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Anna Lee: New York Philharmonic Debut

2011-04-02 22:24:57 | レビュー

凄い新人がニューヨークフルデビューをした。

アンナ・リー (Anna Lee) がニューヨーク・フィルとの初共演でショスタコービッチのバイオリンコンチェルト1番を弾いた。
彼女はまだ15才だ。
14歳の時の演奏が動画として公開されているが、この1年でも大きく成長していることが分かる。
これからもどんどん磨きをかけていって欲しい。

アメリカの若手と言えばヒラリー・ハーンがグラミー賞を受賞し、期待されるバイオリニストの一人だ。
もう十数年も前になるが、彼女が15才の頃の演奏を聴いたことがある。
今日のアンナ・リーは同年齢の彼女に比べても、数段上を行く。

まず第一にオーラ。
ステージに彼女が登場した瞬間に雰囲気が変わる。
コンサートミストレスのシェリル・ステイプルと握手してチューニングをするだけで風格がある。
既に観客を惹き付けている。

演奏が始まると、音色の美しさと、テクニックの正確さに魅了させられた。
Midori なみに正確な音程でパールマンかと思わせるほど柔らかくて表情豊かな音を創り上げる。
6歳の時からジュリアード音楽院で鍛えられ、アスペンやメニューインなどのコンクールで優勝してきた業績は伊達ではない。

そして何より、スターの心を持っている。
演奏後ステージ上で司会者と会話を交わすのだが、落ち着き払っており、オーケストラに語りかける余裕すら持っていた。
ニューヨーク(ロングアイランド)育ちの音楽家がニューヨークフィルと初めて協奏曲を弾くというだけで緊張するのが当たり前ではないか。
彼女は平然とその機会を楽しんで見せた。

今日のコンサートでは、はつらつとして、楽しくてしょうがないというバイオリン演奏を聴かせてもらった。
このまま彼女が成長することを願う。
必ずや彼女は、煌めくスターとして世界中で認められると信じている。

参考動画

12歳時のインタビュー



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