料理の素材を科学する!ってほどでもないけれど

食材や料理についてまとめてみました。
クイズや脳トレもありますよ。

板御神酒

2022年05月26日 | グルメ
【5月27日は何の日】百人一首の日
1235(文暦2)年のこの日、藤原定家によって小倉百人一首が完成した。

【前の答】赤貝
Q1,ボクの血は何色でしょうか?
    a,赤  b,青  c,白  d,黒
     →a,人間の血と同じヘモグロビンによるもの。
      大部分の貝はカニと同じで銅を含んでいるため青色です。


Q2,ボクの放射筋は何本あるでしょうか?
    a,32本  b,38本  c,42本
     →c,赤貝は42本程度、
      サルボウガイが32本程度、
      サトウガイが38本程度の放射筋があります。


Q3,ボクが痩せ細って美味しくない時期はいつでしょうか?
    a,春から夏  b,夏から秋  c,秋から冬  d,冬から春
     →a,初夏に卵を持つため、夏には身が痩せて美味しくなくなります。

Q4,日本最高級の産地でブランド物として扱われている閖上(ゆりあげ)は、何県にあるでしょうか?
    a,大分  b,山口  c,愛知  d,宮城
     →d,現在、名取市に閖上は含まれています。


【脳トレの答】ジャグ

【今日の話】
ボクは、日本酒を造る過程でできる副産物だよ。
原料となる米に酵母を加えて発酵させると、もろみになります。
このもろみを絞ったものが日本酒、残ったものがボクなんだ。
山上憶良の『貧窮問答歌』の冒頭に、
「風雑へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術もなく 寒くしあえば
  堅塩を 取りつづろい糟湯酒 うち啜ろひて 咳かい 鼻びしびしに
 (風が吹き、雨や雪の降る寒い夜に塩を舐めながら、
  咳をし、鼻をすすりながら酒粕湯を啜った。)」とあるように、
糟湯酒は庶民の酒で、酒の搾りかすである酒粕をお湯に溶かした、
現在の酒粕甘酒に近いものだったと思われます。
ボクの栄養を見てみると、納豆100gと同等のタンパク質、
リンゴ5個分のビタミンB1、モヤシ100gと同等のビタミンB2、
牛乳約90gと同等のビタミンB2の他、
発酵の過程で生まれた100以上の酵素や食物繊維などが豊富に含まれているんですよ。
それに、レジスタントプロテインというタンパク質が含まれているのが特徴で、
食物繊維のような整腸作用があるんです。
どんな働きかって?
余分な脂肪の排出を助けてくれるため、
ダイエット効果も期待できるし、
コレステロールをも下げてくれる作用もあるんですよ。
そんな効果があるボクなのに、
売れ残ると産業廃棄物で廃棄しなければならないんだよ。
SDGsの取り組みにもなるから
みんな、たくさん食べてよね。
あっ、飲んでもいいんだよ。

Q1,日本酒造りの過程で、ボクが生まれる割合はどれくらいでしょうか?
    a,10%  b,20%  c,30%  d,40%

Q2,江戸時代からボクの効能に着目し、田んぼにまいて肥料にしていたのはどこでしょうか?
    a,富山  b,上越  c,会津  d,米沢

Q3,鮭の頭と野菜を刻んで酒粕で煮込んだ「しもつかれ」が郷土料理なのはどこでしょうか?
    a,鳥取  b,栃木  c,福島  d,北海道


【今日のひと言】努力して結果が出なくても、経験が残る

【今日の脳トレ】


【今週の話】

上の絵、わかりますか。
あまり見る機会がないのでわからないかもしれませんが、ノミです。
ノミは体長3㎜ぐらいと小さいのですが
驚異的な跳躍力があり、体長の100倍程も跳ぶことができるそうです。
これは人間で言うと、東京タワーを超えるくらいの高さを跳ぶことに匹敵するのです。
すごい能力ですよね。
この跳躍力のあるノミを使って、生物学者が実験をしたそうです。
ノミをコップの中に入れてフタをします。
ノミは最初、ビュンビュン跳びはねて、フタに身体をぶつけ続けるそうです。
しかし、何度も何度も身体をぶつけるうちに、跳ぶことを諦めてしまいます。
そして、しばらくしてからフタを取ってみると、
もうぶつかるものが無いにもかかわらず、諦めて手加減して跳ぶようになるそうです。
そしてこのノミは、二度とそのフタの高さ以上には跳ばなくなるそうです。
これは、ノミ自らが「限界の壁」というものを作り、
挑戦を止めてしまい、潜在的な跳躍力を使わなくなることがわかった、そういう有名な実験なんです。
これには続きがあります。
跳べなくなったノミを、再び跳べるようにするのにはどうしたらいいと思いますか?
簡単なんです。
何も知らない?普通のノミを一緒に置いてあげるんですよ。
当然普通のノミは高く跳びます。
すると、跳ぶことをやめてしまったノミは「あれ?」となって
跳べることに気がつき、再び高く跳ぶようになるそうです。
結局、最初のノミは、思い込みで跳べなかったんですよね。
  自分にはもう「無理」
  自分には「限界」
  自分は「精一杯やった」
  自分には「不可能」
  自分には「困難」
などと、全部自分で制限して「できない」と思いこんでいるんです。
自分自身で『壁』をつくっているんですよ。
私たちはこのように、自分の過去の経験や思い込みで、
自分自身の可能性にフタをしていませんか?
自分で壁をつくっていませんか?
自分のできることの可能性の範囲は、やってみなければわからないものです。
やってやって限界までやってみましたか?
出来ない、無理だと思っていることでも、
さまざまな工夫を重ねて成功させた人が世の中にはいるのです。
次は、そんな人を紹介したいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする