晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

軸がぶれない、肝が据わっているということ

2005-08-31 | Weblog
解散、総選挙を打ってでた小泉さんの覚悟ということを聞いて
思い浮かぶことがある。


別の人のことである。

今更ながらだけど、東郷平八郎さん、そう、連合艦隊司令長官東郷元帥。

日本海海戦の間中、艦橋に立ち続けて戦が終わった後
元帥の靴のあとのところだけ濡れていなかったというのは有名な話だけど
もうひとつ、元帥の人となりを表すエピソードがある。


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元連合艦隊参謀 海軍中将 飯田久恒談

人というものは、よくものを考えて行動するときよりも、
何かおこっった時、すなわち危難なり重大事件なりが起こったときに、
これに応じて咄嗟に働く挙動により、真にその真面目を現すものである。

かの大正12年9月1日の大地震の際、東郷邸においてもガラガラときたときに
家族は皆庭に出た。
ところが元帥の姿が見えぬので、
「お祖父さんは?」
と見ると、元帥は部屋の中で箪笥の抽斗を開き、軍服を出しておられた。
そして軍服に着替えられるとすぐ東宮御所に行かれた。
大抵の人はあの大地震に狼狽し、まずもって自分の身の安全を図り、
どこか安全な場所に避難するだろう。これが人情である。

しかるにガラガラとくるとすぐに箪笥へ飛んでいって、
抽斗を開いたということは、
正に元帥の至誠の然らしむるところである。

当時のあの騒ぎでもちろん乗り物はなかった。
元帥はあの老体で東宮御所まで徒歩で行かれ、先ずもって東宮のご機嫌を奉伺し、
そのご無事なることを承って後、自宅に帰り、軍服のまま自家の始末をされた。

元帥は何故東宮御所に赴かれたかというと、当時元帥は東宮御学問所総裁として
いわゆる東宮の輔弼の任に当たって居られたからで、これが実に咄嗟の間に現れた
元帥の忠節であり、信義であり、その真面目の躍如として伺われたところである。

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こういう東郷さんだけど、
「わしは海軍生活が長かったから、何でも自分でする癖が付いている」
といって気軽に繕い物などをされたそうです。

小心者だし、迷いに迷いまくるし、怠け者のわが身を省みるとき
全く自分にないものをお持ちの東郷サン
改めて惚れ直しますね。

ホノルル空港お役立ちエピソード

2005-08-20 | 出来事
13日に一日遅れでハワイに発った3人組が18日に帰ってきました。

で、ホノルル空港に着いたときのこと、

入国審査官…滞在期間ハ?
―フォーデイズ(不必要に英語で答える)
入国審査官…旅行ノ目的ハナンデスカ?
―サイトシーイング

入国審査官…ショーコ、ヒダリテダシテ。
(2004年9月30日より、顔写真撮影と指紋採取が義務付けられる
ようになったそうです)
―ショーコ左手を出す。

入国審査官…マサコ、ヒダリテダシテ。
―マサコ左手を出す。

(おじいちゃん、次は自分の番かと指を差し出す用意をする)
入国審査官…マサル、ナナジュウキュウ?(本当は79歳以上らしい)
―おじいちゃん、張り切ってイエス!
入国審査官…イラナイ!(あっさり、押印を拒絶される


ちなみに海外旅行保険に入っていた人は、
今回のように飛行機が欠航もしくは遅れたときは
「航空機欠航(遅延)証明書」をもらっておきましょう

「JALウェイズ58便」その2“エンジン火を噴く”

2005-08-13 | 出来事
本人たちが比較的落ち着いていたし、映像を見るまでは
そんなにたいしたことはないかも、と思っていたけど…

今朝の新聞(西日本新聞)には「エンジン火を噴く」とかの見出しも踊り、
(ハワイで待っている弟たちに見せるためKIOSKで4紙購入)
もちろん父がインタビューを受けたという毎日新聞は入念に読み
(しかし、父はそのとき寝ていたのであまり覚えていないらしい)
やはり、一歩間違えば大惨事になりかねないトラブルに愕然となる。

友人から「ご両親にはあの映像は見せない方が…」というメールがきたが
何のこと?とニュースを見続けていたら、突然火を噴く映像が!
あっ、これかと思った時すでに遅く、みんなでしっかり見てしまった!

毎日新聞の一面の記事は、昨夜娘が聞いた運転手さんの話と同じで
運転手さんの“知識”の確かさを確認!


