「我が輩は猫である。今回はマジメに写真を語ります」
写真を上手に撮る方法って何?良くそんな質問を投げかけられる。
そもそも「上手に撮る」という言葉自体が曖昧なのだが、ここでは「上手に撮る=作品として撮影する」
と定義する。そして答えは”自分が撮りたい写真をイメージする事”だ。
例えば、綺麗な景色を撮りたいとしよう。緑豊かな山、青々とした空、一日の終りを感じさせる
夕日でもいい。gottachanはトイレにあるカレンダーの写真をイメージしたりする。
次に、撮影したい場所に出向き、難しい事は考えずに一度撮影をしてみる。
撮影された写真はカメラの液晶モニターに映し出されるが、モニターの中の景色と、
自分の中でイメージするものはちょっと違うはず。色味が違ったり、見た目より暗かったり、
その内容は様々。
でもここで、
「まっ、このカメラではこんなもんか」「実際より綺麗に撮れた★」と思い撮影を終了してしまうと
上手な撮り方とは言えない。それではただ現場にいてシャッターを切っただけ。
「なんかちょっと違うぞ?」「自分が撮りたい写真はこんなんじゃないっ!」と
思えるようになれば、撮影の幅は広がるハズ。
”写真を自分のイメージに近づける事”。これは写真を作品へ仕立てる為に必要な事。
撮影を補助する小物や技術・知識なんて二の次。どうすればイメージに近づく事ができるか・・・?
まずそれを考えるべき。
ズームにしてみる?
もっと明るく設定してみたら?
角度を変えてみたらどうなるんだろう?
イメージに近づく為には一歩一歩確実に、自分で質問と答えを繰り返していけばいい
(事実、撮影する角度を変えるだけで世界は変わるとgottachanは考えている)。
決して焦ってはいけない。
勿論、使ってるカメラが全ての欲求を満たすとは限らない。細かく設定できなかったりする事も
あるだろう。そんなこと、プロ仕様のカメラではないのだから当たり前。ならば、できる事からやればいい。
ズーム倍率が足りない?自分が歩けば解決でしょ
明るさが気に入らない?時間が経つのを待てばいいさ
大切なのは「自分はこうしたいのだっ!」という、折れない心なのである。
最後に、良い作品とは”自分がイメージしたものを見る側にはっきり伝える”ものである。
良い作品には撮影者の”意見”があり、そして”主張”がある。見る人はそれらを読み取り、
「あぁ、この写真を撮影した人はこういう事を言いたいのだ」と理解し、作品を鑑賞する。
そして撮影者の意図が見る側に伝わる事ほど完成度は上がり、作品として成立するはずである。
上手に写真を撮る方法・・・それは上手に写真を見てもらう方法、なのかもしれない。