最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

インターネット上のいじめ

2010-09-30 21:37:03 | 日記
ニュージャージョー州立大学(Rutger)の新入生が先週(9月22日)、ジョージワシントンブリッジから飛び降りて自殺した。
ニューヨークタイムスによれば、いじめとの関連が示唆されるという。

テイラー・クレメンティはバイオリン奏者として大学のオーケストラで活躍しているが、どうやらゲイだったらしい。
"Closeted gay" つまり、性的嗜好を明らかにしていなかった。
ところが、ルームメイトのダーラン・ラバイが級友のモリー・ウェイと共謀して、テイラーが他の男性と親密な時を過ごしている様子をウェブカムで生中継したのだ。

ダーランはツイッターで
“Roommate asked for the room till midnight. I went into molly’s room and turned on my webcam. I saw him making out with a dude. Yay.”
(ルームメイトが深夜まで部屋を使わせてくれと言ってきた。そこでモリーの部屋に行ってそこからウェブカムのスイッチを入れてみたら、彼が男といちゃいちゃしているのが映っていた。ヤッター!)
とつぶやいた。
そして、ビデオをストリーミングしたのである。

この2学生は生中継によってプライバシーを侵害した罪で送検された。
有罪が確定すれば最高刑は懲役7年だ。

今のコンピューターはリモート操作がきくので、簡単に他人のプライバシーを侵害することができる。
その上、一旦流出したビデオを回収することは不可能だ。
こういった、最近のテクノロジーを使ったいじめは簡単に実行できる割に損害が大きい。

もちろん、いじめられたからといって自殺するというのは正しい対応ではないし、決して頻度が高い訳でもない。
ただし、そこまで追い詰められたという事実を無視する訳にはいかない。

奇しくもラトガー大学では今年、"Project Civility" を遂行している。
講義、ワークショップ、パネルディスカッションなどを通じて、他人を尊敬すること、博愛、日常生活での礼儀等を考えるという行事だ。
皮肉としか言いようがない。

読者投稿欄では、この事件に関して活発な議論が巻き上がっている。
これは Hate Crime だから2学生を終身刑にしろと言う激しいものから、Sex Offender List に載せろというものまである。
リストに載ると、住む場所に制限が設けられ自由に移動できなくなるうえに、就ける職業にも限りがある。
逆に、これは若気の至りで、勝手に自殺する方が悪い。
だから誰も刑務所に行く必要はないという意見もある。
自殺そのものを非難する論調だ(キリスト教では自殺禁止)。

どういう立場を取るにせよ、多くの人が技術の進歩の切り離せない新しいタイプのいじめの増加に対して危機感を抱いているのは事実だ。
もっと、こういう新しい技術の使い方と倫理について啓蒙が必要ではないだろうか。



Fair Game

2010-09-29 23:08:42 | 日記

Fair Game by Valerie Plame Wilson    

韓国人街で (Fort Lee) でコーヒーショップに立ち寄ったら、そのお店は小さな本屋も兼ねていた。
棚にあるのはほとんどが韓国語で書かれた本だったが、英語の本もちらほらと目に入ってきた。
その中に、Fair Game があった。
間もなく公開となる映画と同じ題名の本だ。
実は、その映画のモデルとなったスパイの告白本である。

この本は面白い構成となっている。
ヴァレリーの著作部分については、かなりの部分がベタで読めなくされている。
CIAとの間の守秘義務に抵触するということらしいが、その内容は既にニューヨークタイムス等で公開されている。
今更、守るべき秘密ではないはずだ。
実際、事件の契機は彼女の夫である新聞記者が発表した "What I did not find in Africa" という記事である。
出版社も既知となっている事実については守秘義務が及ばないと判断して出版を計画したが、裁判所はそう考えなかった。
そのためCIAの検閲が入った部分を隠さざるをえなかった、ということだ。
ところが、既に公開されている事実、あるいは裁判記録として閲覧可能な内容については、当事者でないジャーナリストが補足を加えるとならお咎めなしだ。
ローラ・ローゼンによる後書きを読めば、各章の隠された文章が十分推定できるようにつくられている。

