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ひっそり更新。

310 散歩もたまには良いものよ

2009-07-29 19:33:54 | 鳥取県
小さな幸せは、思わぬ形で訪れる。


とある日の昼下がり。予約していた美容院へ。
これから始まる夏に向けて短めに髪を切り、美容院を後にする。
このときgottachanは、暇を持て余していた。


このまま帰るのも何だな。。と思い、帰り道に見つけた
看板を頼りに臨海公園へ。もちろん、目的は特に無い。


車を降りると、湿った空気とともに、景色の良い海が広がった。
これが臨海公園と言われる由来なのか。
日本海に面した鳥取ならではの景観だ。







県内には国道沿いのあぜ道を入ると、すぐに目前が
広々とした海というシチュエーションが多々ある。
大げさに言えば、オーシャンビュー。更に、夜になれば
漁り火(いさりび)のおまけつきだ。


クルマに戻ろうと振り返ったとき、山の上に何か見えた。
ジャングルジムのような遊具だろうか?頭で
考える前に足は前に一歩、また一歩と動きだす。



こういう時のアクションは自分でも驚くくらい早い。
客観的に見ると、ただ蒸し暑く湿っぽい山の中なのに。



登る登る、まだ登る。


夏はまだこれからだというのに、滝のような汗が滴り落ちる。
そして、ふと振り返った瞬間



携帯電話の写真で感動が伝わりにくいが。。
大きな山々と、広大な海が広がる景色に出会った。
海と山に囲まれ、小さい頃から育った環境は、こうも美しいもの
だったのか。
不意の出来事に、しばし呆然とする。それはまた、幸せのひととき
だったのかもしれない。



山の中腹に位置したその場所より少し登ると、今度は灯台が
見えてきた。それは、色こそ通常の灯台と同じ白色だったが、
中は人間が2人入ったらパンパンになるほど狭く小さな灯台。
とても観光名所とは呼べる代物ではなかった。

平日であった為周りには誰もおらず、gottachanは静かな環境の中、
小さな螺旋階段を登っていく。


高さにしてわずか2m弱、当然期待なんてしていない。
大人の身長を足したくらいで、何も変わらないと思ったからだ。


しかし、目前に広がった光景は、良い意味でgottachanの期待を
裏切ってくれた。



階段が終わると、目の前は透き通った青い海。いや、水平線まで
見えると表現すべきか。波がどこから来て、どう波紋していくか
までくっきり見える。視線が変わるだけで、見え方はこうも
変わるものかと関心した。






ふらっと立ち寄った小さな公園の入り口から見つけた、
小さな幸せをかみしめる。そんな今日この頃。