『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

オンシーの恩返し、か。

2014年11月03日 | 日記
かねてより療養中だったオンシジウムについに変化がきた。
500円で見切られていた鉢をスーパーから買ってきたのはこの6月だ。
500円とはいえ半月以上バレリーナように黄色い可憐な花を咲かせて楽しませてくれた。
花の後、三つ詰め込まれていたポットを解体し、別々の鉢に分けて植え替えた。

  


オンシーは花が終わると株はだんだんしぼみつつ、次の子株を作るという。
夏の間は朝と晩に2回水やりを欠かさず水苔が乾かないように世話をした。
遮光ネットで夏の日差しを弱め、風通しをよくして面倒をみた。
500円で楽しませてくれたお礼と再生への願いである。

  

しばらくして感動の子株が誕生した。
エイリアンのように親の根本から突き出したのである。
それだけで十分満足だった。
小さな株を眺めては水をやり、水をやっては眺めていた。
子株が見慣れたものになると次の欲がでた。
いつかまたあのかわいいバレリーナを咲かしてくれるのではないか、と。
花は春と冬に咲くというから来年の春までこのままだと昨日まで思っていた。




しかし、そのときが来たようだ。
昨日も霧吹きをしていたのに気がつかなかった。
今朝久しぶりの日の出をみながら霧を吹いていたら葉っぱの根本に棒状の突起をみつけた。



こ、れ、は、花茎ではないのか!
明らかに葉っぱではないものだ。
これが4,50センチに伸びてあの花を咲かすのか。
開花の期待にオレの胸と鼻は大きく膨らんだのだ。

さて、これからは温度の問題がある。
日差しと風が必要だが、最低温度は10度までと書いてある。
前に買ったベランダ用の温室はチラ族で満室だ。
部屋の中は日当たりとエアコンの位置の問題がある。
そろそろ越冬準備態勢に入らなければならない。
しかし何としてもこの子を立派に花咲かせてあげなくてはならない。
ベランダのマネジャーとしてオレの責任は重大である。
今日もこの草花たちのためにわくわく、どきどき右往左往するオレの一日が始まる。

嗚呼、ボタニカル!

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