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晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

「森を抜ける道」でちょっとニヤッとした

2020-09-02 | 読書

これもまたカテゴリーわけに迷うところ

読書でいいのだろうか…雑感の方がいいのかな

 

海外ドラマの「新米刑事モース」が面白くて、(イギリスではシャーロックホームズより人気があるという)

コリン・デクスターの本が読みたくなって、Amazonで探してみた。

新米~の方は見つからなくて、その後の主任警部モースとして活躍する以下の3冊を読んでいるところです。

 

「ウッドストック行最終バス」

 

「キドリントンから消えた娘」←読み始めたとき、最近観た「第一容疑者(女捜査官テニスン)」のシリーズ14 希望のかけらに冒頭似ていると感じて一瞬萎えそうだったけど、テニスンの方は人気脚本家リンダ・ラ・プラントの原案に基づく英国のドラマでさすがに双方とも最後まで気が抜けない

 

「森を抜ける道」←今ここ

 

詳細な感想などではなく、ニヤッとした

ちょっと、今風に言えばじわるところ

「森を抜ける道」

33 委員会とはなにか?不適当な人びとから選ばれて、不必要なことをする、気のすすまない人たちのグループ。

   ーーリチャード・ハークネス 1960年6月15日付 <ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン>

 

35 広告抜きで商売をやるのは、闇の中で女にウインクするようなものだ。自分ではなにをしているのかわかっているが、ほかの人はだれも知らない。

   -ースチューアート・ヘンダースン・ブリット 1956年10月30日付 <ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン>

 

    


おくりもの

2020-05-27 | 読書
と、その前に、昨日観た「インターステラ」が印象深かったので一言。

以前から気になっていて、先週「宇宙兄弟」を観て、観たいが募りまして。
gravity(重力)やら高次元やらワームホールやらイメージしにくい状況が映像で迫ってきます。
理解はできないけれど、どうやら宇宙はそうなっているみたいだと思わせられる。5次元から見た3次元の世界とか
もしかしたら時間や場所を超越した世界から信号が送られているかもしれないとか…




自粛生活のおかげで、庭がだいぶきれいになったりとか、片付けしていて意外なものが見つかったりとか良いこともあります。
先日、サンテグジュペリ「星の王子様」に始まり「僚友」を数十年ぶりに読み返してみたこととか。

またこんな本も見つけました。河盛好蔵著「人とつき合う法」
全く購入した記憶も読んだ記憶もないけれど、まず初めの「イヤなやつ」という章で河盛好蔵という男の自己評価に共感を覚え読み進めています。

「物くるる友」の章で思い当たることがあり引用してみます。
(最近引用が多くてタイピング練習みたいになっている

「私は、おくりものをうけるより、与える方がすきである。愛するものの顔が、すでにあきらめていた願望が突然かなえられることによって悦びに輝くのを想像するほど、強い悦びはない。子供たちがまだ幼くて、彼らを幸福にしてやることが私たちの力でできるあいだは、玩具屋の店先を見て歩くのは楽しいものである。しかし、悲しいことには、彼らの心を奪うようなおくりものは、やがて私たちの力には及ばなくなる」こんなことをアンドレ・モーロワが書いている

私は子供時代本好きで、クリスマスプレゼントに小学校4年生のときに「ファーブル昆虫記」、5年生で「日本の神話」6年生で「世界の神話」がクリスマスプレゼントで、とてもうれしかったことを覚えています。息子が4年生の時に「星の〇〇」という題名は忘れたけれど、星関係の本をクリスマスプレゼントで枕元に置いていたら、あくる朝息子が「サンタさんなんて嫌いだ」と泣きながら起きてきたという苦い経験を思い出しました。
おくりもの、特にクリスマスプレゼントは難しい(笑)


サンテグジュペリ 「僚友」

2020-05-23 | 読書
巣ごもり生活で、動画を観たり、読書したり、ガーデニングをしたり気ままに過ごしていたのに
近頃は集中力が切れ、なんだか落ち着きません。

巣ごもり初期のころは結構落ち着いて、本を読んだり、映画を観たりしていたのに。

最近は色々気が散って、「星の王子様」も河野万里子訳を読んだけれど、池澤夏樹訳と読み比べようと思ったまま中断。
巣ごもり生活の終焉を感じて焦ってきてる?(笑)

サンテグジュペリといえばと、「人間の土地」を引っ張り出して「僚友」を再読。
「僚友」は高校時代に現国で出会い、始めは(退屈で)机に突っ伏して寝ていたのが、あるとき何故だか急に心に響いてきて大切な本になったもの。

<雪の中では自己保存の本能がまったく失われてしまう。二日、三日、四日と歩き続けていると、人はただもう睡眠だけしか望まなくなる。ぼくも眠りたかった。
だがぼくは、自分に言い聞かせた、ぼくの妻がもし、ぼくがまだ生きているものだと思っているとしたら、必ず、ぼくが歩いていると信じているに相違ない。ぼくの僚友たちも、ぼくが歩いていると信じている。みんながぼくを信頼していてくれるのだ。それなのに歩いていなかったりしたら、ぼくはいくじなしだということになる。>

当時自分の命は自分だけのものと考えていた17歳の自分に、自分を信頼してくれている人達へ誠実さと責任で応えるということを教えてくれました。

星の王子さまの世界旅

2020-05-19 | 読書
カテゴリーとして読書というのは少し違うけれど、そのきっかけとして。

自粛中に、録画したままになっているものもこの機会に見てしまおうと思いました。まず一番目は
昨年の4月19日NHKBSで放送されたドキュランドへようこそ「星の王子さまの世界旅」(2018年オランダ)です。

「星の王子さま」は、世界で最も多くの言語に翻訳されている本のひとつであり
失われつつある言語の保護にも役立てられています。

タマジクト語(話者はモロッコ中央に位置するアトラス山脈に居住する人々である)

サーミ語(サーミ語とは、スカンジナビア半島、および、ロシアのコラ半島に住む先住民、サーミ人が使用する言語)

ナワト語(ナワト語(ナワトご、Nawat)はエルサルバドル西部および中部の先住民であるピピルによって話される言語)

チベット語(ユーラシア大陸の中央、およそ東経77-105度・北緯27-40度付近で使用されているシナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派チベット諸語に属する言語)

それぞれの言葉で語られる「星の王子さま」の言葉のひびきが心地よい。
モロッコやフィンランド、エルサルバドルの風景が「星の王子さま」の世界に嵌っている。

チベット語の翻訳家ハモ・キャブは「言語というものは人のアイデンティティーの根幹をつかさどるものです。ですから生まれ育った土地の言語を禁じるということは
その人のアイデンティティーを奪ってしまうということになります。」
と話す。

侵略され、言葉を封じられる人々の声が身につまされる。

これから再度「星の王子さま」を読んでみようと思います。

もひとつ 車にDNA?

2020-05-13 | 読書
もひとつ思い出したので、記しておきます(元々備忘録ブログなので)

DNAは情報なので…DNAをコンピューターとして使おうという試みがなされています。それを「DNAコンピューティング」と言います。190頁
~名古屋市立大学の樋口恒彦教授が実際に行った実験を紹介します。
彼はDNAが情報であるという性質に着目して、日産自動車と共同研究をしました。
アイデアはこうです。

ある程度の長さのDNAを化学合成して、そのごく少量を自動車の塗料に混ぜます。20個のパーツをつなげたDNAを合成すると、その配列は600億通り以上あり、自動車の1台1台に個別のDNAを割り当てることができます。万一ひき逃げがあれば、事故現場に残された少量の塗料をPCRすると、塗料に入っている個別のDNAを増幅させることができます。それによって、DNA配列を特定し、ひき逃げ犯の検挙に役立てることができます。
警察で鑑識をする人の立場になって考えれば、このアイデアを思いつきそうです。このアイデアを樋口教授から聞いたときは、素晴らしいアイデアだと思いました。しかし、実用化にはいたっていません。問題は耐久性でした。車は夏には太陽光にさらされ、光や熱にさらされます。安定だと思われたDNAが、この目的では十分ではありませんでした。DNAを塗料の中でうまく安定させることができれば、実用化されるでしょう。

このアイデアはSCAMPER法で言えば、Adapt「適用する」でしょう。警察の鑑識では犯行現場の遺留品から殺人犯や暴行犯のDNAを取り出し、PCRで増幅し、解析する方法がとられています。


いやあ、ビックリしました。車にDNAとは。実際実用化されれば、鑑識の方の肩の荷も軽くなるってもんで(^^ゞ

車のスマートキーの電池切れのときもなるほどと思ったのですが、車とスマートキーがそれぞれ関連付けられているから、スマートキーは少々お高いんだと納得でした


この本が文庫化されたのは2014年4月なので、最先端はどうなっているんでしょうね

京都大学 アイデアが湧いてくる講義-サイエンスの発想法」読了

2020-05-11 | 読書
時々気を失いながら、PCRだのジュラシック・パークだのオペラ座の怪人やAKB48などの言葉に釣られて読み終えることが出来ました。

高校時代、私は化学が苦手で面倒な暗記科目と考えていました。
ところが、なんと著書上杉志成先生は第1章「嫌いなもの」でアイデアをつかもう!
の中で、
~いっぽうで、私は英語、化学、生物学は苦手でした。記憶することばかりで味気ない科目に思えました~
とあります。なんだ同じじゃないか、それにしてもそこからの差が大きく広がってしまった

