最近の出来事

ニュースや新しいテクノロジー、サイエンスについて感じること。

MoMA

2009-11-30 20:50:26 | 日記

今日は MOMA に出掛けた。
久しぶりだったが、やはり面白い場所である。
ピカソやマチス、ポラックはもちろん、モネや最近の彫刻家まで十分楽しめる。
展示の仕方も工夫してある。

レストランも、現代美術を見てきた雰囲気を壊さないように工夫されている。
モダンなインテリアに、工夫された料理と飲み物。
ミントの葉とキュウリの入ったカクテルとか、チーズの代わりにホワイトソースを使ったピザ風の食べ物とかがその例だ。

時々、訪ねてみたくなる場所の一つだ。

ピアノ演奏

2009-11-29 00:11:51 | 日記
頼まれて管理人をやっているウェブページの更新を行った。
今回は、ピアノリサイタルの抜粋を公開すること。
自分のサーバーの負担を軽くするために、 YouTube で公開しておいてリンクを貼るという手法を使った。
ページから離れなくても動画が観られるように小さい画面の埋め込みも作っておいた。

便利な世の中になったものだ。

ニューヨークフィルハーモニック

2009-11-28 13:46:57 | 日記
演目はオネゲルの交響曲第2番とベートーベンの交響曲第3番「英雄」でコントラストがくっきりとしていた。

オネゲルはこれまで聞いたことがなかったので、少し下調べをした。
ニューヨークフィルの20世紀ものは聞くのがつらいことが時折あるから用心のため。

彼の生い立ちを追ってみると、スイスジャーマンとして生まれ、ドイツ音楽(ワグナーやシュトラウス)を勉強した後、若くしてパリに旅立っている。
きっと、田舎から出てきた学生という雰囲気だったのだろうか?
仲間に恵まれ、先輩の音楽家から Groupe des Six と名付けられている。
彼の経歴と当時の社会情勢(ナチスのパリ占領)を見れば、彼の複雑な心理背景が浮かび上がってくる。
彼はフランス6人組といわれながら、フランス以外の要素を備えている。

肝心の交響曲は、奇をてらわないまともなつくりだった。
きっと発表当時は古くさいと言われたに違いない。
それを考慮しても聞きやすく理解しやすい曲だった。
ムーティーがわかりやすく音を創り上げてくれていたからかも知れない。

エロイカの方はこちらの予想を超えた印象深い演奏だった。
8−9年前(マズアの最後の頃)は弦楽器部門の質の低下には耳をふさぎたくなるほどだった。
オペラハウスのオケに比べて雲泥の差を付けられていた。
今回の演奏は、弦楽器がしっかりしており、それが全体の音楽の質を底上げしていた。
NYPを再生させたマゼールに拍手を送りたい。

Thanksgiving と七面鳥

2009-11-27 12:50:37 | 日記
今年はお客さんがいるので気合いを入れてターキーを焼くことにした。
香草の入った付け汁で一晩マリネして、野菜とブイヨンで溶いたパンくずを詰めてみた。
普通のアメリカ人と違って七面鳥を料理する機会が少ないので、焼き上がるまでどういう仕上がりになるか見当も付かない。
幸運を願うだけである。
小さい鳥なので4時間もあれば十分だろうとたかをくくっていたが、5時間たっても「焼けました」杭が出てこない。
表面の方は大丈夫だろうと楽観して見切り発車。

結果は満足のいくもので一安心。
一番小さい10パウンドの冷凍してない鳥を買ったのに、満腹になるまで食べても6割くらい残っている。
明日はターキー入りクリームスープに決定。

ビデオ録画形式 PALとNTSC

2009-11-26 23:36:32 | 日記
従姉妹がパリでのリサイタルを現地でビデオにしてもらったが日本で再生できないという。
まず最初に思いついたのは録画形式の違い。
日本と北米は古いNTSCを使っているからではないか?

早速ディスクを入手して変換作業を行った。
フランス人の作業は結構いい加減で、Chapter Marker がはいっていないし、メニューも再生ボタンだけ。
それなら、自動的に再生が始まる方が返ってすっきりしていると思う。

ついでだから、各曲を章に分けて頭出しが出来るようにしてメニューで場面選択が出来るようにしておいた。
コンサート会場やパリ市街の写真を使ってフランスの雰囲気がでるようにして完成。

どうして、地域ごとに違った方式なのだろう。
色補正がしやすいようにとかプロ的な理由はあるかも知れないが、素人には迷惑な話だ。
HD−DVDが消滅したのは痛し痒しと思ったが、それで良かったのかも知れない。

メトロポリタン美術館

2009-11-25 23:18:32 | 日記
今日は美術館に行ってみる。
エジプトとアフリカがお気に入り。
今回は、中世と東アジアもじっくり観賞してきた。
やはり、日本に関する展示は何かがおかしい。
例えば、書院づくりは二条城とかの写真が頭に残っているので、イメージとのギャップがある。
そのうえ、書院造りが建築様式であるという解説が見あたらない。
せめて、「その建築様式が武家造りと釈家造りの融合したもので、現代の和室の基本となっている」位の注釈は付けて欲しい。
ミシュランのガイドブックがマンハッタンの建築物を詳解しているのと対照的だ。

