最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

バーレスク

2010-11-30 20:44:32 | レビュー
クリスティーナ・アギレラ主演の Burlesque は魅力的な映画だ。



何か目新しいことはあるだろうか? ー 何もない。
けれども、Show Girls や Moulin Rouge と同じジャンルでありながら、バーレスクの見せ方で数段上を行っている。
Dream Girls や Chicago を楽しめた人は間違いなくこの映画を珠玉の作品と捉えるだろう。

アイオワの田舎を飛び出してきた少女がシェールが所有している傾きかけた劇場で経験を積んで成長していくというハッピーエンド物語だ。

クリスティーナアギレラは本来、ダンスは苦手なはずである。
その彼女がバーレスクを踊るのだから、シカゴ並みの編集が必要ではないかと思っていた。
もちろん彼女の歌唱力は神がかり的なのでどこまで、踊りを引き上がられるかがポイントだと思ったからだ。
その心配は杞憂に終わった。
体当たりの演技も迫力で、画面に彼女が登場するたびに彼女から発せられる魅力が体に染みこんでくる。
気がついたら、心の中で彼女を応援していた。

Grey's Anatomy でマーク・スローンを演じているエリック・デーンはここでも「自分は格好いいぞ」役のマーカ巣を無難に演じている。
Glee でクインを演じているダイアン・アグロンはこの映画では歌うこともなく端役で一瞬登場するだけだった。
彼女はこれから色々な映画に出演する機会が増えてくるだろう。

なんと言ってもスタンレー・ツッチーははまり役。
本来キワモノを得意としているが、今回も普通では無い役を好感が持てるようにさらっと演じている。
秀逸だ。

この作品は各賞の候補に挙がるかもしれない。
ゴールデングローブ賞は堅いと思うし、アカデミー賞ノミネートも可能性があるかもしれない。
(クリスティーナ・アギレラとシェールの両人とも)
日本でももすぐ公開になると聞いた。

必見の娯楽作品。



神経細胞

2010-11-29 23:00:29 | 科学
神経細胞を撮った写真集が出版された。
その写真の一部がニューヨークタイムスで紹介されている

その中から、プルキンエ細胞を見てみたい。



Fluorochrome (蛍光タンパク質と標識タンパク質を使ってプルキンエ細胞だけを染めている。
その他の細胞が写らないので解剖学で習ったとおりの形態と配列がはっきりと観察できる。

狂犬病のウィルスを利用して、一個のニューロンとそれに接続している神経細胞を染めた写真もある。



中央の桃色の細胞が元の細胞。
それに直接接続している細胞が黄色で描出されている。

DNAの構造解析でノーベル賞を受賞したフランシス・クリックは後に、神経科学に転向したが、「今の神経学に欠けているのは一つの細胞から直接情報を得ているいる全てのニューロンを染め出す技術だ。」と記している。
これがまさにその技術だ。

これらの写真には不思議な魅力があると思うのは自分だけだろうか?






パンダ

2010-11-28 22:49:19 | 科学
ワシントンにいるパンダは元気がいい。
今日は活発に動き回り朝食を摂るパンダを見ることが出来た。
目の周りの模様の形と鼻に入っている白い筋の数で名前がわかるらしい。



東京でパンダが見られなくなってどのくらいだろう?
来年の春には新しいパンダがお目見えするらしいが。

白黒模様の熊は子供達に人気があるようだ。
ワシントンでも数組の親子連れがパンダを見ていた。
他の動物はせいぜい1-2組が眺めていれば多い方なので、人が集まっているといえるだろう。
日本では考えられないが。
昔パンダ舎の前では「立ち止まらないでください」と声をかけれれながらパンダを一瞥した記憶がある。
こんなにゆったりと、また時間をかけてパンダを鑑賞できる環境は恵まれている。
しかも入園料は無料だ。

それにしても、よく見るとパンダは結構怖い顔をしている。

ワシントン第3日目

2010-11-27 09:02:04 | 旅行

ワシントンのスミソニアン美術館・博物館群は入場無料だ。
国の宝ということらしく、税金と寄付で運営費をまかなっている。

今回は地球外物体に触れた。
まず、自然史博物館で火星の石。
ボイジャーが持って帰ってきた黒い塊で、多くの人々に触られたためか表面がとても滑らかになっていた。。
いろいろな隕石も実際に確かめることが出来た。
ほとんどが太陽系内で形成されたものだと推定されている。
そして Air and Space で月の石。
以前(20年くらい前)にも一度触れたことがあるが、今回は火星や隕石と合わせて太陽系ツアーという感じだ。

