最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

大晦日

2010-12-31 08:25:13 | 日記
今年も今日で終わり。
今年はいろいろなことがあった。
一つの転機といえる。

普通なら今後1-2年間の生活が想像できるのだが、来年はどうなるかが全く予想できない。
とりあえず、無事切り抜けることを主眼にして頑張ってみよう。



スキー

2010-12-30 20:23:38 | 旅行
今日初めて子供を「ダブルブラックダイアモンド+EX」に連れて行った。
リフトを降りた時には、「ここから生きて帰れない」と泣きが入ったが、無事最初の難関「崖」を乗り越えて少し余裕が出た。
岩場は無理をせず慎重に抜けて取り敢えず完走。

後からブラックダイアモンドが二つに Extreme マークが付いていたと知らされびっくりしていたようだが、自信にもなったようだ。
気が小さいのでダブルブラックダイアモンドのトレイルには決して行きたがらない。
ここは黙って連れて行くしかない。
無理をしなければ大丈夫なはずなので、まず行ったという実績をつくることが大切だからだ。

これでカッパーマウンテンの全てのトレイルを制覇した。
楽しいスキー休暇だった。
明日はデンバーに移動する予定。

ロッキーのスキー場

2010-12-29 18:29:07 | 旅行
これまで行ったロッキー山系のスキー場ベスト3を挙げてみよう。

1. Vail (CO)
2. Jackson Hall (WY)
3. Snowbird (UT)

Vail はスキートレイルが一番変化に富み、施設も充実している。
望めばたいていのサービスが可能だ。
例えば、リフト乗り場でのバレーサービス。
車でリフト乗り場に乗り付けて人と用具をおろしたら、鍵を係員に渡して車を持って行ってもらう。
帰りには車の受け取り場所まで滑っていけばいい。
究極のスキーイン、スキーアウトだ。

ホテルもコンシエージュがリフト乗り場で待っていて、板や靴の受け渡しをしてくれる。
利用客は、ゲレンデの橋で靴を履き替えそのまま買い物等に出かける事が出来る。

街の中のお店も高級感一杯。
例えば靴屋は Dansko や Mephisto などの上質なブランドを中心に揃えてあった。
絵画や彫刻等も見応えのあるものが沢山陳列されている。

Jackson Hall は何といっても大自然との一体感が良い。
Grand Teton や Yellow Stone などの国立公園にアクセスでき、スノーモービルでのツアーや温泉巡りが可能だ。
スキー場としてはワイルドな感じで、林の中の新雪や岩場、崖などに挑戦できる。
2週間連泊しても決して飽きないスキー場だ。

Snowbird に限らず、ユタ州のスキー場は雪質がとても良い。
まさに、アスピリンスノウと呼ぶにふさわしい。
さらさらできめが細かく、スキーが上達したと錯覚させる素晴らしい雪を楽しめる。
ヨーロッパのスキー場は景色は素晴らしいが、雪質ではユタ州のスキー場の足元にも及ばない。
ユタ州代表として Snowbird を挙げておく。

ずっとスキー場にとどまっているので、頭の中は雪のことで一杯だ。

Vail

2010-12-28 21:44:49 | 旅行
今日は一日 Vail で過ごした。
少し混んでいる。
リフト待ちの列が10m位はある。

設備は良いし、食事する場所も小綺麗だ。
そして値段が立派。
お昼代で$40を超えるところがアメリカの平均的感覚を超えている。

スキーの後で少し買い物を楽しみ、地元の人にお勧めのレストランを聞く。
意識してヨーロッパ系のアクセントのある人を選んで尋ねる。
アメリカ人の舌は信用できないから。

一押しは、Campo de Fiori だった。
早速行ってみることにした。
料理は、リゾットが85点。ウォッカソースが90点、キノコのクリームソースが95点、デザートが95点といったところ。
リゾットの減点は具が多すぎるから。
こういうリゾットが好きな人も多いかもしれない。
素材のだしは十分きいている。

サービスはアメリカの中では100点をあげて良いと思う。
ニューヨーク市内で人気となっているイタリア料理店と比べて遜色ない。
Vail に来たら是非立ち寄って見る価値があると思う。

雪上車

2010-12-27 21:17:29 | 旅行


今日はリフトの終点から雪上車に乗って山頂まで行く。
板を担いででも上ろうかと思っていただけにありがたい。

山頂からは約270度の範囲でどちらに向かって降りていってもよい。
後の90度は山猫の保護のために立ち入り禁止としている。

一回に12人ほどしか乗れないから1時間あたり100人が良いところか。
みんな滑っていく方向がばらばらなので自分の滑っていく方向には誰もいない。
大自然をゆっくりと楽しみつつ、少しの孤独感を味わいながら落ちていく。
斜度がきついので滑ると言うより落ちるという方が合っている。

