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ひっそり更新。

840 ぷれびゅー いず モテキ

2011-10-02 11:26:50 | 映画鑑賞
コミック、ドラマ共に大ヒットを記録したモテキの劇場版が
遂に公開!現代の男子を象徴する”藤本幸世”が、4人の女性に
翻弄されながらも成長していく。2011年 大根仁監督。

舞台はドラマ最終回から1年後のオリジナルストーリー。
彼女ができないまま31歳になった主人公藤本幸世(森山未來)は、
毎日をtwitterで食いつぶす日々を送っていた。ひょんな所から
墨さん(リリー・フランキー)の下で働き始め、正社員の道を
歩み始めたが、松尾みゆき(長澤まさみ)との出会いが運命の
歯車を狂わせていく。。

”キラリと光る演技力”ドラマ版から引き続き主人公は森山未來!
”モテキの為に生まれてきました”ヒロイン(ビッチ役)に長澤まさみ!
”痛い女を演じさせたら世界一”その演技力にお客ドン引き麻生久美子!
他にも真木よう子・仲里依紗・リリーフランキーを迎え豪華キャストが
送る、現代草食系男子エンターテイメント!!


↑今回はちょっと新聞のテレビ欄風に仕上げ








モテキ公式サイト



<感想。ネタバレ有>
まず最初に、この大根監督はモテキの事を(或いは原作者久保ミツロウ)の
頭の中を100%理解しているようだ。


大抵、漫画を映画化するとキャラクター設定だけを踏み台にした
ドえらい脱線物語になるか、原作をリスペクトしすぎて
何の変哲もない映画になりがちである。


だが、今回のモテキはどちらにも属さない、新しい形の作品である。
草食系男子の最下層である根暗主人公の性格をそのままに、
新たなヒロインと環境を構築していく物語で、サブカル・音楽をスパイスとし
完成した1時間58分の上映は、まるで止まることのない暴走特急の如く
スピード感あふれる作品となった。


俳優陣の演技も見事。森山未来の緊張感あふれる(キョドる)会話やキレのある
ダンス(調べたら5歳からダンス経験者。納得)。長澤まさみは全編通して
目での演技が逸品であり、天然系の役を演じさせたら世界一な麻生久美子の
終盤の変貌っぷりも凄まじい。。「幸世君の好きな音楽も聞ぐじぃ~、
ちゃんとyoutubeとかも見るがら~だがら別れるなんて、うぇ。。うぇ。。
いわないでぇ~おねがいだがら~」←います、こういう人。

そう思わせる説得力を脚本以上に昇華させているのは、
俳優陣の演技力のおかげである。


その脚本もピカイチである。原作者自らオリジナルストーリーを
書き下ろした事が功を制し、どれだけオタク文化やサブカル・アイドルネタを
ねじ込んでも破綻しない作品となった。


原作ファンから見た、ドラマ版いつかちゃんカラオケ熱唱のインパクトも
凄かったが、今回はそれ以上に度肝を抜かれるシーンが連発。ねっとりとした
濃厚デュープキスシーンはドラマ版から引き継がれ、華麗なる飛び蹴りや
幸世が車に轢かれるシーン、そしてまさかのアーティストご本人登場等々。。
ミュージカルシーンがドラマ版よりパワーアップしている点にも注目、ココは是非
ノーカットで劇場確認したいところ。前面に押し出された数々の曲も印象的。


10分で分かる映画モテキ的音楽 [SAMPLE MIX]




あまりにも衝撃的な内容で小さなお子様お断り。オリジナルストーリーを逆手に取り、
極上のオタクムービーに仕上げた大根&久保ミツロウ
ワールドここにあり!yahooレビューも高評価をたたき出しているこの作品。
予備知識無しで見ると、なお面白いかも?



ムービックス日吉津上映時間



エンディングも斬新だと思った今日この頃