ついでに宝石コーナーを覗く。
自然史博物館には有名なホープ・ダイアモンドがある。
45カラットの青ダイヤだ。
インドで採掘された時には、粗めのカットで100カラット以上あったらしいが、今では45カラットだ。
個人的にはこのホープ・ダイヤの歴史を勘案しても、小さめのこちらのダイヤ(写真)の方が気に入った。
とにかく輝きが凄い。
見る角度で虹色のきらめきが移動する。
写真でも少しその雰囲気が出ているかな。

こんなに美しい石は見たことがない。

(500) Days of Summer

2010-11-26 21:11:00 | レビュー
(500) Days of Summer は出来の良いコメディーだ。

ヒットテレビ番組の 3rd Rock from the Sun で人気を博した JOseph Gordon-Levitt が主役の男の子を演じている。
彼は子役として売り出したがその後の成長ぶりは順調だ。
人気となった役が宇宙人だったので新しい役を演じる時に受け入れられやすかったのは彼にとって幸いだった。
スターウォーズのルークのように一つのイメージが染みついてしまうと後が難しい。
ハリーポッターのラドクリフが’これからどうなるか気になるのも同じ。
ジョーゼフは成功したといえる。

サマーを演じるゾーイ・デシャネルは女性としての魅力を十分に見せてくれる。
実在してそうな人物で、思い当たる節のある男達も多いと思う。

この映画の中でジョーゼフの演じトム・ハンソンの成長・変化していく様子が背骨となっている。
明るい将来を予感させる結末が見終わった後のすがすがしい気持ちを強調してくれる。
清涼剤のようなコメディーだ。

Dancing Crab

2010-11-25 20:42:58 | 旅行
Dancing Crab というお店の前を通りかかった。
突然、20年前の記憶がよみがえる。

1991年の夏、先輩達に連れられてかにを食べに来た。
フレデリックでの学会中だったが、ワシントンに来てかにを食べないわけにはいかないだろうということになり、NIHにいる日本人留学生から情報を集めた。
みんな一致してのお奨めがここだった。
学会のセッションを夕方から休み、車で乗り付けた。
学会は朝8時から夜11までびっしりと予定が詰まっており、興味を引かないセッションはとばそうということになったのだ。
初めて食べるメリーランドのかには大変美味しくて感動したのを覚えている。
ただし、場所は知らなかったし、書きとめもしなかった。

再び通りかかるとは思いもよらず、偶然のいたずらに感謝。



今日の値段は中サイズのかに12杯で$60とお手頃。
$36の食べ放題コースを頼んだが7杯でギブアップ。
満足して帰途についた。


最近の北朝鮮

2010-11-24 08:37:12 | 日記
今回の延坪島砲撃は突発的な出来事ではない。
昨年来の動きには一貫した北朝鮮の主張がある。

ミサイル発射(昨年春)、核実験(昨年春)、韓国哨戒艦撃沈、今回の砲撃と好戦的な挑発が続く。
これらは6カ国協議を再開するのが目的ではない。
あくまでも政権交代に向けて、国威高揚が目的と見る。

奇しくも、ジョージタウン大学の朝鮮情勢に詳しい教授(ビクター・チャ)も、アメリカの交渉態度とは直接関係ないと断言している。
彼によれば、中国の出方がもっと気になるという。
中国自身も最近右に向かって移動しているからだ。
反日デモ容認や南シナ海での高圧的行動もその流れの中で当然の成り行きだ。

アメリカでは北朝鮮関連のニュースが連日、1面のトップを賑わしている。
アメリカは空母ジョージワシントンを期間とする艦隊を周辺海域に派遣すると決めすでに行動を起こしている。
名目は演習だが、アメリカの確固たる立場を示す目的と軍事的な必要性から決定が下されたのは明白だ。
ソ連は即座に非難声明を発表しその立場を明確にした。
中国の沈黙は何を意味するのか。

ハリー・ポッター 死の秘宝 その1

2010-11-23 15:29:18 | レビュー


ハリー・ポッターの映画が完結に向けて前編公開となった。
原作を読んでから3年たっており記憶が薄れかかっていたが、映画は原作を忠実に映像化しているので思い出すのに時間はかからない。
挿入されている寓話 (The Tales of Beedle the Bard) の初版はオークションでも話題になったが、この映画の中での紹介の仕方はわかりやすく好感が持てた。