昨夜以来雪が降り続けていたので、約10cmの新雪。
このくらいが丁度良い。
適度にブレーキがかかるけれど、板の操作には全く支障がない。
気持ちよく山の中腹まで滑走した。

多分、今日が最高の天候だろう。
明日は Vail 迄足を伸ばしてみようと思う。



Copper Mountian

2010-12-26 19:32:35 | 旅行


Copper Mountain はとても良い穴場だった。
近くに別荘を持っている地元の人達に聞いても評価が高い。

要約するとこうだ。
Vail が何といってもコロラドでは最高だ。
スキーできるエリアの広さ、標高差、地形の面白さ、どれをとっても抜きんでている。
その意味ではカッパーマウンテンは2番手になってしまう。
ただ、すいているし設備が良い。
駐車料金も無料だしね(ちなみに Vail は一日$25)。

両方経験した自分も全く同じ意見だ。

Vail に行くとサービスの質の高さと料金の高さにまずびっくりする。

例えば、ホテルからリフトへのアクセス。
スキー出入り口で部屋の鍵を渡すとスキー靴と板を出してくれる。
そこで板をはいてそのままリフトに乗れる。
帰りはスキー帰り口まで滑ってくる。
そこで部屋番号を言ってスキー靴・板を預け鍵を貰う。
サービスで、ホットココア、クリームスープかホットアップルサイダーを提供してくれる。
コロラドの冬は寒いので、大変ありがたい。
少し暖まったところで、ゆっくり部屋に向かうという算段だ。

ゲレンデが混んでいるとは言っても日本の比ではない。
リフト待ちは長くても10分。
裏の方に行けばほとんど人はいない。
広いから人の密度が低いだけかもしれない。
1週間連泊しても飽きることはない。
スキー以外の楽しみも充実しているし、ベイルは最高のスキーリゾートといえる(値段を別にして)。

カッパーマウンテンはそれに比べても人が少ない。
ほとんどがコンドミニアムだからだろうか。
部屋がいつも一杯というわけではないだろう。
このクリスマス休暇の土日でもリフトで待つという感覚はなかった。
雪質は、コロラドでは vail と並んでトップクラスだ。
自分が上手になったと錯覚するくらいだ。
Vail まで車で20分くらいという場所柄、全国的に有名な Vail に人が集まり、通り過ぎられるのだろう。

Copper Mountain は穴場のスキー場で、一のお奨め。
Vail に行きたければ車を飛ばせばすぐだ。
明後日には Vail に行ってみようと思う。



高山病

2010-12-25 08:11:28 | 旅行


コロラドのカッパーマウンテンに来た。
標高が2000m以上有り、少し動くと息が切れる。
じっとしていても頭が痛い。
Diamox を飲み忘れたのが痛い。

慣れるまででの辛抱だ。

デニソバ人

2010-12-24 02:19:11 | 科学
シベリアのデニソバ洞窟で発見された化石のDNA解析の結果が 12/23 付けの Nature に出ていた。
いくつか面白い点があった。

デニソバ人はネアンデルタール人との関連が深いのでこの点をまずまとめてみよう。

ネアンデルタール人は数十万年前、歴史に登場した。
その後、イベリア半島にある洞窟で2万数千年前に生活していた痕跡を最後に歴史から姿を消している。
絶滅したのだ。

分子生物学の手法を使った解析で、以下のことがわかっている。

ネアンデルタール人は現世人類とは独立してアフリカから出てきた。
シベリアからヨーロッパまで広いところに分布するようになったが、中東に残っていたグループは、後から出アフリカした現生人類と混血している。
2010年5月のサイエンスの記事によると、現代人は1-4%ほどネアンデルタール人の血を引いているという。

さらに今回の記事には、クロアチアやロシアから発見されたネアンデルタール人のDNA解析で遺伝上のボトルネックがあったことがわかったと書かれている。
つまり、Effective Population (子孫を残すことに参加する人の数)が急激に減少して、遺伝的多様性が失われたということだ。
このような状態になると環境の変化や疾病の流行に対する適応力が衰え、絶滅の危険性が増加する。
例えばチーターがその例だ。
チーターの個体間では移植時の拒絶反応も起きないし、異常な精子の数も大変多い。
未だに生き残っているのは奇跡といえる。
ネアンデルタール人が地球上から姿を消したことと関係があるかもしれない。