事実関係を整理すると、ブッシュ政権はイラク戦争を正当化するために、サダム・フセインが大量殺戮兵器を製造していると米国民に訴えた。
ところが、アフリカからその原料を買い付けているという報告に根拠がないということを、ジョゼフ・ウィルソンが前述の記事で暴露した。
大統領選挙を翌年に控えていたブッシュ政権は偽の報告の責任をCIAに押しつけることを画策した。
そして、CIAの諜報部員である彼の妻をスケープゴートに祭り上げたのだ。
この事件に関しては、副大統領ディック・チェイニーの右腕として活躍していた人物が、後の裁判で有罪となっている。
その公判の課程で上記事実が明らかとなった。

ヴァレリー自身のこれら一連の出来事に関する見方がこの本に書かれているはずだと思い、映画を見る前に一読するつもりで衝動買いに走ってしまった。
これまで読んだ内容は一般に知られている事実に沿っているが、それらに対する彼女自身の考えや感じ方を知ることが出来る。
貴重な本だ。

The Town

2010-09-28 16:03:23 | 日記
The Town




ベン・アフレックが監督として再びボストンに戻ってきた。
とても荒削りな作品で、ベン・アフレックの才能と映画作品としての欠点が入り交じった微妙な出来映えだ。
総合評価は3.5星だが、映画の結末に向けての盛り上がりと、カフェテリアでの何気ないシーンの緊張感がこの星に貢献している。

まず本編のストーリーはダグ(ベン・アフレック)とクレア(レベッカ・ホール)のラブストーリーだ。
これがまずい。
無理があってどうしても信じられない。
一生懸命信じようとしたが無理だった。

************ スポイラー アラート ************

クレアとダグは釣り合わない。
クレアは才知に溢れ、地元の子供達に対する奉仕活動に力を入れている。
実際映画の後半では努めていた銀行を辞めて奉仕活動に専念してみると宣言する。
そんなクレアに対してダグは嘘を重ね彼女を裏切る。
クレアはPTSDの原因となったのがダグだと知って愕然とする。
にもかかわらず、クレアはダグを愛し続ける。
聡明な彼女は他人に対する愛に満ちており、凶悪な犯罪を繰り返すダグに対する信頼がたった2分間の会話で回復するとは到底考えられない。
そのストーリー展開は無茶だ。

幾つか光る場面がある。
まず、クリス・クーパー。
アメリカン・ビューティーや Capote で観られたようにここでもピリッと辛みの利いた脇役を務めている。
ピート・ポスルスウェート演じる花屋は世界で最も畏れられている。
Hurt Locker でハードコアの爆発物処理班員を演じたジェレミー・レナー演じるジェームスとダグ、クレアの三人がカフェで静かに会話を交わすシーンは銃撃戦以上に緊張感が高まる。
この場面は、ベン・アフレックの監督としての潜在能力の高さを表している。

情け容赦のない銀行強盗で始まった映画は、血なまぐさい銃撃戦の中を終末に向けて突っ走っていく。
スリリングなシーンを抜けた後は、不条理だが安堵感を覚える大団円を迎える。

こんなに欠点を抱えた荒削りな作品にも関わらず、誰かにこの映画はどうだったかと聞かれれば、何も聞かずに自分の目で判断した方が良い、と応えるだろう。
まさにこの点が、今後のアフレック監督の映画に注目しようと思った理由だ。
素晴らしい監督でなければ、こんなに矛盾を抱えつつも観客に満足感を与えられる映画を作製できる訳がない。