「あー、ハワイが戻ってきた。こりゃなんかあったんやねーって思っとったとですよー」
タクシーが走り始めてすぐ、運転手さんが言った。
毎日空港周辺にいるので飛行機のフライト状況はほとんど把握しているらしい。
「破片が道に落ちてるらしいですよ。あ、ほらニュースで言いよる。」
運転手さんが車のラジオのボリュームを上げると、ちょうどJAL機のニュースをやっていた。
そこで事実を知る私たち。

さあ、ここからは運転手さんのトークショーの始まり☆
「DC10型機は古い機体ですけんねー」
―ん?何型って?今私たちが乗ってたやつ?
「田中角栄の時代のですけんねー」
―ほーぅ。70年代ね。
「今一番新しいのは777型ですけんねー」
―ふーん。
「DC10はエンジンが3つなんですよ」
―3つ?右と左と・・・。
「3つ目は尾翼の下に付いとるんです」
―ほーぅ。
「そういうのは今はもう他に無いですね。今のは左右に2個づつの計4つですねー」
―あー、よく見るやつね。
「エンジンは着陸するとき逆噴射に切り替えるでしょう?逆噴射はタイミングが大切!
一度、福岡発羽田行きの飛行機が滑走路に突っ込んだ事故あったでしょう?
あのときは機長の片桐さんが逆噴射のタイミング間違えたんよね・・・。
逆噴射は早すぎてもいかんのですよ」
―く、詳しい・・・。運転手さん。

―てか、詳しいですよね。いつもそんなに近くで見ているんですか??
「我々は、空港の駐車場に待機しとるんですよ。でね、モニターでずっと
離着陸を見てるんです。で、着陸したらね、頃合を見計らって、パーッと
タクシー乗り場に来るんですわ。」


☆本当に手際の良いプロのタクシー運転手さんでした。☆




JALウェイズ58便

2005-08-13 | 出来事
まさかねぇ、身内がトラブルに見舞われるなんて!

12日19:40分発ホノルル行きJALウェイズ58便
飛び立ったと思ったら、すぐ福岡空港に戻ってきた一件。
娘と両親が乗っていたんです。

明日、同時刻のホノルル行きジャンボに搭乗することになりました。
タクシーで戻ってきて、明日またお迎えがきます。

では、そのリアルな体験を直接娘に語ってもらいましょう。


さすがに音がすごかった。「バリバリバリッ!!」
何かが破裂したような音だった。でも何のアナウンスも無いし・・。
機体も揺れてないし・・。まいっか?

でも「今のなんやったん?」「何、今の??」と、少しざわつく機内。
「なんやったんやろー?別に大丈夫なんかなぁ。。」と思い目をつぶると、
少し下降している気がする。そこでアナウンス。

「福岡空港に引き返します」

えーっ!!数分後、機長のアナウンスで原因はエンジントラブル
と説明があった。それから約30分後、着陸。

そこからしばらく機内で「待て!」状態。整備士の人たちが機内に乗り込み、
客席を通り、操縦席に消えていく。客室乗務員が慌しく行ったり来たり・・・。
機長も出てきた。飛行機の中で機長見たの初めて!
どうなるの?また飛ぶの?いつ飛ぶの?・・・分からん。

「この飛行機は欠航となりました」

えーっ!!驚きのあまり、通路挟んで向こうのおじいちゃん、おばあちゃんを見る。
えーっ!雑誌読んだり、寝ようとしてる。ちょっと!欠航だってよ!
明日、同時刻に再フライトとのこと。3つの選択を迫られる。
1.JALが手配するホテルに泊まる
2.自宅に帰る
3.フライトをキャンセルする

おじいちゃん曰く、ホテルに行った方がいいんじゃないか?
おばあちゃんと私、出発は明日の夜だし、今ならまだ電車あるから家に帰ろっか。
JALの人に聞く。「あの・・、自宅に帰る場合、交通機関の手配は・・・?」

「もちろんこちらで。タクシーを手配致します。」

はい、おじいちゃん、おばあちゃん。タクシーで帰ろう!
荷物を受け取り、到着口を出ると毎日新聞の記者の人に話しかけられる。
「どうだったんですか?」
「急いでるんで・・・。」と言って振り切る。
早くタクシーに乗らなくちゃ。お!ちょっと待って。
マスコミがいっぱいいる。インタビュー受けてる人がいる。

写メール撮らなきゃ。2枚撮った。

ごめん、ごめん、おばあちゃん。おまたせ。さ、行こうか。
あれ?おじいちゃんは?
うそん。毎日新聞に捕まってる・・・。さっきの人。
「機内の写真も撮ったんですか?」「・・・いえ、撮ってません。」
タクシーまで記者さんはおじいちゃんに付いてきました。ご苦労様です。