一方、同じネアンデルタール人類に分類されているデニソバ人はこのボトルネックを経験しいない。
前述のネアンデルタール人はデニソバ人と分岐してから急激な人口減少が起こったと考えられる。
人口減少の原因については、火山説や戦争説などいろいろあるが、いずれの説も推定だけで決定的な証拠を持たない。

さらに、現在のメラネシア人には多くデニソバ人の遺伝子が存在し。10%以上もの混血状態が続いている。
ニューギニア人は出エジプトを経験しておらず、アフリカ南部から直接東向きに航海したという説も一部にはあったが、ニューギニア人の遺伝的特殊性はこのデデニソバ人混血説で科学的に説明できる。
地球上から消滅したと思われていたネアンデルタール人の遺伝子が脈々と受け継がれていた。

結論としては、まずネアンデルタール人の一部が出エジプトした。
彼らの一部は中東に残り、一部は遠くシベリア周辺まで進出した。
ネアンデルタール人の出エジプトはその後も続き、現生人類が10万年ほど前に出エジプトするころには中東からヨーロッパ、東アジアにまで広く分布していた。
現生人類は中東でネアンデルタール人と希に混血しつつ世界中に広がった。
東アジアでは、デニソバ人(ネアンデルタール人)と現生人類の混血も見られ、一部がニューギニアで生存している。

数万年前にネアンデルタール人は人口減少を経験しその後、南ヨーロッパを除いて絶滅する。
デニソバ人も、東アジアでは生き残れなかったようだ。

以上のように、現代人類 (homo sapiens) の歴史を一瞥することが出来る。
失われたと思った遺伝子が見つかる話はクニマスにも似ており、生命活動の不思議を感じる。


小学校

2010-12-23 09:31:09 | 日記
そろそろ小学校も終業式が近い。
終業式では学校側が父兄を招待して子供の成長ぶりを披露するというのがアメリカの学校の趣旨。
従って主賓はあくまでも父兄、教育委員会でもなければ政治家でもない。
日米の教育システムの根本的差異をここに見ることが出来る。

さて、今日は小学校1年生の父兄参加日。
参観日とは違う。

まず、教室にあるのは6人掛けの机が4つ。
生徒の数は20人弱なので十分数は足りている。
一つの壁際には、それぞれの子供用のキャビー (cabinet) が並んでいる。
幅が40cmくらいで、高さが1.5mくらいか。
コートとかもかけられるようになっているので背が高い。
その対面は全面がホワイトボード。
その2つの壁の間には、全面ガラス窓と、流し+小ホワイトボード+コンピューター(4台)

今日は子供が4つのテーブルに別れて座り工作をした。
雪だるまの写真立てと、雪だるまの温度計。
父兄が数人ずつテーブルに座り、工作を助ける。
一緒に工作をする感じだ。
できあがった作品は廊下の展示台の上に名前を書いて並べる。

早く終わった子はキャビーから言葉遊びの課題を取り出してきて黙々とスペリングの練習をしている。
ほとんどの子供が絨毯の上に寝っ転がって勉強?している。
自宅で「、机に座って宿題をしなさい」と言ってもなかなかうまくいかない原因はここにあったのか。
学校でこれでは家庭で机に座る習慣をつけようとしても難しい。

先生が手をパン、パパンとたたくとみんなおしゃべりをやめて先生の方を向く。
これにもびっくり。
一応秩序は保たれている。
勉強するときの格好を気にしないだけなのだ。

全員いったん廊下に出て、5人ずつ教室に戻り手を洗う。
そして、ナプキン、ジュース、野菜(にんじんが主)、フルーツをもらってテーブルに着く。
この辺は混雑しないようにうまく整理されている。

最後にカップケーキで授業納めのパーティーとなる。

一人一人の机がない点。
全員で同じことをするわけではなく、終わった人はどんどん先に進む授業の進め方。
遅い人を待つために他の人の時間を無駄にしない工夫だと思う。
先生がしゃべるときにはみんな口を閉じている点。
アメリカ社会の縮図だ。


休暇の準備

2010-12-22 08:13:18 | 旅行
24日からコロラドの山に入る予定。
丁度、 Neighbor Watch プログラムが始まるので都合良い。
早速おすすめのプランを実行に移す。

タイマーを4台購入。
応接間は午後5時から午後9時まで、子供部屋は午後7時から午後8時半まで、地下は午後5時から11時までの間に4回点灯。
2階の寝室は午後8時半から午後11時までナイトスタンドが明るくなるように設定した。

