四鷺だより

お騒がせ一家のOX生活記

老人介護の一端を垣間見た

2016年07月03日 | Weblog
長期に渡る栄養と水分不足から転倒し入院したピー太が退院するに当たり、そのまま自宅に戻してしまうと、結局また同じ生活に戻ってしまうので、短期間ではあるけれどうちに来て栄養面や運動面でマークや私がサポートしようということにした。

でも一人暮らしの長い高齢者が病気になるってこういうことなのか、とすごい痛い形で思い知らされることになった。

足が弱ってて2階にしかないトイレに行きづらいピー太、リサイクルの箱に入っていた龍さんのミルクの空ボトルを見つけ、一階の居間でそれに排尿。ボトルの中身をキッチンのシンクに捨てていることに気付いた。慌ててし瓶を買ってきたら、今度は尿が入ったし瓶を平気でみんなが食事をするテーブルの上に置いていた。そしてし瓶をもらったことで居間で排尿をすることを認められたと思ったのか、それからは昼夜を問わず大っぴらにみんなの目前で排尿。さあ、夕飯を食べようとみんなが席に着いたその横で排尿。

またみんなが水を飲むガラスのコップにねばい痰を吐く。しかもそれをみんなで集まってお茶をしている時に、いきなりみんなの方を向いたままカーッカーッカーッ、ペッペッペッとやり始める。

ピー太、前はマナーとかダンディーさとか、何気にそういうことを意識していた人なのに。。
今回のピー太は傍若無人で羞恥心のかけらも周りの人に対する配慮も何もない。というか認知が少し入ってきているんじゃないだろうかとでも考えないと、今回の一連の言動を理解できない。

そんな思いで友人にこのショック続きの胸の内を聞いてもらうと、お年寄りが病気になるともう自分のことを考えるだけで精一杯になるんだよ、と聞かされた。それはクリばーちゃんを見ててもそう思う。

気配りのクリばーちゃんも、優しかったピー太も、もう戻ってこないんだなあ。これからは私たちが小さな子供のようになっていく2人をお世話する番なんだなあと寂しい気持ちになった。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする