『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

トゲ族

2018年05月03日 | 植物

トゲのある植物が好き。
ディッキア、アガベ、アロエに新人のアダン。
やつらを見ていると癒される。


近所の海辺に住む竜舌蘭は怪物サイズだ。
一辺は150センチほどもあるだろう。
まさに龍のようだ。
こうなると人格を持っているのではないかとさえ思う。
おはよう、と挨拶すれば返事を返しそうだ。
この童話的なサイズと風貌。
宮沢賢治の世界でいえば、やつは老龍のチャーナタでオレは詩人のスールダッタか。
『風がうたひ雲が応じ波がならすそのうたをたゞちにうたふスールダッタ』
スールダッタのうたう詩は実は老龍チャーナタが海辺の洞窟で考えた詩であり
等しくスールダッタが詠んだものである、という少し複雑なお話し。
こいつは播磨灘の小さな漁港で何を考えているのだろう。

荒々しくも繊細なやつら。
まさに理想のハードボイルド ボタニカル ライフの象徴である。

嗚呼、ボタニカル。

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