健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

植物ホルモン

2017-10-21 08:30:27 | 研究
開花や発芽といった植物の成長に合わせて遺伝子の働きを制御する物質「植物ホルモン」について、複数あるホルモンがどこでどれぐらい分布しているのかを計測、コンピューター上で可視化することに成功したとするけんきゅ論文が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。植物ホルモンは、動物のホルモンと同じように、ごく微量で生理作用を引き起こす物質で、陸上の植物に広く存在しているそうです。これまで10種類程度が確認されており、量やホルモン間の相互作用によって、発芽や開花などの働きを調整しているそうです。バナナが熟す時期を調節したり、種なしのブドウを作ったりと、農作物の栽培にも応用されているそうです。この研究では、イネの根腐れを防ぐとみられる植物ホルモン「アブシジン酸」の働きを調べようと、植物のかけらなどの試料にレーザーを当て、ホルモンから放出されているイオンを探ったそうです。この結果、アブシジン酸と、実がなるように促すサイトカイニンの分布と量を計測することに成功したというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171007-OYT1T50112.html
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大腿骨骨折の地域差

2017-10-20 08:30:34 | 研究
寝たきりにつながる恐れがある大腿骨の骨折の発生割合に、都道府県間で約2倍の差があるとの分析結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。発生頻度は「西高東低」の傾向が見られたそうです。この研究は、レセプト(診療報酬明細書)のデータを使い、40歳以上で、脚の付け根付近の大腿骨を折って手術を受けた人の発生状況を分析。その結果、2015年に全国で発生した大腿骨の骨折は、10万人当たり男性89人、女性299人。男女とも75歳以上で顕著に多かったそうです。都道府県別に年齢構成の影響を除いて発生割合を計算したところ、全国平均を100とすると、男性で最も高かったのは沖縄の144で、最も低い秋田の63の2・3倍に。女性は兵庫が120と最も高く、最低だった秋田の65と1・8倍の開きがあったというのです。骨を作るのを助けるビタミンKを多く含む納豆の消費量など、食生活が関係している可能性があるということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171013-OYT1T50079.html?from=ycont_top_txt
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肥満の子どもと若者

2017-10-19 08:30:20 | 研究
世界の肥満の子どもと若者の数が、1975年から昨年までの間に10倍あまり増えているとする調査結果がThe Lancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。調査結果によると、低体重の子どもの数もいまだに多く、その数だけを見ると肥満の子どもや若者を上回ってはいるそうですが、肥満は低体重の減少をはるかにしのぐペースで増えているというのです。調査では、5~19歳男子の肥満の子どもと若者が、1975年の600万人から2016年には7400万人に増えていたことが分かったそうです。女子では同500万人から5000万人に。一方、低体重児の数は2000年頃をピークとして、2016年には男子で1億1700万人、女子で7500万人。低体重児のほぼ3分の2は南アジア地域に暮らしているそうです。肥満の子どもや若者は世界の全地域で急増したそうですが、低体重の子どもの数は、南アジアと東南アジア、中央と東西アフリカを除き、各地で緩やかに減少しているとも。太平洋の一部の島国では約3人に1人、また中東、北アフリカ、カリブ海諸国、米国では、5人に1人以上の子どもや若者が肥満ということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146267
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はしか患者数

2017-10-18 08:30:08 | 研究
国立感染症研究所は、今年の麻疹の患者数が今月8日に185人となり、昨年1年間の患者数(159人、暫定値)を超えたと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。9月に入国した外国人が国内で発症し、東日本を中心に広い範囲を移動していたことから、感染が拡大している可能性があるとして、医療機関に注意を呼びかけているそうです。都道府県別では、今春に自動車教習所で集団発生があった山形が53人で最も多く、東京が28人、三重が22人。また、9月に成田空港から入国した外国籍の20歳代女性2人が、国内で麻疹を発症し、観光などで東京、富山、宮城など13都府県を回っていたことも判明。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171017-OYT1T50035.html?from=ytop_main1
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40歳代独身男性のメタボは23%

2017-10-17 08:30:23 | 研究
独身中年男性のメタボリックシンドローム(メタボ)の割合は、既婚者に比べて約2倍とする調査結果が明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。調査は東京慈恵会医科大学病院で人間ドックを受けた40歳代の男性2113人を対象に、既婚1672人、単身赴任131人、独身(離婚も含む)310人を質問票の回答と検査結果から比較したものだそうです。この結果、メタボの人は独身が23%で、既婚の11%の約2倍だったというもの。メタボの予備軍はそれぞれ17%と18%でほぼ変わらなかったそうです。単身赴任では、メタボは10%にとどまる一方、予備軍は22%と最も多かったそうです。独身は、メタボの診断基準となる腹囲や血中の中性脂肪、血糖値、血圧の平均値がいずれも既婚より高かったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171007-OYT1T50056.html?from=ycont_top_txt
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高価な薬の成分含む卵

