普通の東京発着パッケージではない、お得意のオリジナルスケジュールだ。


 なぜか関空
うちから成田までは、近くのホテルから出るリムジンバス1本で90分。
なのにゴールデンウィークはセントレア、今回は関空発。
ゴールデンウィークは、KKゆきのフライトがまったくとれず、なんでもいいからKKにゆける便ということでセントレア発となった。シルバーウィークは、さすがにゴールデンウィークほどは混んでおらず、なかなかとれてはこなかったものの、MH便をちゃんと確保できた。なぜに都民が関西かといえば、成田発は関西発より3万近く高い便しかとれず、安い方にこしたことはないとケチったこと、それとC/Eに同行する友だちが関西発ということもあって、私も往路だけ関西にしてみた。成田発だと、MHの出発時間は10時半なので、午前6時台のエアポート・リムジンに乗らねばならい。これだと羽田まで30分の私には、ANAの7時台の羽田発関西行きに乗るよりもむしろ家を早くでなくてはならないのだ。土曜日は、成田からは2便あり、13:30発というのもあるが、これだと到着が真夜中なのでそれも避けたい。

安い関西発にしたことで、羽田→関西の航空券を買ってもまだまだおつりがくるが、前回の名古屋ゆき深夜バスに味をしめ、今回もバス。実は、今話題の設備豪華な深夜バスに乗ってみたかった。しかしさすがに3連休前の金曜夜の便は満席でとれずにがっかり。1席だけ残っていたドリーム号を利用して、OCAT(大阪シティエアターミナル)で降り、そこから関空ゆきのリムジンにのりかえることにした。夜型の私は、朝はもたもたしているので、早朝羽田発の場合は、だいたいいつも乗り遅れるかも、という事態に陥る。羽田のチェックインで受託手荷物を預けられるタイミングでチェックインができたことがまずなく、ほぼ毎回、ダイビング器材の入った大荷物をひきずってコンコース走り、搭乗口で預けるといったパターンだ。ドリーム号のリクライニングはほどほどで、深い眠りではないにしても、ほとんど眠っていた。東京駅八重洲口から乗車したが、新宿駅新南口に着く前に、もうごうごういびきをかきバクスイしてる二人のおっさんがうらやましかった。出発後、山梨県のどこかのSAで1回だけ休憩のあとは、ノンストップで走る。格安バスとは違い、2時間に一度の休憩で、車が止まったことを契機に起きてしまうことがないのは楽だ。OCATには6時ちょい前に着き、むだなく6時10分の関西ゆきリムジンにのりかえ、7時には関空に着いた。

 関西国際空港 
フライトは11時発。チェックインは2時間半前からだから、時間はじゅうぶんある。2階にあるKANKU LOUNGEでシャワーを浴びることにした。ネットカフェ併設だが、シャワーのみの利用で500円。昔、海の家や、伊豆ダイバーだった頃に子浦の漁港で見たような簡易シャワーに毛がはえた感じ。15分間お湯が使えるが、しょせん簡易シャワーなので、5分でもうちょっと安いほうがよい。

シャワー後朝食を、と思うが、空腹感なくスタバでコーヒーのみオーダー。ショートで、「350円でございます」と言われ、軽く衝撃。東京では290円、カップ値引きなら270円なのに。ショートのカップが小さいと思うのはさすがに気のせい?しかも、現在のアニバーサリーブレンドではなくスマトラ。スマトラも好きなタイプのコーヒーなのでよいのだが、アニバーサリーのアの字もなかった・・・。スタバの横には、ブルーシールがあるので、紅いもソフトを朝ごはんがわりにした。ちゃっかりiPhoneのチャージを終えるとスタバを出て、3階のあんまり好みではないユニクロで、いろいろ服をあててみたり帽子をかぶってみたりしてから、友だちの到着予定の9時前になったので、そろそろチェックインと国際線出発フロアの4階へ移動することにした。

 マレーシア航空 (MH53便 関西11:00KUL16:40)
4階は、2階・3階の静けさが嘘のように人だらけ。想像していたよりもはるかに人が多かった。とりあえず、MHのAカウンター前に移動し、友だちが来るのを待とうと思うが、Aカウンター手前のベンチに着くや否や、おなかが急降下。空胃にコーヒーとソフトクリームという暴挙のたまものか!?トイレ駆け込みでタイムロスしてる間に、友だちから「どこいる?」着信があった。ふたたびAカウンターにむかうと、ものすごい長蛇の列がとぐろを巻いていた。そのとぐろの尻尾の方に、友だちの姿をみつけ無事合流。少しずつしか進まない列も、やっと先頭に到達し、次は私たちの番という段階になると、MHの空港職員から「おひとりさまですか?」と聞かれる。「いいえ、ふたりです。」と返事。その職員、カウンターへ到達すると、また「おひとりさまですか?」「ふたりです」・・・荷物を乗せようとすると、またまた「おひとりさまですか?」・・・どんだけおひとりさまにしたいんだ。それかあまりの混雑にこわれちゃったか?チェックインをすると、事前座席指定がはずれていた。2名並べるのは4席並びの真ん中2席だけ、通路側はないというので、めいめい窓側をとってもらう。こんなんだから、おひとりさまにしたかったのか?チェックインを終えてから気づいたが、そういえばリクエストしておいた、私のアジアンベジタリアンミールもはずれていた。オンボード限定ベジタリアンなので、すっかり忘れていたが・・・。