ラボナール

2010-09-27 20:32:01 | 日記
今、アメリカでは Sodium Thiopental - ラボナール(田辺)- Pentothal (Abbott)  が不足している。
外科系や麻酔科の医師にはお馴染み過ぎる薬だ。
麻酔科をローテーションしている時には全身麻酔の導入薬として毎日使用していた。
日本でまだ市場占有率が50%を超えていた時に、田辺製薬が突然製造中止を発表して騒然となった薬だ。
要は、薬価が安くてやってられないと製薬会社がごねた訳だ。
蓄積された症例数が多く、麻酔を研修で回っている身から観ても使いやすい薬であった。
経済性だけでものを考える会社と、そこまで製薬業界を追い詰める厚生省(当時)は本当に患者のことを考えていたのだろうか。
今でもこの薬を完全に取って代われる新薬は無いと思う。

医療系以外でも、自白を強要するために使うことがあるらしい。
抵抗する意識を鈍らせるからだ。

とにかく、WHOの基本薬物リストに掲載されている位重要な医薬品だ。
そんな薬が手配できないとはどういうことだろう。

一番影響を受けているのが、なんと刑務所だそうだ。
死刑執行に必要だというのが理由。

アメリカでは全50州のうち15州で死刑が廃止されている。
最高刑が死刑となっているケンタッキー州では来年まで Thiopental が入庫してこないため、政府関係者が苛立ちを隠していない。
FDAも今年の3月から品薄の警告を出している。

今週、カリフォルニアで1978年の死刑制度復活以来14人目となる刑の執行が行われるが、それを最後に Thiopental の在庫が調達されるまで死刑執行が停止となる。
現在カリフォルニア州は700人を超える死刑囚を抱えており、執行停止による費用増加も無視できない金額だ。
アメリカ国内での製造を担っている Hospira が供給減の理由を明かしていないのも不思議だ。
現在の同社の主力商品である Propofol の製造販売に力を注いでいるからだろうか。
(値段が高く旨みが大きい。)
因みに、プロポフォール(アストラゼネカのディプリバン)はマレイ医師によるマイケル・ジャクソンへの過剰投与が死因と関連づけられて有名となった鎮静薬・麻酔薬だ。



ファミリーコンサート

2010-09-26 15:31:42 | 日記
ニューヨーク郊外(ウェストチェスター郡)に Caramoor という音楽用のイベント会場がある。
普段は催し物や結婚式等でも使用できる施設だ。

今日はファミリーコンサートがあった。
まず、お昼前に到着して、芝生の上でピクニックを楽しむ。
隣のフランス人一家は3種類のチーズ(ブルーチーズ、カマンベールともう一つは黄色いクリーミーなチーズでラベルも見えずなんだか分からなかった)にソシスとソシソン、バゲットを楽しんでいた。
赤ワインとワイングラスはもちろんのこと、まな板とナイフを野菜とともに持参してくるあたりがフランス人らしいなと感心した。
右隣は、典型的なアメリカ人一家と思われた。
ピザを一枚にソーダ(コカコーラ)とポテトチップスという組み合わせ。
まごう事なきアメリカ人だ。

午後のコンサートは「題名のない音楽会」形式で、女性司会者が指揮者とやりとりをしながらコンサートを進めていく。

1曲目はユダヤ系アルゼンチン人のゴリゾフが作曲した現代曲(Night of the Flying Horses)
幾つかのモチーフを演奏して会場の子供達に感想や想像できるものを聞いて回る。
寝静まっている静かな厩が想像できるとか、何か起こりそうな気持ちにさせられるとか、子供達も活発に発言する。
夜空を馬の群れが馳せる情景が浮かんでくるなど、子供達は一生懸命想像力を働かせて曲の感想を述べる。
企画も面白いが、それに応える会場の子供達も凄い。

2曲目はベートーベンの交響曲第7番から "Poco sostenuto - Vivace" を。
まずオーボエがなめらかに奏でる主題を聞かせて、他の楽器による同じ主題の演奏を聞かせてくれる。
リズムも曲想も違うので、子供達は自由にコメントを付けてくる。
自然とベートーベンの本質に触れさせようという試みだ。