ゲスト

2009-11-24 13:10:03 | 日記
今日は日本からのお客さんを迎えにJFKまで。

滞在中に楽しむ Performing Arts は3公演分チケットを押さえた。
動かないものもいくつか鑑賞するとしよう(美術館や博物館)。
後は、季節ものとしてメーシーズのパレードやロックフェラーセンターの巨大なクリスマスツリー位かな。

実はあまり観光地を巡っていないので、いつもどこに連れて行くか迷ってしまう。
東京で暮らしているときには動物園や東京タワー行かなかったというのと同じだ。
この季節なら街自体が装飾で綺麗なので、寒いけれど歩き回るれば観光気分が出ると信じたい。

少なくとも、日常の繰り返しからは逸脱できるはずだ。


映画: Blindness

2009-11-23 14:18:21 | 日記
ポルトガル人のノーベル賞作家 José Sarmango が原作だということでどんな映画に仕上がっているだろうかと興味津々。
期待値は高い。

原作(Ensaio Sobre a Cegueira)はポルトガル語版を$42で売っていたが、残念ながら読めないので断念。
映画を観ることにした。

主人公の Julianne Moore は最初どうなることかと思ったが、次第に本領を発揮してくれた。
映画から判断して原作は複雑な構成の寓話なのだろうと推定したが、映画は表現が直接的だった。
そこまで丁寧に念を押さない方が、粋ではないかと思う箇所が散在したのが残念。

人間性の本質を問いかける素晴らしいストーリーだから、もっと心を打つ作品にできたのではないかと感じた。
佳作ではある。


人生の選び方

2009-11-21 18:10:19 | 日記
昔の生徒から久しぶりに近況報告が入った。
高校を卒業して10年目。
彼は、面白い生き方をしている。
大学は音楽と生物学の両方を専攻し、在学中に1年間休学。
滋賀県に留学をしていた。
自分が将来何になりたいかが判らないからだ、と言った。

一年遅れで大学を卒業して Med School に入学した時の最初のメールが、
"I don't know what kind of doctor I want to be." というものだった。
ともかく順調にいけば再来年の春には卒業して病院で働き始める段階だった。

今回のメールで、彼は卒業する前に研究をしたいから4年間休学する、というのだ。
実際、既にワシントン郊外の国立衛生研究所に研修生として雇われており、本格的に研究を始める研究室も既に決まっているという。
周囲に惑わされず自分の進みたい道をじっくりと確かめながら歩いていく姿が彼らしいなと納得した。

彼は大学時代に Fraternity House の President に選ばれたと言えば、彼は人望が厚く、カリスマ性を持っていることが判ると思う。

因みに、彼の高校時代の Sweet Heart は、来年 Med School を卒業して病院勤務を始めることが決まった。
彼女は脇目もふらずに進学の道を選び、最短距離で産婦人科医になろうとしている。
とても対照的な二人である。

人は様々だなと実感した一日だった。

哲学者と科学者の立場の違い

2009-11-20 12:51:39 | 日記
「地球環境の変化と私たちに出来ること」というテーマで討論をした。
自分の立場は科学者として冷徹に現実論を唱えること。
相手は哲学者の立場から人類が負っている責務と倫理を論じること。
これは、彼の論文作成の目的で行われた。

彼は「 人類は Cognitive capability 故に Fitness が優れている。」ことを前提に、「人口爆発を止めるために出産制限(Population control)をするのは人類が地球に対して負う責務だ」と論じた。さらに「動植物の絶滅を防ぐのは人類の生存に不可欠である」と続け、「先進国と開発途上国では環境保護に関する考え方が違うので啓蒙が必要」と付け加えた。

本当だろうか。

まず、 Fitness は相対的なものだからこの状況がいつまでも続くとは思えない。
環境が変わればそれぞれの種の Fitness は変化する。
Cognitive capability が正に働くか負に働くかは状況による可能性がある。
存在する生物の種類で環境変化の方向や速度は影響を受ける。
環境と種の生存は双方向に依存関係がある。

人類に関しても、地球の資源は有限なので人口が無限に増えることはあり得ない。
いずれ人口は減る。 (Fitness の低下)それが自然の定め、つまり、平衡の摂理である。

さらに、人類が地球に対して負う責務という概念は存在するのだろうか?
人間の活動は全て自然の一部であり、それによる環境変化も自然な流れの一つだ。
人類だけが地球に対して何か債務があるという考えには同意できない。

動物の絶滅が人類の Fitness にどれだけ影響するのだろうか。
生存だけを論じるなら、重大なインパクトはないと思われる。
生活の質は別の話だ。

発展途上国で啓蒙活動をする必要があるという主張には違和感を感じる。
先進国の考えが正しいという先入観はどこから来たのか?
アメリカの考えが常に正しいのだろうか?
環境の変化に最も寄与している国の一つがアメリカではないか?