DUTY FREEも冷やかさず、さっさと搭乗口のベンチでずっとしゃべっていると、ずいぶんあとになって、ボルネオ・ダイバーズにゆく名古屋の友だちが「もう最悪!」と言いながらやってきた。MHチェックインカウンターの長蛇の列にご立腹であった。さて、搭乗してみると、最近、SQばかり乗っていたせいもあるのだろうが、MHの機内サービスがずいぶん雑に感じた。アテンダントのサービス態度が、国際線とは思えない雑さなのだ。ひとりひとりに配るメニューカードは廃止され、ミールをサーブする段階で、手書きのメニューが差し出されて選ぶしくみ。エコノミークラスのメニューなんて、個々人に配るほどのものでもないし、これは資源節約でよいかも。メニューはチキンと魚から選べ、私は「白身魚のトマトソースあえ、マッシュポテトぞえ」にした。味は普通だが、とにかく、ボリュームが少ない。ドリンクは、コーヒー・紅茶・オレンジジュースとあけてあるワインしかオファーしたくないようだった。雑なマレー女子アテンダントにタイガービールを頼むが、タイガーはなくカールスだけという。マレーシアなのにタイガーがないとはなにごと!?と思いつつ、カールスで妥協。カールスは、だいぶあとになって、ぬる~いのをしぶしぶといった感じでサービスされた。



エアバスA330には、パーソナルスクリーンもない。のだめをやっていたが、画面小さすぎ。以前は、Whiteなる本や、ポスター目当てにCDを買うほど玉木宏の大ファンだったが、そんなこと忘れるともなく忘れてしまっている今は、眠ることにした、

到着2時間ほど前になると、アイスクリームとマフィンが出てきた。アイスは玉露で、かちんこちん。ランチボリュームは少なかったが、さすがにマフィンは重たい・・・。



 KLIA(クアラルンプール国際空港)
KLIAに到着すると、まわりの飛行機は見慣れたMHの凧マークだらけで、いつものことだが落ち着く。KLでは約4時間のトランジットタイムがある。普通は入国後、そのまま国内線ターミナルへ移動するが、私たち3人はあえてトランジットエリアからは出て、ビアタイムにすることにした。まずは、サテライトビルの出発階にあがり、何か適当な店がないかのチェックと両替。円高でずいぶんいっぱいリンギットが来た。そのあと、ビールを置いているカフェにゆくが、ビールによいあてがない。インド系店員たちに商売っ気はなく、ゆる~い感じなので、協議の結果、バーガーキングで、フレンチフライとオニオンリングをテイクアウトしてカフェに持参。タイガービールで乾杯。

 KL→KK (MH2628 クアラルンプール20:00 コタキナバル22:35)
けっこうぎりぎりまでカフェでうだうだしていたので、国内線ターミナルへは早足での移動をするはめになった。冷えすぎた国内線ターミナル。免税品の誘惑を横目にゲートへ着くと、飛行機は20分ほど遅れていて、な~んだ、こんなに急ぐんじゃなかった・・・。そしてまた機内食…。国内線アテンダントのサービスの方が、国際線よりよほどまともだ。日本線の、片言の日本語でのサービスが、ぞんざいな感じに思えるのかもしれないと感じた。もうミールはいりません、と思ったが、食べてみたら、ビーフレダンが案外おいしくて完食。

 KK
KKに着くと、セレベス・エクスプローラーの送迎くんが待っていて、その場で、今日宿泊するシャングリラ・ホテルのカードキーをくれた。送迎くんは、もっと遅いフライトで着くゲストを待たなければならないので、送迎車に乗ってホテルにゆくようにと言ってバイバイ。シャングリラのレセプションも、バスがつくたびに行列になったものだが、チェックインする必要がないというのはありがたい。

シャングリラへ着くと、フライトが遅れたために、もう深夜0時が近かった。それでも荷物だけ置いて、さっさとじゃらんじゃらんへ出かけた。KKの夜の街も、歩きなれたもんだが、深夜は、ごきぶりやどぶねずみの通行量が多い。バーのあるエリアは、シャングリラから10分ほどかかるが、何分も歩くことにクレームが出たので、市役所手前まで行ったところで、カンポンアイルあらためカンポンスレラへ戻り、またタイガー。早めの時間は観光客が多いものの、深夜はローカルばかり、それもがらがら。ここにはたくさんの店があるが、入り口のところに構えている店の押しに負けて、奥には行かしてもらえず。「ビール飲むだけだよ。」と言って、テーブルに着く。近くに見える水槽は、シャコたちが、おのおのペットボトルを巣としてはいっていたが、けっこうきもい。貝もきもい。近くにいたサバハンが話しかけてきて、地元民とも交流。そのうち、店は水槽にカバーをかけはじめ、水槽のみなさん、きょうは命拾い。おなかもすいていないが、「飲んだあとはミースープでしょ」、ってことで、ミースープシーフードを食べる。カンポン・スレラは午前3時まで空いていると聞いたものの、午前2時にはクローズとなった。



シャングリラに戻り、朝シャワーにしようかな、とも思うが、朝がつらいのはわかりきっているので、烏の行水にして、頭もよくかわかさないまま、おやすみなさい。