木蓮の蕾が膨らみ、連翹も鮮やかな黄色で存在を主張している。
季節が変わり、花粉症の季節がやってきた。
ここで気分を一新するために、 時間的経過を振り返りながら iPad 2 のレビューをまとめてみたい。
3月1日のブログから
「3月2日の午前10時に iPad 2 が発表される」という噂が信憑性を帯びて流布していた。
その時点では画面の解像度向上には否定的な見方があり、サンダーボルトの登場が期待されていた。
白色モデルの登場は予想されていた。
3月2日 iPad 2 発表
発表当日、ライブでスティーブジョブズを見ることが出来た。
製品仕様についてはほぼ予想通りだった。
値段の据え置きとiOS4.3 にアップルTV2 (AppleTV 2) を組み合わせてのストリーミングはうれしい付録だった。
3月9日 iOS 4.3
スティーブが約束したとおり、 iOS 4.3 が発表された。
この時点で、現行モデルと呼べる機器の数が減り iPod Touch (2G) とiPhone 3G が初代 iPhone の仲間入りをした。
RIP
ただ、新OSの目玉の一つであるテザリング (Personal Hot Spot) が日本で使えないのは不条理だ。
ソフトバンクに門戸開放を求めたい。
3月11日 iPad 2 を実際に使用してみての感想
待望の iPad 2 を手に入れた。
全てのソフトで iPad に比べて動作と画面表示が速くなった。
カメラだけは解像度が使用出来るレベルにも達していない。
ビデオカメラとしての使用のみを考えた方が良い。
全体として第一印象はかなり良かった。
個人的には iPad 2 はあくまでもラップトップの小型化だ考えているので、画面があと1インチ大きい方が良いかなと思っている。
ここまで薄く作ってくれたら、全く不満はない。
もし、スマートフォンの高機能化を求めるなら7”タブレットを考慮するだろう。
その分野では iPhone の機動性を重視するので7”画面は望まないし、第一製品がない。
アンドロイドタブロイドはアプリが乏しくただの箱となる危険がある上に、インターネットでの動作についても一律でない。
例えば、インターネットバンキングにおいても、 iPhone や iPad は動作が保証されているが、アンドロイド携帯についてはフラグメンテーションのため、動作保証がされていない(みずほ銀行)。
数字上で高機能なハードがあったとしても実際に使えないのなら全く魅力を感じない。
ソフト開発者を惹き付けるためには、OSにおいて何らかの標準化が必須だ。
その意味でタブレット用 OS3.0 (Honeycomb) のオープン化をやめ閉鎖したした点は評価できる。
ようやく、グーグルも自分たちが不条理な主張(OSのオープン化)をしていたことに気付いた。
3月12日 (アプリのレビュー)
かなりの数のアプリを試してみたが、その中から完成度の高いアプリをいくつかレビューしてみた。
その後3週間使い続けた後で、それぞれのアプリに対する評価は変わらなかった。
後日、Dropbox についての説明を追加したが、これらは仕事をする上で有益なソフト達だ。
もちろん他にもたくさん良いアプリがたくさんある。
いずれ、テーマを絞ってまとめてみたい。
3月20日 長所と欠点
iPad 2 はコンピューター(iTunes) に隷属している。
この点は長所でもあり欠点でもある。
画面の大きさは個人の好みなので長所とも欠点とも言えない。
画面のサイズが選べない点は他のサイズを欲する人にとっては欠点になるだろう。
しかし、単一の画面はソフト開発者にとっては朗報だ。
新市場開発にあわせてソフト開発者に集まってもらうためには単一画面でスタートするのは大きな長所となる。
その意味で、10インチ前後の画面を丁度良いと考える大多数の消費者にとってはむしろ間接的な利益が大きい。
では 純粋な欠点はというと、カメラにつきる。
8メガピクセルくらいのカメラを装着して欲しいと思うが、技術的に間に合わなかったらしい。
ソニーが提供する8MPカメラは iPhone 5 でデビューの予定だ。
3月21日 スマートカバー
3月2日の発表時に一番意表を突かれたのがスマートカバーだった。
話題性だけを勘案して購入したが、機能的には気に入っている。
不満な点は組み合わせて使えるケースが無いことだ。
ケースについてはいくつかの組み合わせを考えて注文を出している。
製品を入手したら比較検討して iPad 2 ケースのレビューをまとめてみたい。
3月23日 iPad 2 と後発品との比較
iPad 2 を Motorola Xoom, HP Touchpad, RIM Playbook, Samsung Galaxy らと比較してみた。
この日のブログには比較表があるので参考にしてもらいたい。
結論は、総合サービス、アプリ、価格の点で iPad 2 に迫る後発品はないと言うことだ。
ただ、Galaxy と PlayBook には7インチモデルがあり、一定の支持を受けるのではないだろうか。
実際、 Galaxy で一番売れているのは7インチモデルだという。
RIMの PlayBook は自家製のOSの上にアンドロイドを走らせているのでフラグメンテーションの影響が大きく、将来のOSアップグレードが不透明だ。
新しいOSの恩恵を受けられないとなると不利益も甚だしい。
3月27日 iPad 2 へのファイルを転送
ファイル転送の方法をいくつか紹介したが、定法 (iTunes) の他にクラウドを利用するのが便利だ。
Dropbox を使えば基本的に無料でなおかつセキュリティーもしっかりしている。
(通常の使用なら無料サービスで十分)
4月1日 iPad 2, AppleTV, AirPlay とストリーミング
この日は AppleTV のレビューだが、iPad 2 と関連が深いのでここに含める。
iPad 2 上の動画や写真は AppleTV を使って大画面テレビで視聴できる。
セットアップ、操作共に簡単なのでマニュアルを読まなくても直感を頼って大丈夫だ。
iPad 2 の良さを生かす一つの方法として活用できる。
ふりかえってみると、iPad 2 の使用によって生活上の楽しみ方が少し変化したことが分かる。
iPad 2 の良さはハードウェアのスペック(仕様)で決まるのではなく、どういう経験が出来るかで決まるのだと思う。
数字の比較だけでは分かりづらい User Experience は iPad 2 の実際仕様で感じることが出来る。
ケータイを高機能のスマートフォンにアップグレードしたいと思っている人には iPad 2 を薦めない。
これまでコンピューターに縁がなかった人やケータイを使いこなせない人、また新しいデジタルライフを経験してみたいという人には一押しの iPad 2 だ。