『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

か・ほ・り

2014年10月18日 | 日記

           

めっきり寒くなってきた。
イオンの園芸屋に寄ったら既に冬の粧いで
コーナーはハロウィンのカボチャとシクラメンだった。
「シクラメンのかほり」は1975年と既に40年近く前のヒット曲だ。
なぜ「かほり」なのか。
「かおり」ではないのか。
布施明の歌に文句はないが、「かほり」はいただけない。
たかが歌の歌詞に「かほり」はないだろう、と偏見的にずっと思っていた。
シクラメンの花は文句なくきれいだが、「かほり」に妙にエセ文学的に意味づけられたまま今日まで来た。
で、今日見たのは「真綿色」ではなく真っ赤だった。深紅の深い色。
きれいだ。
緑の葉っぱだらけの部屋に彩りが欲しかったのであっさり買う。
朝日を透かして美しい。
かくしてオレの40年間の偏見は瞬殺されたが
しかしシクラメンに特別匂いはない。
「かほり」は何なのだ、と疑惑はやはり消えない。


           

また、別のコーナーにはカトレアが5鉢あった。
ピンク、白、黄色と。
ラン族はいい匂いがするのでくんくんすると何故か匂うのはこのピンクだけだ。
素焼きの鉢もいい感じで即買い。
どちらも朝日をあびてきれいだ。
そしていいかほり。
シクラメンの「かほり疑惑」はこのかわいいカトレアに免じて黙認することにした。

オレの朝を彩ってくれる花たちに、合掌。

嗚呼、ボタニカル!