細かい事情も話さないうちにスムーズに乗車。「宗像までお願いします」


とまずはここまで。
次回はえらいマニアックな運転手さんに聞いた
航空機および業界の裏話につづく…to be continued

IP電話ちゃいます

2005-08-08 | パソコン・インターネット関連
まだ中古パソコンを電話代わりに使うことにこだわっています。

今度は3万円弱で手に入れたPanasonicの2000年のパソコン。
CPU:600MHz、メモリ:192M、HD40G、OSは98SE。

これにXPを入れまして、そしてしつこくMSN Messengerをインストール。
さて、「ビデオとオーディオのチューニングウィザード」を実行していると
デバイスを認識していない、サウンドカードがないとかいってくる。
はて?98のドライバをXPが認識しないの?

いつもの助っ人のアドバイスで、ドライバの更新を試みるも成らず
結局附属のリカバリCDからドライバがインストールできて一件落着

そして今日、Messengerもskaypeも通信OK!を確認。
でも最大の問題は…これインドネシアで無事ネットできるの?

ついに見た「亡国のイージス」

2005-08-06 | 映画・DVD
というか、カテゴリー「読書」じゃないでしょ。
今日から「映画」も入れなきゃ。・・・

いろいろ皆さんの感想を読ませていただいて、マイナス意見も含めて
ヤスメの姿勢で見たせいか、楽しめましたよ

日々修行、日々発見さんが詳しくレビューを書かれているので紹介しておきます。

基本的に同感なんですが、私は映像的にDDGは浮かんでいるだけで、
F-2は飛んでいるだけで感動でした。

原作を読んでいないと、背景がよくわからないというのもうなずけます。
読んでてよかった!

でも、読む時間がない、読む気力がない、しかしせめて映画に出てくる言葉だけでも知りたい方欧風さんが写真つきで紹介してくれています。

戻ってきたIBMパソコン

2005-08-05 | パソコン・インターネット関連
息を吹き返したIBMパソコン…今日我が家に戻ってきました。
MS-DOSの堂々巡りをストップさせ、ドライバを入れなおしたんだとか

早速電源を入れてみる…ちゃんと動く…
ご老体をも省みず、いろいろ詰め込んでしまったので悲鳴をあげたんですね~。
戻ってきたとはいえ、Messengerをやって
音声がでるかどうかを試す気も起きず。
もう隠居していただくしかない!元々お蔵入りだったし…

改めて、マイコンピュータを見てみる。
Cドライブの空きが250Mしかなかった!!
え~っ、とDを見ると8G空いているじゃないですか。
やっぱりリカバリしてみようかな。
でも何に使おうかって、思いつきもしないんです


デ・キリコ展

2005-08-04 | Weblog
今日はほんと暑かったですね。車の中から外気温表示を見ると38℃とか…

避暑に「デ・キリコ展」(北九州美術館分館)に行ってきました。
期待していたのは、友人も見たかったというアレ。
後で調べてみると「街角の神秘と憂鬱」という題名。
ほとんどこれしか知らなかったのに、この絵のみがない。
全く、不完全燃焼でした。

この暑いのにみなさんがそういう思いをしなくてもいいように、
画像をアップしておきます。
美術の教科書に載っていたでしょ?

ちょっと翳った「亡国のイージス」

2005-08-02 | 読書
人さまの評判をみてると、ちょっと不安になってきました。

防衛庁、海自、空自の全面協力!といううたい文句に
弩迫力、超リアルな映像を期待してしまったのですが、
ということは、ひ・も・つ・き?

裏を返せば、原作に忠実にはいかないってことデスネ。
どんでん返しのうちひとつはナシ!ってことですね。

しかも、おピカさんのお話では、
肝心のイージス艦沈没のシーンがCGで、しかも超安っぽいらしいのです。

結局、あまり期待せずに見に行った方がいいってことですね。

続「亡国のイージス」

2005-08-01 | 読書
今日、原作を読み終えました。
下巻は一気でしたね。これでハッピーエンドはありえんだろ
と思いながら読んだけど、うまくソフトランディングさせてあります。

うぞきあさんのブログに「行とジョンヒの唐突なキスがわからん」と
あったけど、なるほど、これは映像じゃわからんでしょ。

しかし、護衛艦マニアのおかげで最初はさっぱりだった「イージスシステム」
フェイズド・アレイ・レーダーとかSM-2MR対空ミサイルなんか耳慣れてきて(原作ではSM-2ERだったけど)、だいぶ“予習”ができてきました。
準備完了