雪が降った場合は近所の人に雪かきをしてもらう様に頼み、郵便と新聞は止める。
警備会社の方には連絡を入れて一日一回巡回して様子を見てもらう。
車のうち1台はドライブウェイに出しておく。

とりあえず以上のプランで出かけることとする。
警察からは、貴重品の写真を撮っておくようにと言われたが、よく考えると貴重品なんか無い。
電子機器などは重たいので持って行かないという。
現金はおいてないし、数万円以上する小物もない。

まあ大丈夫か。



消防車に乗ったサンタ

2010-12-21 08:52:10 | 日記
今日は地元の消防士がサンタの格好をして、電飾消防車に乗ってやって来る日だ。
子供達は氷点下だというのに道路に出て待っている。
一袋のお菓子をもらうだけなのだが、近所の同級生と一緒に異様に盛り上がっている。

一年に一回のサービスで、誰も目くじらを立てる人はいないが日本では絶対にあり得ないだろうな。
電飾消防車なんて不謹慎だと言われそうだ。


誕生日

2010-12-20 09:58:59 | 日記
12月20日は誕生日だが、totally invisible になる日でもある。
今日は子供の誕生日でもあるからだ。
それを隠れ蓑にひっそりと過ごすのが今日。

最近、誕生日が巡ってくるのがやたら早い。
つい先日前回の誕生日を迎えた気がする。
子供の頃は次の誕生日まで永劫だと感じたものだが。

一応、日本のパン屋サントノレでチョコレートケーキを購入。
子供は早くも6歳。
どんどん大きくなるね。
最近は生意気な方が前面に出ているが。
得意な表現は、 "Daddy, what is wrong with you!" と避難すること。

Bon Anniversaire!

Stomach Flu

2010-12-19 09:03:57 | 日記
今週は火曜日から土曜日までずっとウィルス性急性腸炎で苦しんだ。
アメリカでは stomach flu と呼ぶ。
もちろん症候名であって病名ではない。
(原因ウィルスはノロウィルス、ロタウィルス、アデノウィルス、アストロウィルスと多様なので)

下痢と熱、関節痛に悩まされた。
木曜日には頑張って仕事に行ったものの、その反動で金曜日は少しつらかった。
今朝になって、ようやく回復した感じがする。

火曜日は一日中廃人状態。翌日少し動けるようになり、木曜日にいきなり午前7時から午後4時まで仕事。
一応働けた。
金曜日は少し手を抜いて所用を済ませ土曜日はリハビリを意識しながら外回りの仕事をこなした。

長引いた印象の割には、振り返ると実際は1日無駄にしただけで済んだ。
それも本来休みの日。
休みだったから気合いが抜けて寝込んだのか?

気力と体力が関連しているというのは納得できる話だ。

ユーチューブ

2010-12-18 18:50:45 | 日記
ホスピスで最後を迎えようとしている往年の名歌手からかつての持ち歌を演奏してくれと頼まれた音楽療法士は曲名を聞いて焦る。
聞いたことがない。
余命はあと数日、と言われており時間がない。

インターネットで調べると1920年代にはやった曲らしく40年代くらいまでにいくつかカバーが出ていた。
さらにユーチューブで調べると当人の歌が聴けた。
古い録音らしく画面はレコードのジャケットのみ。

楽譜にはもう著作権がなくPDF版が無料で手に入る。
曲の解釈等はユーチューブのおかげで本人に気に入ってもら得るように行える。
これらの作業を数時間で出来るようになったわけだから、情報収集の効率が以前に比べいかに改善されたかが実感できる。

ユーチューブは欠かせない文化だ。

冬休み

2010-12-17 23:39:19 | 日記
今日、全ての教科で成績表をつけ終わり、後は会議を残すのみとなった。
とりあえず、肩の力が抜ける時である。

スキーに行く荷造りを始めたところでユナイテッドから意外なメールが来た。
荷物を預けるには一個あたり$25かかるというのだ。
ここ数年はアメリカン航空しか利用していなかったので、事情に疎かった。
それならと、スキー用の装備一式はFedexで送ることにした。
かえって楽でいいかなと。

送付用のラベルを印刷するついでに、雪のレポートをチェック。
今週の積雪量が50cmとまずまず。(ベースが110-130cm)
今後の天気予報も来週水曜日までずっと雪。
雪よりむしろ寒さを警戒した方が良さそう。


なんといっても久しぶりのロッキー山脈だ。
10年ぶりだと思う。
これまで訪ねたスキー場はどこもすばらしかったので、今年も同様であることを願う。