3曲目にはお待ちかねの Yo Yo Ma が登場。
ドボルザークの Waldesrube だ。
まず彼がこの曲で描かれている3種類の静寂を彼なりに解釈する。

静かな森を平穏な気持ちでゆっくりと歩く。
とても幸せな満たされた感情がわき上がってくる。

二つ目は森で道に迷った時の不安な静寂。
何も聞こえない。
自分の心臓の鼓動だけがあたりを支配する。

最後に "Deafening silence"
何かが起こる期待感で胸が張り裂けそうだ。
この静かな森を抜ければ何かがある。
今はそれが何であるか全く判らない。

彼が演奏を始めると最初の1小節でもう引き込まれる。
彼は特別だ。
あの音色を聞けるだけでこの会場にいる子供達は幸せだと思う。
本物に触れることが出来るから。

そして、2曲、Gabriela Lena Frank の Leyendas: An Andean Walkabout から "Coquetos" とショスタコビッチのジャズ組曲からワルツ。
ダンサーが出てくる。
これらは室内楽なので本来指揮者は要らない。
いじけて退場する指揮者も可愛いが、意を決して再登場した指揮者から楽団員を守ろうとするダンサーの振り付けも独特で味わい深い。

最後は、コンマス (Colin Jacobson) が作曲した Ascending Bird を演奏したのだが、ヨーヨーマがこっそり後ろから入ってきてチェロの後ろの方でオケと一緒に弾いていた。
主役を張る俳優はエキストラが出来ないのと同じで、やはり目立つ。
印象に残ったのは、とても嬉しそうに弾いている姿。
オーケストラでみんなと一緒に音楽を作るのが楽しくて仕方がないという風情。

今日はコンサートのダブルヘッダーで、この後すぐ自分のソリストとしての役目があるにもかかわらずまるで自由に大空を飛び回る鳥のように、今この瞬間を心いくまで味わっている。

今日のコンサートは一風変わった進行だが、役者が揃った上に観客ののりも良いという願ってもない状況の下、忘れられないののとなった。

コンサート前のピクニックと併せて今年最良の休日と言える。



屈辱的な退却

2010-09-25 09:31:17 | 日記
中国漁船の船長釈放のニュースは日本の全面降伏だとして世界中で報道されている。

(米)The New York Times: "humiliating retreat" (屈辱的な退却)
(米)The Heritage Foundation: "Do not be coerced by Chinese irascibility" (中国の疳積によって威圧されるな)
(英)The Independent: "a backdown that would encourage Chinese assertiveness" (中国の主張を助長する譲歩)
米英は脅しに屈しないという伝統を誇っているので、今回の日本の行動を奇異に捉えている。

台湾やインドでの報道ではやはり他の領土問題も気になるらしく、アメリカの対応と誤算、将来の展望を中心とした記事が目立った。
ベトナムやフィリピンを当事国として捉え、中国との領土問題を同じ平面上で理解しようとしている。

ロシアの記事では、最近の中国海軍の行動が活発になっている事実を上げ、日米同盟に対してももはや対等に発言できるくらい軍事増強が進んでいると懸念を表明していた。

国によって一つの外交問題の解釈が随分異なるものだと改めて感じた。

いずれにせよ、中国の強硬な態度は多くの示威行動、ネットを通じての発言などで支えられており、愛国心側に偏っている。
それに対して日本人は反中感情を持ったとしても行動することはなく、外から見れば「領土問題に対して無関心」ととられる。
むしろ経済界の方が、資源の確保、社員や生産拠点の安全問題などを抱え、政府に対して妥協するように働きかける。
このような状況では喧嘩に勝てる訳がない。
必然の結末だろう。

