くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(220) オトメベラ Thalassoma Lunare

2015-02-13 10:08:27 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のオトメベラ。




漢字にすれば乙女倍良。
山渓「日本の海水魚」には、「和名に似合わぬ貪欲な肉食魚」とある。
肉食なのと終日泳ぎまわっているのが特徴。
常時泳いでいるので、ピンがあわなーい!
他の魚の卵やベントスを食べ、テリトリー意識が強く、縄張りに侵入するサカナたちを執拗に追いかけるというアグレッシブさ。

オトメベラは、♀で産まれて♂に性転換するそうで、幼魚、成魚、雌雄で著しく体色を変えるという。
性転換をはじめたら、10日で完了するとか。
それが魚類全体で早いのかどうかも知らないけれど。
幼魚は体半分がブルー系で、背びれ中央と尾びれの付け根にある黒い班が特徴。
というわけで、こやつらは若者たち。
成魚になると黒班は消えて、尾の付け根が黄色い半月上になるので、英語ではMoon wrasseというんだそうだ。
いちばん強い♂がいちばん鮮やかで、干潮時にはグリーンからブルーに体色を変え、他のベラたちを追い回すらしい。
飼育下では10年も生きるそうで、野生はさらに長生きという。
単なるベラと思っていたけど、あなどれないのね。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(219)クジャクベラ Paracheilinus carpenteri

2015-02-10 12:10:24 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のクジャクベラ。
幼魚さん。

たんなるオレンジ系のチビと思いきや、ご幼少のみぎりから、しっかりボディにクジャクの点々が入っている。



で、クジャクベラといえば、黒い背景に、孔雀倍良たる所以であろう、背びれをシャーっと立てて婚姻色が派手派手な被写界深度ドン深写真といきたいところ。
しかーし。
ある日のバラクーダポイントでは、ちっこいベラがいっぱいいるから、とりあえず撮ってみたら…。
縞しまでかろうじてクジャクと判別できるものの、背びれはぺっとり、婚姻色には程遠い、クジャクベラがいたのであった。

しかも、ブルー系が派手なラボックラスとか、右上のニシキイトヒキベラのメスらしきのもいて、ゆるーくカオス。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(218)セイテンベラ Halichoeres scapularis

2015-02-09 10:16:56 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のセイテンベラ。


こんな不鮮明な写真でも、しっかりセイテンベラの特徴である体側のラインがわかる。
こちらは♀。
♂はもっとあざやか。
英名はZigzag wrasse。
Brownbanded wrasseとも呼ばれ、英名は納得だけれど、和名のセイテンがわかりかねる。
晴天かなあ。
ジグザグはある意味、前線みたいなのに。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(217)ニシキキュウセン Halichoeres biocellatus

2015-02-03 09:05:00 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のニシキキュウセン。


というわけで、まだまだ続く不鮮明な写真によるシパダンのベラシリーズ。
錦求仙。
漢字にするとお酒の銘柄みたい。
ベラ界には派手なものが多いのに、その中でも錦という形容をされるとは。
なのにこんな写真では…。
幼魚、成魚、♂、♀で、体色を著しく変えるそうで、こちらはまだまだ発展途上?
英名のTwo-spotted wrasseのとおり、尾びれ上のニセ目状班が特徴。
成魚の頭部に入る赤いラインも特徴的で、Red-lined wrasseとも
ほかにもニセ目をあらわすBiocellated wrasseやFalse-eyed wrasseともいう。
図鑑には、成魚のグリーンベースの派手な写真が出ていて、このしようもない写真がニシキとわかったのもニセ目のおかげ。
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2017年11月、バラクーダポイントにて、もうちょっとよくわかる1枚をGET。

雌相。



まりん・らいふ・いん・しぱだん(216)ホクロキュウセン Halichoeres melasmapomus

2015-02-02 08:49:01 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のホクロキュウセン。


黒子求仙。
もともとベラにたいして、そんなに興味があるわけではなく、シパダンのおさかなコレクションの一環で、コンデジだからこそ、見たものをすべて撮る勢いで、テキトーにパチパチ撮っている。
その中に、この青かぶりした1枚。
目の横と、テール付け根にあるニセ目が印象的。
このニセ目をホクロにたとえたのだろうけれど、これは名まえが記憶にとどまりそう。
Black-ear wrasse、Cheekspot wrasse、Earmuff wrasseなどなど、英名もわかりやすく、覚えやすいベラ?