世界自然保護基金(WWF)ジャパンが、12月10日(2012年)に、日本人の食生活に警鐘を鳴らすような報告書を発表しました。
その報告書とは、世界中の人が日本人と同じような食生活をすると仮定したら、地球の約1.6個分に相当する資源が必要になるというものです。
WWFが分析に用いたのは、エコロジカルフットプリントという指標です。
エコロジカルフットプリントは、実際に利用できる土地面積に対して、人間が自然に対して影響を与えている総量がどの程度あるかを示したものです。
今回はこれを食料の面、すなわち食料生産のための耕作地や漁場などの状況から見たものといえます。
日本は、食料の多くを海外に依存している一方で廃棄物も多いという現実があり、これが食のエコロジカルフットプリントに大きな影響を与えている要因のひとつであることは否めません。
これらのことについては、下記の過去ブログもご覧ください。
・食糧危機・食品値上げの一方で増える廃棄物
・賞味期限、消費期限、もったいない
なお、WWFでは過去に「生きている地球レポート2010」を発表していますが、この中で、2007年の世界人類のエコロジカルフットプリントは、地球の生産力を50%上回っていると指摘しました。
これは、人類の需要が自然からの供給を大きく上回っていることを示しています。
またこのリポートの中では、1人当たりのエコロジカルフットプリントを見た場合、世界中の人々が米国人と同じ生活をするとしたら、地球が4.5個も必要になるといったような趣旨の報告もなされています。
【主な参考文献】
・日経エコロジー 環境経営事典2012 「エコロジカル・フットプリント」
・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」
※健康参考:首こり、肩こりのサイト
よくわかる首こり、肩こり解消法