頭にナイフ

2010-09-24 18:15:03 | 日記

頭に刃渡り10cmのナイフが3年間もの間刺さったままになっていた男の話が新聞に出ていた
ニュース源はAP通信社だ

レントゲン写真がAP社のサイトに掲載されている。
何故3年間も放置されていたのか。
抜去する危険の方が大きいと判断したらしい。
頭痛などの症状がひどくなって、たとえ危険でも何とかして欲しいと言うことになったらしい。
術後の経過は順調だそうで何よりだ。

因みに、元はと言えば酒場での喧嘩が原因で刺されたらしい。

Photo: Associated Press (AP Photo/Helia Scheppa, JC Imagem)



コンピューターのセットアップ

2010-09-23 23:49:55 | 日記
今日のブログはメモの代わり。

インストール状況

OS-X set up and update (10.6.4)
Preinstalled Aerture 3: updated
Final Cut Pro Studio (2009): installed and updated
Adobe CS5 Master Collection: installed and updated
FileMaker Pro 11 Advanced: installed and updated to v11.2
Logitech Control Center: installed and configured
ATOK 2008: installed
Parallels Desktop 6: downloaded and installed
Windows 7 Ultimate: installed and updated
iWork '09: installed and updated
Rosetta: downloaded and installed
MS Office 2008 (Rosetta): installed and updated (SP1)
Autodesk Cleaner 6.5 (Rosetta): installed and activated
Roxio Toast 10 Titanium: installed and updated
Additional applications with the Toast: installed
TechTool Pro 5: installed and updated (5.0.7)
Alternate startup disk: created
Finale 2010: installed and updated
Sibelius 6: installed and updated

仕事の合間を利用しての作業なので、ここまでで今日は一杯。
まだ半分も終わっていない印象だ。

予定
Windows Applications
For writing: BBEdit, EndNote X4, Dictionary
AV: Episode Pro (5.3.2)
Scientific: LaserGene
Web: many
Utilities
先は長い、最低でも2日はかかりそうだ。

そして最後にデータの移植。
アーカイブしたもの(~6TB)を除いても3TBを軽く超えている。
1TBほどが外付けで、残りを2つの内蔵ディスクに振り分ける形にしよう。



新しい Mac Pro

2010-09-22 13:13:39 | 日記
ようやく新しいCPU (Mac Pro, Mid 2010) が配達された。
早速組み立てにかかる。

まずメモリーを 4 x 2 GB に 4 x 4 GB を足す。
マニュアルの指示通りに、#3,#4,#7,#8に DIMM を挿入していく。
後で分かったことだが、違うサイズのメモリー(2GBと4GB)が混在する時は#1,#2,#5,#6に大きいサイズを、残りに小さいサイズを使用するべきだった。
メモリーマネージャーに注意を受けた(CPUを立ち上げた際、画面に差し替えるように指示が出てきた)。
DIMMの造設、変更が簡単に出来るようにメモリーベイとプロセッサーを引き出して取り外せる設計になっていた。

次に、2TBのハードディスク(サーバー級、WD, RE4)をベイに収める。
以前に比べてこのさぎょうは随分と楽になった。
ロックは外側のサイドパネルのロックと共通となる仕組み。

続いて RAID コントローラーをPCIeスロットに挿入した。
こちらも、素手で回せるスクリューでまとめて4このPCIスロットを押さえる設計。
ドライバーなしで簡単装着が可能になっているのが嬉しい。

最後に、光学ディスクドライブを一つ足すことに。
BD-RW(パイオニア)を装着しようとして驚いた。
ドライブディスクも引き出し型になっている。
道具不要設計というらしいが、良くここまでと思えるほど改変が自由に許されている。
素晴らしい。

Original:
Mac Pro: 12-Core Part number: Z0M4
Two 2.93GHz 6-Core Intel Xeon “Westmere” (12 cores)
Momory: 8 GB (4X2GB)
HD: 2TB 7200-rpm Serial ATA 3Gb/s hard drive (Three empty bays)
Graphic card: ATI Radeon HD 5870 1GB
Optical Drive: One 18x SuperDrive

Modified:
Mac Pro: 12-Core Part number: Z0M4
Two 2.93GHz 6-Core Intel Xeon “Westmere” (12 cores)
Momory: 24 GB (4x4GB+4X2GB)
HD: 2TB 7200-rpm Serial ATA 3Gb/s hard drive x 4
Graphic card: ATI Radeon HD 5870 1GB
RAID Controler (PCIe 2.0, 6Gb/s eSATA) + 4 x 2 TB (RAID 5)
Optical Drive: One 18x SuperDrive + One 12x BlueRay (Pioneer)
External storage for Time Machine (8TB Drobo)

ここで感想。
80年代の日本でのアップル製品はキャノンの独占販売で、箱を開けることすら許されなかった。
箱を開けることによって保証が失効するというのだ。
どんなに些細なことでも、箱を開けるためには必ずキヤノンに連絡を取る必要があった。
今でももちろん製品保証が無くなる状況はあるけれど昔ほど不条理ではない。
水害によって製品が駄目になったとか、携帯電話のSIMロックを外すとか。
今では、メーカーのサイトにDIYマニュアルが公開されている位だ。

自分の欲しいトリムのなかで最低ラインの製品を購入してあとは自分の好みに合わせて作り上げていくほうが安上がりだし楽しい。
1年もすると新製品が出てくるが、徐々に築き上げていく方式なら5年くらいは現役を続けられるので無駄も少ない。
これからの主力機なので、ソフトの方も吟味しながらインストールしていく予定だ。

The expendables

2010-09-21 12:47:45 | 日記
キャストが豪華なので The Expendable を観てみた。

シルベスター・スタローン(ロッキーやランボー)
ブルース・ウィルス (ダイハードなど数え切れないほどの主演作)
ジェイソン・ステイサム (トランスポーター)
ミッキー・ローク (レスラー)
アーノルド・シュワルツネッガー (ターミネーターなど)
ジェット・リー (ヒーローやローグ アサシンなど)

ヒット作で主役を務めたアクション男優がぞろぞろ。
みんな存在感があって楽しいが、内容的にはスタローンが自分の好きな映画を自分の好きなように作って楽しんだという評がピッタリ。
爆発や銃撃戦が沢山あって、ハードボイルドの男どもが集まって何となくまとまって仕事をするという感覚だ。
人物描写は浅く、ストーリー的にも無理があるが、とりあえずドンパチを楽しみにいけばよい。

何人かの重鎮は顔を出したという程度に過ぎないが、ジェイソンステイサムはヴィン・ディーゼルと並んで好きなアクション俳優なので出ずっぱりだったのが嬉しい。

B級アクション映画(C級かも知れない)だが大画面で観るならOKとしよう。
スタローンはもう続編を作ると息巻いているらしい。

日本でももうすぐ公開される。

監督:シルベスター・スタローン
脚本:シルベスター・スタローン & デイビッド・キャラハン
主演:シルベスター・スタローン


囲碁の世界普及

2010-09-20 19:50:29 | 日記
アメリカ囲碁協会員の世界分布を見てみた。
平均棋力の一番高いのは香港で 6.48 のレーティング。
6段の丁度真ん中だ。

自分を物差しにすると、アメリカの2級で、日本の八重洲囲碁センターでは4段格で互角以上の戦績を残している。
日本で7段格の人がアメリカの公式戦では4段で参加して勝ち越すのが難しいくらいだ。
それからするとアメリカ囲碁協会の初段は日本の5段くらいはありそうだ。
その基準で平均6段とは凄すぎる。

その他で棋力の高いのはスウェーデン、ロシア、ノルウェー、ニュージーランド、韓国の5段。
フィンランドやウクライナも4段。
対戦した感触で、旧ソ連や北欧には強い人がたくさんいるという印象を持っていたが、データを見て納得した。