 前作のHBPやその前のOOPでは1本の映画にまとめるためにかなり大胆に話をカットした印象があったが、今回は2部作ということもあり余裕が感じられた。
この映画で演技を始めた俳優達も順調な成長ぶりを見せてくれ、もう子役とは呼べないくらいだ。
周囲の役者も颯爽たる顔ぶれで楽しめる。

来年の完結編が待ち遠しくなった。

大晦日とタイムズスクエア

2010-11-22 14:34:49 | 旅行
ニューヨークのタイムズスクエアでは大晦日にボールがカウントダウンとともに降下してきて年が明ける。
もう伝統と言ってもいいくらいの恒例の行事だ。

ボールは43丁目とブロードウェイの交差点にあるのだが、その降下する様子を見ようと公称100万人とも言われる観客が集まってくる。
午後5時半には40丁目から48丁目くらいまでは身動きができないくらいの人の数。
歩行者も新たには入場できない状態となる。
午後6時には52丁目まで埋まるので選択肢は二つ。

1.4時くらいにはタイムズスクエアにきて、仲間と談笑しながら8時間待つ。
2.午後10時過ぎにきて7番街58丁目に陣取る。最北の画面が58丁目にあり、また7番街からなら60丁目近くでも実物のボールが見えるからだ。

実はリアルタイムで見に行ったことはない。
1994年の暮れ、午後5時過ぎにボールを見に行ったことがあるが、あまりの人の多さに圧倒された。
彼らはそこで7時間以上寒い中を過ごして、その後人にもまれながら帰宅するのだろうか、と考えていたらばかばかしくなって予定変更。
テレビでボールを眺めることに。

なんと言っても、トイレに行かれないというのが最大のネック。
水分を控えて脱水気味で待つ。
寒すぎると抗尿ホルモンの分泌が悪くなるので暖かくしていく。



そのボールを見てきた。
今なら、苦労せずに見ることができる。
ハーシーチョコレートとM&Mに挟まれた交差点からボールと2010という数字がよく見える。





市民オーケストラ50周年記念コンサート

2010-11-21 20:36:49 | 日記
NSSO (North Shore Symphony Orchestra) が今シーズンで50年目となった。
地元の人たちで盛り上げてきたオーケストラで年4回、無料コンサートを開いている。
今日はガラコンサートで有料だったが。

指揮者のスーザン・ディーバーが音楽監督になって20年目。
ずいぶん長くなったものだ。
彼女は地元の音大で指揮と木管(フルート)を教えている教授だ。

メンバーも以前とあまり変わりない。
5年ぶりにロングアイランドでのコンサートを訪れたら懐かしい顔ぶれがあった。

今日のソリストはアントン。
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲だ。
彼が高校生で NSSO 主催のコンクールで優勝したのを覚えている。
もう30代となり、演奏も落ち着いてきた。
ちなみに彼は数年前までニューヨークフィルにも在籍していた。

このような市民オケがこれだけ長く活動を続けられるという環境はすばらしいと思う。
地元企業や地方自治体の理解が必須だが、この厳しい経済状況でも援助を打ち切らないという方針には頭が下がる。
こういう地元の芸術活動を必要不可欠と判断しているからだ。
豪華でなくても良い、細く長く続けることに意味がある。

日本の電話会社とメーカー

2010-11-20 20:58:56 | 日記
最近のツィッターで話題になっているのがKDDIのスマートフォン IS01 。
まだ発売後数ヶ月という状態で、すでに最新のソフトが使えない状況だという。
アンドロイドを搭載しているが、バージョン1.6で2.1や2.2にアップグレードが不可能だという。
KDDIからの情報だから正確だと考えていいだろう。

不条理だ。
いくら最近のIT関連の技術進化速度がめざましいと言っても、数ヶ月で落後するのは言語道断だ。
ましてや、2年契約という縛りがある状況ならなおさらだ。
最低でも2年間はサポートするべきだと思う。

KDDIやシャープの企業倫理に疑問を感じる。
鳴り物入りで売り出したら1年未満でサポートを打ち切る。
(維持ではなくアップデートのサポートという意味)
消費者は、2年間はその機器に縛られているというのに。

もしこれが意図しなかったことだ主張するなら、戦略ミスといえるだろう。
ソフトとハードのメーカーが異なるわけだから、もっと思慮深く設計するべきだ。

まず第一に、ハードウェアは2年間は持ちこたえられるものでなければ売らないという信念が必要だ。
そうでなければ2年間契約と抱き合わせで販売してはいけない。
今回の例では、メモリー不足も1因に挙げられている。
十分防げたことである。

