『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

ベランダー

2014年09月27日 | 日記

「育ててみよう。ラン、500円」
と手書きのポップがポリバケツに貼ってあった。
バケツには株分けされた小ぶりの胡蝶蘭が4鉢。
見切り品の切り売りだ。
このコピーには惹かれた。
500円にも惹かれたが、「育ててみよう」にはまってしまった。
植物を観賞する側から、「育てる系」の側に行こうと思いながら
気がつくと新しいものが増えている。
勝手には増えないので、結局新しいのを買ってしまっている。
いつになったら鑑賞系から「育てる系」へ移行するのだ。
などと、反省がたかまっていた矢先のキャッチコピーだった。



そうだ、育ててみよう。
で、結局買って帰っているので何だかよく分からない。
釈然としないまま帰ったがこの小さな胡蝶蘭はなかなか美しい。
蘭科にはまりながらも敬遠していた胡蝶蘭。
演歌歌手のような、顔ばかり派手な容姿が気に入らなかったのだ。
でも、結構いけている。
(などと得心しているのは、ラン愛好家の深みにどんどんはまっていっている証拠だ)
演歌歌手路線を変えたくて、清純派の青い鉢に入れてみた。
売り出しにはプロモーションが必要なのだ。




育てる系も着実に増えている。
先日のオンシジウム(見切り品700円)も療養組にまわった。
(写真の一番手前)
この子らが次の花を咲かせて初めてベランダーになれるのだ。
(ベランダーは、いとう せいこう氏の造語。くわしくは名著「ボタニカル・ライフ」参照)
しかし、見切り品がどんどん増殖中でオレが真のベランダーになる日はまだまだ遠い。

嗚呼、ボタニカル!


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