「100万回生きたねこ」は
子どもたちに読んであげた本の中で
一番好きな本だった。
読んであげるたびに
泣いてしまったものだった。
あのねこのストーリーは
小山卓治の歌の世界とどこか似ていると
そんなことを思いながら
父の眠る顔を眺めていた今日。
自然に眠るようにこのまま逝ってしまいそうに見えながら
その呼吸は強く確かなものだった。
100万回生きたねこの
最後のたったひとつの一生のように
そんな風に人も生きられたら
そして終えられたらいいのになと
そんなことを考えながら
車を飛ばして家路に着いた。
佐野洋子さんの絵本もエッセイも大好きでした。
ご冥福をお祈りします。