歴史を見ても、環境の急激な変化のために起きた Mass Extinction が何回もあったとされている。
環境の変化や、種の絶滅を全て邪悪だと捉えるのは問題だ。
その絶滅のおかげで、新しい環境に適応した生物が多数登場してきたではないか。

環境保護団体の唱える、環境の変化を許さないという考え方の根拠は何なのだろうか?
これまでに起こった様々な変化を悪かったと判断しているなら、彼らは誤っている。
現在の変化だけ特別だと考えているなら思い上がりだ。
人類の生存のために人類に適した環境を求めるという利己主義が動機なら納得できる。
種の保存は生物としてヒトが本能的に希求しているものだからだ。

人類が関与するか否かにかかわらず、地球の環境は常に変化し続けている。
その結果、fitness が増大する種もあれば減少する種もある。
地球の温度変化や炭酸ガス濃度の変化もその一部である。
地球環境を不変にできるというのは幻想であり、新しい環境に適応していこうというのが本来の姿(生物学的に正しい態度)ではないか。

Ristrante Domenico

2009-11-19 20:40:08 | 日記


日本から同級生がやってきた。
現在北京在住なので中国から来たと言うべきか。
彼のリクエストでイタリア料理を食べに行くこととなった。

今日は40番街の Ristorante Domenico を選んでみた。



大変繁盛しているお店である。
午後6:45の予約だったが10分ほど早く着いてしまった。
既に満席。
5分ほど待つと7〜8グループが席を立ち、予約時間までには席に着くことが出来た。
見ると、7時くらいまでにはほとんどの席が1回転を終わった感じであった。

カリフォルニアの白を頼んで、付け出し?のようなものでしばらく会話を交わした。
野菜にチーズを中心としたパテを塗ったものや各種オリーブ、漬け物、ビスコッティ、イタリアパン等変化に富んでいて面白い。
そのうちウェイターがメニューを持って登場し、その日のスペシャルを説明をしてくれた。

前菜として、Spiedini alla Romana を注文。
アンチョビーとモッツァレラが利いており、白ワインとの相性が良かった。

パスタは写真左上の一品。名前を覚えていない(友人が注文した)。パスタにボローニャソースで味はラザーニャ。

メインは Scampi だったが、エビが冗談のようにでかい。
お皿の直径が28cmだと書けば写真から大きさが想像できると思う。
仔牛のカツにトマトソースは友人が頼んだもの(写真右上)。

ティラミスもアメリカの標準サイズ(約12x9x4cm)で巨大である。
デザートの大きさが予想できたのであえてピーチソルベにしたのだが、そのサイズも許し難いものがあった。
ちなみに、台となっているのはくりぬかれた桃。中にソルベがぎっしり詰まっているのはもちろんのことかなり外にはみ出している。



値段の割に料理は美味しく仕上がっていて、気楽にイタリア料理を楽しむにはもってこいのお店だ。
また行く機会があると思う。

求人と就職

2009-11-17 22:53:06 | 日記
今日は求職に応募してきた人のデータベース作り。
データ自体はスプレッドシートに入力されていたので、データベースの構築だけなら楽である。
後は各種の自動計算とか検索、ソーティングのスクリプトを組め込んで出来上がり。
機能だけ使えれば見た目を気にしなくて良いので気が楽である。

第一陣の応募者は60人。
来週の月曜日に6人に絞り込む。
実際に面接に至るのは恐らく数人。
第二陣からも数人面接に呼んで、最終的には一人しか雇えない。
選抜委員会としては一応二人くらい推薦したいけれど、最近の経済状況が厳しいので無理な気がする。

夕方になって、自分の友人が応募してくると知らせてきた。
実際に応募してくれば良いニュースである。
選抜委員の役を免じられるからだ。

本来の仕事に上乗せされた業務なので不可抗力でなくなってくれればありがたいと一瞬思ったが、来週の選考は対象外だと気付いた。
60通の応募書類を読まなければいけない事実に変化はなかった。

気合いを入れて始めるか。

サブウェイ123

2009-11-16 22:06:51 | 日記
オンデマンドが復旧した。
サブウェイ123を最後まで見ることが出来た。

デンゼル・ワシントンはいつもながら素晴らしい演技だった。
決して大げさに振る舞っている訳ではないが、多くの役者に囲まれても一人目立っている。
脚本も良く書かれている。
例えば、牛乳の会話に込められたガーバー夫人の気持ちとかは直接言葉にするよりずっと雄弁である。

ジョン・トラボルタは法を犯す役が合っている。
昔、ニコラス・ケイジと共に Face/Off という映画に出ていた。
善人と悪人が登場して、途中で中身が入れかわるという設定。
二人とも、悪役を演じている時の方が生き生きと輝いていた。

映画のシーンやサウンドはまさにニューヨークそのもの。
良くできた映画である。