ニュージャージョー州立大学(Rutger)の新入生が先週(9月22日)、ジョージワシントンブリッジから飛び降りて自殺した。
ニューヨークタイムスによれば、いじめとの関連が示唆されるという。
テイラー・クレメンティはバイオリン奏者として大学のオーケストラで活躍しているが、どうやらゲイだったらしい。
"Closeted gay" つまり、性的嗜好を明らかにしていなかった。
ところが、ルームメイトのダーラン・ラバイが級友のモリー・ウェイと共謀して、テイラーが他の男性と親密な時を過ごしている様子をウェブカムで生中継したのだ。
ダーランはツイッターで
“Roommate asked for the room till midnight. I went into molly’s room and turned on my webcam. I saw him making out with a dude. Yay.”
(ルームメイトが深夜まで部屋を使わせてくれと言ってきた。そこでモリーの部屋に行ってそこからウェブカムのスイッチを入れてみたら、彼が男といちゃいちゃしているのが映っていた。ヤッター!)
とつぶやいた。
そして、ビデオをストリーミングしたのである。
この2学生は生中継によってプライバシーを侵害した罪で送検された。
有罪が確定すれば最高刑は懲役7年だ。
今のコンピューターはリモート操作がきくので、簡単に他人のプライバシーを侵害することができる。
その上、一旦流出したビデオを回収することは不可能だ。
こういった、最近のテクノロジーを使ったいじめは簡単に実行できる割に損害が大きい。
もちろん、いじめられたからといって自殺するというのは正しい対応ではないし、決して頻度が高い訳でもない。
ただし、そこまで追い詰められたという事実を無視する訳にはいかない。
奇しくもラトガー大学では今年、"Project Civility" を遂行している。
講義、ワークショップ、パネルディスカッションなどを通じて、他人を尊敬すること、博愛、日常生活での礼儀等を考えるという行事だ。
皮肉としか言いようがない。
読者投稿欄では、この事件に関して活発な議論が巻き上がっている。
これは Hate Crime だから2学生を終身刑にしろと言う激しいものから、Sex Offender List に載せろというものまである。
リストに載ると、住む場所に制限が設けられ自由に移動できなくなるうえに、就ける職業にも限りがある。
逆に、これは若気の至りで、勝手に自殺する方が悪い。
だから誰も刑務所に行く必要はないという意見もある。
自殺そのものを非難する論調だ(キリスト教では自殺禁止)。
どういう立場を取るにせよ、多くの人が技術の進歩の切り離せない新しいタイプのいじめの増加に対して危機感を抱いているのは事実だ。
もっと、こういう新しい技術の使い方と倫理について啓蒙が必要ではないだろうか。
ニューヨークタイムスによれば、いじめとの関連が示唆されるという。
テイラー・クレメンティはバイオリン奏者として大学のオーケストラで活躍しているが、どうやらゲイだったらしい。
"Closeted gay" つまり、性的嗜好を明らかにしていなかった。
ところが、ルームメイトのダーラン・ラバイが級友のモリー・ウェイと共謀して、テイラーが他の男性と親密な時を過ごしている様子をウェブカムで生中継したのだ。
ダーランはツイッターで
“Roommate asked for the room till midnight. I went into molly’s room and turned on my webcam. I saw him making out with a dude. Yay.”
(ルームメイトが深夜まで部屋を使わせてくれと言ってきた。そこでモリーの部屋に行ってそこからウェブカムのスイッチを入れてみたら、彼が男といちゃいちゃしているのが映っていた。ヤッター!)
とつぶやいた。
そして、ビデオをストリーミングしたのである。
この2学生は生中継によってプライバシーを侵害した罪で送検された。
有罪が確定すれば最高刑は懲役7年だ。
今のコンピューターはリモート操作がきくので、簡単に他人のプライバシーを侵害することができる。
その上、一旦流出したビデオを回収することは不可能だ。
こういった、最近のテクノロジーを使ったいじめは簡単に実行できる割に損害が大きい。
もちろん、いじめられたからといって自殺するというのは正しい対応ではないし、決して頻度が高い訳でもない。
ただし、そこまで追い詰められたという事実を無視する訳にはいかない。
奇しくもラトガー大学では今年、"Project Civility" を遂行している。
講義、ワークショップ、パネルディスカッションなどを通じて、他人を尊敬すること、博愛、日常生活での礼儀等を考えるという行事だ。
皮肉としか言いようがない。
読者投稿欄では、この事件に関して活発な議論が巻き上がっている。
これは Hate Crime だから2学生を終身刑にしろと言う激しいものから、Sex Offender List に載せろというものまである。
リストに載ると、住む場所に制限が設けられ自由に移動できなくなるうえに、就ける職業にも限りがある。
逆に、これは若気の至りで、勝手に自殺する方が悪い。
だから誰も刑務所に行く必要はないという意見もある。
自殺そのものを非難する論調だ(キリスト教では自殺禁止)。
どういう立場を取るにせよ、多くの人が技術の進歩の切り離せない新しいタイプのいじめの増加に対して危機感を抱いているのは事実だ。
もっと、こういう新しい技術の使い方と倫理について啓蒙が必要ではないだろうか。