その日の龍さんの眼科検診は失くした眼鏡をもう一回作ってもらうためのものだったのです。
でも小児から成人に移って以来、定期的な眼科検診を受けてなかったので、眼科のドクターにも診てもらいました。
そこで「左目が網膜剥離を起こしてますね」と言われてびっくり仰天!「網膜剥離をいつ起こしたのは分かりませんが、左目は明暗が分かる程度でほとんど見えていないと思います」と。19歳まで学校で定期的に眼科検診を受けていたけれど、そんなことを言われたことはなかったので、もしかしたら成人に移ってずっと目の検査をしてもらっていない間に起こったのかもしれません。
でも私達ににこにこと笑いかける様子は以前とぜんぜん変わりません。「右目はほぼ正常なので、右目で視覚をおぎなっているのでしょう。」
手術の可能性の話もしましたが、もともと左目の視神経に形成不全があるので手術をしても左目が右目のように見えることはないことや、呼吸器系の問題と全身麻酔のリスクを考えると手術は勧めないと言われました。
11月に今度はマークも一緒に診察に言って話し合いをする予定ですが、にぃーって笑っている龍さんのあの左目は見えなくなっていたんだと思うとやっぱりショックでした。