因みにアメリカの囲碁協会員の数は14512人だが、この数字が多いのか少ないのか良く分からない。
日本から、登録している人も100人以上いる。
オランダには協会員が31人いて、その平均棋力が日本の105人と同じ初段だ。

日本やヨーロッパには、中国人のプロ棋士が何人もいて、囲碁普及に努めている。
Feng Yun 9P (豊雲)は囲碁学校をニュージャージーに3校開いて10人以上の生徒を指導している。
生徒が集まってくるのは彼女の人柄に寄るところが大きい。
Rutgers 大学(ニュージャージー州立大学)に講座も持っている。
囲碁を中心としたアジア文化をテーマとしている。


彼女をはじめとして、自ら移住してまで囲碁普及に力を注いでいる棋士が多数いることに感謝する。
残念なのは、日本の指導者は遊びに来る(旅行に来る)ことはあっても、数年計画でじっくりと子供達を指導しようというつもりがない点だ。
しばらくは囲碁の世界普及は中国に頼らざるを得ない。

囲碁大会

2010-09-19 21:18:35 | 日記
Twelfth Annual Hoboken Go Tournament が今日開催された。
AGA(米国囲碁協会)の公式戦だ。

これが唯一参加する公式戦になので、レーティングがなかなか変化しない。
今日の目標は3勝して2級の上位90%から1級の下10%位までレーティングを上げることだった。
何とかその目標だけは達成できた。

久しぶりに顔を合わせるメンバーがたくさんいる。
Clayton, Marc Palmer, Mr. Gu, Steven, Larry など。
昔話に花が咲いてまるで同窓会のようだ。

その中に一人新顔がいた。
中国(江西省)から半年前に渡米してきた留学生で、実力7ー8段AGAらしい。
自分が今日1級(AGA)に昇級したばかりなのに、日本では4段として打っていることを考えると、彼女は凄く強いことが分かる。
もし公式戦で対戦するなら8子の手合いだ。
日本ではアマチュアの碁打ちに対して、7子や8子置くことは無い。
実際、中山典之先生とも5子で打っている。(指導碁ではあるけれども)

彼女今日は4局とも勝ち碁であったが、時計の扱い方に不慣れで2局も時間切れ負けとなった。
秒読みのこり2秒で石を置き時計のボタンを押すのだが、Ing 時計が反応しないのだ。
慣れている人は、反応が鈍いことを知っているので、ボタンを立て続けに数回押すのだが、彼女は空振り1回でアウトとなったのだ。
内容は相手を圧倒していただけに、惜しい結果となった。
いずれ、各種のアマチュア大会で頭角を現すだろう。

日本語学校の運動会

2010-09-18 18:49:51 | 日記
今日は日本語学校で運動会があった。
幼稚園と小学校の合同という大所帯にもかかわらず全競技を4時間くらいで終わらせる。
大変な苦労があるものと推察する。

幼稚園のお遊戯を見ていて些細なことに気付いた。
ちょっとしたことだが、その意味は大きい。
園児達は校長先生をはじめとする学校関係者の方に向かって踊っている。
保護者達のいる反対側には背を向けた格好だ。

アメリカの現地校ではあり得ない。
どの学年でも、子供の成長ぶりを保護者に見せるのが目的だからだ。
学校でみんな一生懸命に準備をする。
保護者は寄付金集め等で協力をするが演技の内容にはタッチしない。
学校の関係者は裏方に徹する。

一方、日本語学校ではボランティアの保護者達が裏方を務める。
そして先生達が演技を指導するものの、実際の演奏・演技は学校関係者に向かって行う。
日米の意識の差が如実に表されている。

本来、運動会は子供達が楽しめればそれで良いのだが、親にとっては子供の成長ぶりを楽しめる絶好の機会である。
どうして学校の先生達が特等席に座るのだろう。
日本の、特に文部省から派遣された先生は偉いのかも知れないが、教育者として少し考えがずれていると思う。
少なくとも自分がホストなら、きっとお客さんを一番としてもてなすだろう。

