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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

呼吸-Breath- / 浜田裕介

2012年04月24日 | 小山卓治
浜田裕介の新しいアルバム[native blue]が届いた。



その中でも〈呼吸-Breath-〉が
とにかく素晴らしい。

小山卓治がアルバムのライナーノーツで
「穏やかで美しいメロディなのに、すさまじい歌だ。ゴウゴウと風が吹く音がする。
力の限り天に向かって延ばす汚れた手のひらが見える。涙の乾いた頬が見える。
この歌は、絶望の向こう側の歌だ。」

と、書いているが、
あまりにぴったりと言い当てていて
それ以上補足することばも見当たらない。

答えがないとわかっていても
生きる意味を
問い続けていくのが
この世に生まれた私たちの宿命。

でも
どんなに天に向かって手を延ばしても
涙を枯らしても
喉が潰れるほど叫んでも
答えが降りてくることはない。
それでも私たちは問い続ける。

浜田裕介はこう語っている。

  「自分の許容範囲を想いが溢れた時、
   僕は歌う。
   歌う喉が壊れた時、
   僕は祈る。
   そして、
   その祈る力さえ尽きても、
   鼓動は打ち続け、呼吸は繰り返す。
   呼吸の最後の一息までが、
   鼓動の最後の一拍までが僕の唄だ。 」


4月26日、いよいよ東京でこの曲が聴ける。
浜田裕介の鼓動
しっかりと感じて来よう。


   呼吸-Breath-

   詞:浜田裕介 曲:浜田裕介 

   空に訊きたい 
   人はこの旅の果てに 憎しみを越えられますか?
   鍵はまだ開いてますか?

   雲に訊きたい
   渡り鳥の羽ばたきや イルカたちの鳴き声は
   僕らを責めてませんか?

   いつかは誰もが閉じるその本の
   最初の行に書かれてたのは「祝福」なのでしょうか?

   灯る度に吹き消される か弱き命の震える音
   今膝の上 無防備に眠る こねこのあくびさえも
   守れなくて 繋げなくて 途方に暮れる夜の岸辺で
   ただ祈る 祈りにさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   月に訊きたい
   いつか僕が傷つけた あの人はこの空の下
   大切にされてますか?

   星に訊きたい
   僕はこの頭の中 何人も殺しました
   それはやはり罪ですか?

   歪んだ光が映す自画像は
   無色なままで 無力なままで あまりに真実で

   届く度に遠のいてく 現在ここにいることのその意味
   受け入れることは諦めなのか?それとも勇気なのか?
   生まれたこと 死に往くこと そこにはきっと意味なんてない
   でも歌う 歌にさえならぬ声で 声にさえならぬ呼吸で

   風に訊きたい 
   戦場を吹き抜ける時 無限の闇の向こうに
   夜明けは息吹いてますか?

   雨に訊きたい
   全てを失くした人の 肩をそっと濡らす時
   彼は赦されてますか?