ま、それは置いといて共感、気付きを与えてくださったので一部紹介します。

PCRが連鎖反応になる理由は、結果が原因になるからです。
熱を上げ下げしてできた産物は、次のサイクルでは鋳型になって、更に産物の数を増やします。この優れた増幅技術をうまく使えば、いろいろなことができます。

『オペラ座の怪人』に見る繰り返しと連鎖のアイデア
~ミュージカルには繰り返しによる増幅効果があります。~そのたびにメロディのメッセージと記憶は増幅されます~
~そのたびに、この最初のシーンを思い出し、メロディーが繰り返されるたびに意味は増幅され、観客の記憶に定着するのです。

それは連続ドラマでも言えると思いますねえ。最近でも見終わったばかりの「JIN-仁」のオープニングの曲が頭の中に繰り返し流れ、映像を思い出しますし。

その他にも色々興味深い話題が出てきますが、今日はこの辺で

再開して読み始めた本にPCRのことが載っていた

2020-05-10 | 読書

一昨日の記事小さいこと色々発見(^^ゞ 「京都大学 アイデアが湧いてくる講義-サイエンスの発想法」にPCRという言葉が出てきたと騒いでいますが。読み進めると応用事例として身近な話が出てきて面白くなりました
少し抜粋してみます。

優れた技術の応用事例として
①遺伝子情報をもとに既知の遺伝子を取り出す
中略~PCRが広まったとき、「ジュラシック・パーク」という映画が流行りました。実は、あの恐竜を蘇らせた技術にはPCRが使われているという設定なのです。
(俄然興味が出てきました)
この映画では、琥珀の中に閉じ込められた古代の蚊が発見されます。その蚊の中には恐竜の血液が入っていました。その血液に入っている恐竜の遺伝子をPCRで取り出して解析し、DNA配列から恐竜を再現するといった映画です。実際の研究では、恐竜のすべての遺伝子を解明することはできませんでした。遺伝子は長年の間に劣化していたからです。しかし、PCRによって実現できそうな技術という意味では、的を射た娯楽映画でした。(子供の夏休みの自由研究のテーマだった(^^ゞ)

②目的とする遺伝子の存在の有無を調べる
みなさんの中にばい菌に感染した人がいるとしましょう。みなさんから唾液を少しもらって、PCRを行います。ばい菌にしか存在しないDNA配列のプライマーを使えば、唾液の中にばい菌が入っていれば、ばい菌のDNAはPCRで増幅されます。ばい菌が存在しなければ、DNAは増えてきません。PCRでそのDNAが増えたかどうかで、少量のDNAが存在するかどうか判別できます。~中略~その他にもウィルスの早期検出などにも使えますね。(やっとPCR検査に繋がった)

ミレニアム3部作

2020-02-19 | 読書
前回、読書について取り上げたのは2月9日です

読み期に入った? - 晴耕雨読

何度か取り上げているように、ここ一年ほどは地上波は特に気になるものしか観ておらずいつの間にか海外ドラマフリークとなり、前回のエントリーではN...

読み期に入った? - 晴耕雨読

 


あれから10日でミレニアム1、ミレニアム2、ミレニアム3を読んでしまった。
始めはなかなかエンジンがかからなかったけれど、ミレニアム2とミレニアム3はそれぞれ3日ぐらいで上下巻を読了したことになる。
ここ最近の活字離れ中の私にしては驚異的

ミレニアム3での池上冬樹さんの解説の冒頭を引用させていただくと
「いやあ、すごいすごい。これほど読ませる小説だとは思わなかった。こんなにも読み応えがあるとは思わなかった」とあります。
全く同感。

あれだけの長編が時系列に矛盾せず、多数の登場人物、場所など整合性を取り、論理的に破綻せず組み立てられている、本当にすごいなと感心します。
語彙の足りない私に代わって、ミレニアムって何?と思われる方のために、Amazonより内容紹介を




ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは? 幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部



女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された!



宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。

スティーグ・ラーソンが2004年に亡くなってのち、ダヴィド ラーゲルクランツによる続編「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」もそのうち読みたいと思います。
しかし、次は友人に借りたピーター・トレメイン著「修道女フィデルマの探求」が待っている



読み期に入った?