独自のAPIを加えたこと。
シャープが差別化をするために独自のAPI(今回の例ではマルチタッチ)を加えたことがアップグレードの足かせとなっている可能性がある。
朝三暮四である。

この製品はこの夏の売れ筋だったこともあり影響は大きい。
KDDIとシャープには猛省を促したい。

ロケッツ

2010-11-19 18:22:41 | レビュー
ニューヨークでホリデーシーズン恒例のロケッツ。
ラインがとても美しくて楽しめる。
アイルランドのタップダンスや、くるみ割り人形の踊り、ジャズを取り入れたラインダンスなど盛りだくさんで、もちろんフレンチカンカンもある。
クリスマスを祝うのが目的だから宗教色が強いのは仕方ないところか。

ラジオシティーは閉鎖の危機に陥ったこともあったが、1932年からの伝統をしっかりと引き継いでいる。
ロケッツガールになるための夏期講習があるくらいだ。



内装が一新されてからは豪華となり、映像などのビジュアル効果も抜群。
今日も3D立体映像でサンタがニューヨーク市に到着するまでを迫力満点に見せてくれた。



そして最後は当然、ロケッツのラインダンスだ。






電話を待ちながら

2010-11-18 22:06:44 | 日記
コンピューターソフトの調子が悪く、サポートと電子メールのやりとりをしていたが埒があかない。
そこでサポートが電話をかけてくることに。
午後11時までに連絡するというので、仕事をしながらゆっくりと待つことにした。

今回へそを曲げているパラレルは礎となっているソフトなので、このままご臨終となるとその上で動作している高価なソフト達(ソニー・ベガス・プロやマイクロソフトオフィス)などがともに討ち死にとなる。
とりあえず、ウィンドウズ7だけは復活させることが出来たけれど、サーバーからのライセンスキーを必要とするソフトはいかんともし難い。

今年の始めに不具合があった時には電話で話をしながらリモートアクセスで何とか補修に成功したが、症状がバックアップ用のウィンドウズXPのBSDで、もし治せなくても甚大な被害とはならなかった。
今回は潜在的な損害が大きいだけに何とかしたいと思っている。
データについてはバックアップがあるので不都合はない。
実際の損害はソフトのライセンス喪失だけなので、この問題はお金で解決出来るということになる。
でも痛い。

さていよいよ明日、HP7(1/2)公開だ。
批評家によれば、楽しめるとのこと。
前2作と監督も同じなので失望することにはならないだろう。

Unstoppable

2010-11-17 11:22:26 | レビュー
Unstoppable の邦題を探そうと思って日本語で検索をかけたら、「暴走特急」という表現がたくさん出てきた。
間違っている。
暴走しているのは貨物列車だ。

予告編にも出て来る台詞なのでここに引用してみよう。
"8 great cars of hazardous chemicals."
(危険物積載車が8両)
"We are not just talking about a train. We are talking about a missile the size of the Chrysler building."
(ただの列車じゃないのよ。クライスラービル級の巨大なミサイルなのよ。)

つまり、貨物列車、それも有毒で爆発の危険すらある化学物質を大量に積んだ車両に加え、軽油を大量積載しているというのが重大な鍵を握っている。
設定では Molten Phenol (液状のフェノール)を積載している。

さて本題に戻ろう。
この映画は最初から最後まで楽しめる娯楽映画だ。

デンゼル・ワシントンは秀逸だ。
どの映画でもそうだが、人間的な魅力を感じさせてくれる。
映画の冒頭ですぐ物語に引き込んでくれる。

筋書きは単純で、特にどんでん返しもなければ、妙なひねりも皆無だ。
アクションものではあるけれども、あくまでも人間ドラマで、話が展開するにつれ、それぞれの人生(背負っているもの)が少しずつ明らかになる。
映画の結末部では、フランク(デンゼル・ワシントン)やウィル(クリス・パイン)の人生を垣間見た気になってしまう。
それらの挿入話は映画に幅を持たせる効果を持つが本編の進行の妨げとなっていない。
絶妙の監督ぶりだ。

堅実な役者が脇役を固め、安心感のある作品に仕上がっている。
作品の性格上映画館で観ることを進めるけれど、DVD(BD)が出たら、買ってもいいと思わせる映画だった。
純粋に楽しめる娯楽作品に出会ったのは久しぶりだ。

★★★★✩






iTunes

2010-11-16 10:32:33 | 日記
今日のアップル社の発表はビートルズだった。
登録商標でもめていた上に、元ビートルズメンバーのデジタル化音楽に対する拒絶感があったからこんなに長くかかったのだろう。

時代の流れかな。