些細なことから日米の意識の違いを見た運動会だった。

第2世代 iPad

2010-09-17 11:51:44 | 日記
どうやら来年の第一四半期中に第2世代の iPad が発売されるらしい。
今年のクリスマス商戦に新商品を投入するのではという観測もあったが、来年の発売という方が信憑性がある。

一つには商品のサイクル。
アップル社は主力商品については、1年毎の更新スケジュールを守っている。
マックプロやマックミニなどマニアックな製品はこの限りではない。
この線でいくと、昨年春発売の iPad の新商品を同年秋に発売するというスケジュールには無理がある。
さらに、発売も堅調でようやく生産が需要に追いついたばかりだ。
テック関係の商品寿命が短くなっているといっても、一気に半減するとは考えにくい。
さらに、部品の調達を請け負っている台湾のメーカーからの情報では、来年の発売に向けて部品のテストをしている最中だという。
これらの情報と事情を勘案して、冒頭の来年早々のラインアップ更新説を信じたい。

さて、内容について。
確実に装備されると推定されるのは FaceTime だ。
アップル社はこの Open standard を強力に推進しいる。
現在、iPad が唯一非対応の主力商品となっているという現状を考えれば、スケジュールを変更してでも新型の発売を急ぐ気持ちが理解できる。

より不確実なのは、AirPrint と AirPlay だ。
これらはどちらかというと iOS の問題だが、iPad との組み合わせで真価を発揮する機能だ。
前者は大変便利だし、技術的にも容易なはずだから是非実現して欲しい。
閲覧したウェブページを画面にタッチするだけで印刷できる機能は必須といっても過言ではない。
後者は、デスクトップ(もしくは AppleTV)から無線を通じて音楽や映像をストリーミング出来る機能だ。
マルチメディア端末として iPad を活用できるようになる。

実現すれば日常生活が変わってくる。
居間にあるオーディオ機器をデスクトップ上の iTunes を AirPlay と iPod Touch を使ってつなげれば、円盤には用が無くなる。
既に数百枚に及ぶCDはデジタル化が終了しているからだ。

もう自分の子供達の世代はウェブに代表されるデジタル文化の申し子で、学校の宿題一つとってもコンピュータ抜きでは片付けられない。
学校や所属するオーケストラで演奏する楽曲もウェブで試聴する。
そして気に入ったものは iTunes で購入して iPod 化した型古の iPhone で聴いている。

第2世代の iPad が発売になったら、ところてん式に初代 iPad が子供の手に渡るだろう。
恐らく、勉強と遊びの両方で活用してくれるに違いない。



国勢調査

2010-09-16 15:54:47 | 日記
今日発表された国勢調査(CPS: Current Population Survey )によると、
2009年の世帯収入の中間値が-0.7%の減少となった。 ($50,112 -> $49,777)

新聞等で予想された範囲内である。
中間値が5万ドルを超えたのは1998年だから、10年以上にわたって収入が増えていない計算だ。
60年代、70年代、80年代、90年代と順調に収入が増えてきていたので、21世紀に入って収入が減ってきているのは異常と言える。

注目すべきは、アジア系がこの厳しい状況下でわずかながらも収入を伸ばしている点だ。
($65,388 -> $65,469)
元々の収入が多いのも特徴だ。
もう一つ刮目なのは、女性の収入が伸びている点。
過去30年間で30%近く上昇している。
この間男性の収入が増加していないのと対照的だ。

ここで一つトリックがある。
世帯収入の中間値が何故下がったかという点だ。
失業者が増えて、収入が限りなくゼロに近づいた人が増えたため、中間値が下がったのだ。
職を保った人だけを見ると、インフレ率以上に収入が増えている。

ここで、よく言われることを思い出す。
米国は収入を保つために、職の数を減らす。
日独は収入が減っても、雇用を保とうとする、という観察だ。
今回の統計に目を通してまさにその通りだと思わされた。