2020-02-09 | 読書
何度か取り上げているように、ここ一年ほどは地上波は特に気になるものしか観ておらず
いつの間にか海外ドラマフリークとなり、前回のエントリーではNetflixのサバイバーの一気観(イッキミ)をやっておりまして
シーズン1(21話)は終了、シーズン2(22話)は7話まで終了。

シーズン2の3話では鳥インフルエンザが発生、人種問題に製薬会社の利権も絡み、大統領は大変。

と、まあ結構映像付けだったのですが、以前友達から「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」を勧められて
DVDで2011年のハリウッド映画を観たのですが、凄惨な場面もありちょっと苦手な感じでノーサンキューでした。
彼女にハリウッド版というと、ダメダメ2009年のスウェーデン映画が良いというのです。

それから2年くらい経ち、たまたま「ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女」上下巻を古本屋で見つけ取りあえず積読

今見返しても、読書カテゴリーで2018年3月のエントリーが最後。どんだけ本を読まないんだ!いや全く読まないわけではなく
昨年はピータートレメインの修道女フィデルマとか長編も少し読んでます、ハイ

で、ミレニアムを読もうとしたけど、進まないこと
眠り薬のように寝る前に少しずつ、という進み方で読了。そうしてもう一度映画を観ると複雑なストーリが理解できました。
しかし、やはり、スウェーデン版が見たいということで、AmazonでDVDをポチり
ついでに「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」上下もポチ。

いったい、ミレニアムってなんなんだ、ミレニアム1とか2とかって何?
というくらいミレニアムに無知だったのですが、著者スティーグ・ラーソンが
「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」
「ミレニアム2 火と戯れる女」
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を世に出した後、2004年11月に心筋梗塞で亡くなったそうです。

その後ダヴィド・ラーゲルクランツによる続編三編が出ています。
「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」
「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」
「ミレニアム6 死すべき女」

わ~先が長いま、長く楽しめるってことかな

なかなか読み終わらなかった「ミレニアム1」しかし、「ミレニアム2」は3日で1000ページくらいの長編を読み終えました。
面白い、加速がついてきた…


読書の壁

2018-03-26 | 読書
先日から気楽に乱読などと言っていましたが、ここに来て前回図書館で借りた本たちが
中々読みにくいことに気付く(^^ゞ

NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班の「闇に魅入られた科学者たち」

第1章:切り裂きハンター死のコレクション
第2章:”いのち”の優劣 ナチス知られざる科学者
第3章:脳をきる 悪魔の手術ロボトミー
第4章:汚れた金メダル 国家ドーピング計画
第5章:人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験

第2章は、最近日本でもニュースになっている優生保護法、断種法。現在の私たちの感覚からしたら
全く人権を無視したぞっとする政策だけど、世界的に行われていた時代があったのだ。

第3章のロボトミー手術も聞いたことのある話だ。映画「カッコーの巣の上で」告発された。私は映画は観ていないが。
このロボトミーも優生学全盛の時期と重なるそうだ。

第4章の国家ドーピング計画は最近のロシアの話かと思ったが、実はベルリンの壁崩壊前の東ドイツでの話である。

そしてさらに怖いのは、第5章の47年前に行われたスタンフォード大学の「監獄実験」
人は置かれた状況で、条件させそろえば、どんな人間でも残虐行為に走る可能性があるということ。

あとがきの中に
科学の二面性はいくつかの側面で指摘できる。科学が人間の生活を豊かで健康的なものにし、生産力の増強に
大きな寄与をしたのだが、同時にひとたび事故が起これば多大な犠牲者を出し、回復不能な害毒を人々に強要する。
科学の利得と弊害である。
とある。

事実、長年悩まされている私の片頭痛もゾーミックという新薬ができてから
ひどく吐いたり、寝込んだりすることもほとんどなくなった。
第3章でひどい頭痛に悩まされた女性がロボトミー手術で頭痛はなくなったものの
その後介護を受け、主体的に生きることができなくなったという。
私もひどい頭痛から逃れるために、その負の部分を知らなければロボトミー手術にすがったかもしれない。
ジョン.F. ケネディの妹やテネシーウイリアムズの姉もその手術を受け、後遺症に悩まされ、サナトリウムで過ごさざるを得なかったという。


他の1冊は佐江 衆一著「エンディングパラダイス」
中身をちゃんと確認せず、例のごとく予備知識無しで借りたら
~『昭和質店の客』『兄よ、蒼き海に眠れ』に続く、昭和戦争三部作の最後の作品となる~そうで
ちょっと今食指が動かない。


さらに難解なのは
ウンベルト・エーコ著「女王ロアーナ、神秘の炎」上下
まずこの本は横書きである。ウンベルト・エーコさんは「薔薇の名前」でも有名らしいがこちらも難解らしい。


このところ軽めの本をなんとなく軽快に読み進めてきていると調子に乗っていたら
返却日は4月3日、残り1週間でこれらが到底読破できそうもない。

なので、降伏。。。次の機会にまた。。。


お口直しに桜の写真を1枚