2017-10-16 08:30:10 | 研究
遺伝子を自在に改変できるゲノム編集の技術を利用し、がんや肝炎の治療にも使われる高価な薬の成分を含む卵をニワトリに産ませることに成功したとの報道がありました(YOMIURI ONLINE)。薬を安価に作る新手法で、共同研究する企業が来年中にも、まず研究用試薬として従来の半額程度の値段で販売する予定だそうです。将来は、薬を現在の1割以下の価格に抑えることを目指すとも。この成分は、免疫に関係するたんぱく質の一種「インターフェロンβ」。悪性皮膚がんや肝炎の治療薬のほか、ウイルス研究用の試薬としても使われるものだそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171008-OYT1T50025.html?from=ycont_top_txt
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医師のほう助による安楽死

2017-10-15 08:30:18 | 研究
カナダで昨年医師のほう助による安楽死が合法化されてから最初の1年間で、不治の病にかかった人2000人弱がこの方法で死去したことが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。カナダ保健省によると、医師のほう助による安楽死が合法化された2016年6月から2017年6月30日までに1982人がこの方法で命を絶った。そのほとんどはがん患者だったそうです。同省は2017年上半期のデータを基に推定すると今年この方法を選ぶ人は増えると予想されるが、それでも今年の全死因の2%未満にとどまる見通しで、国際的な経験とも一致するとしているとのこと。カナダでの医師のほう助による安楽死は、深刻な健康問題に苦しむ成人で、苦しみを終わらせたいと希望する人を対象としており、病院または自宅で薬物注射によって命を絶つそうです。医師のほう助による安楽死を認めるよう法律が改正された数日後、差し迫った死の危険性はないものの消耗性疾患に苦しんでいる人にも適用範囲を拡大するよう求める訴訟が起こされたそうです。上記の疾患には脊髄性筋萎縮症や多発性硬化症、脊椎狭窄症、閉じ込め症候群、外傷性脊髄損傷、パーキンソン病、ハンチントン病などが含まれているそうです。カナダの教会幹部らは聖職者らに対し、医師のほう助による安楽死を選んだ故人の葬儀を執り行わないよう指示しているとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3145905
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効果立証不十分ながん治療薬

2017-10-14 08:30:09 | 研究
欧州医薬品庁(EMA)が2009~2013年に認可したがん治療新薬で、効果が立証されておらず、患者が不必要に毒性にさらされた可能性のあるものが39あったとする研究論文がBMJに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、この39という数は、欧州で同期間にがんの治療薬68種のうちの半数以上が患者にとって入手可能になったことを示しており、薬剤規制の現行の基準について深刻な問題が生じているそうです。高価なことが多いがん治療薬をEMAが認可していることにも懸念を示した。こうした薬剤の多くは、患者に対して実際に効果があるかどうか予測できるまでには至らない初期段階の不十分な臨床試験結果に基づいて認可されていたそうです。2015年に発表された別の論文では、2008~2012年の間に米食品医薬品局(FDA)によって認可されたがん治療薬の大半が、同じく患者の生存率の向上や生活の質の改善が証明されないまま認可されていたことが明らかになったとしているようです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3145608
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がんと過体重と肥満

2017-10-13 08:30:39 | 研究
2005~2014年に確認された米国のがん患者のうち63万人以上が、過体重および肥満と関連のあるがんを患っていたことが、米疾病対策センター(CDC)が3日に発表した報告書で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。これは対象期間の全がん患者の約40%に当たるそうです。また、成人の71%が過体重または肥満であることが今回の調査で明らかに。過体重では、13種類のがんの発症リスクが高くなることが示されているそうです。リスクの上昇がみられるがんは、食道がん、甲状腺がん、更年期以降の乳がん、胆のうがん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、卵巣がん、子宮がん、大腸がん、直腸がん、多発性骨髄腫。1990年代以降、がん新規患者の全体的な割合は減少傾向にあるのに対し、過体重と肥満に関連性のあるがんの割合は増加しているそうです。体重に関連するがんの中で大腸がんだけが2005~2014年の10年間に23%減少したそうですが、これは主にスクリーニング検査によるものだと、報告書は指摘。体重と関連性のある、その他すべてのがんでは、同期間に7%増加。これらの過体重および肥満関連のがん患者63万人の約3分の2は、50~74歳で発症。また過体重の影響は特に女性において顕著で、男女別のがんの全診断数における割合は女性が55%だったのに対し、男性は24%。CDCの最新データによると、米国民の32.8%が過体重で、37.9%が肥満だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3145455
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朝食抜きと動脈硬化リスク

2017-10-12 08:30:55 | 研究
一日の始まりに朝食を抜いたり、ほとんど食べなかったりする人は、動脈硬化を発症する確率がそうではない人に比べて2倍高くなるとの研究結果がJournal of the American College of Cardiologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。動脈硬化は心臓病などの原因となるとされているものです。世界保健機関(WHO)によると、心疾患は世界の死因のトップで、2015年には年間1770万人が死亡。今回の論文は、スペインの中高年の会社員4000人を6年間にわたり追跡調査した結果に基づいているそうです。調査対象者の約4人に1人、約25%が一日のカロリー摂取量の20%以上を含む高エネルギーの朝食を取っていたのに対し、70%は、一日のカロリー摂取量の5~20%に当たる低エネルギーの朝食を食べていたそうです。3%は、朝食を完全に抜いているか、ほとんど食べなかったそうです。このグループは「食生活が全般的に不健康で、心血管系のリスク因子を抱える割合が高い傾向がみられたというのです。また、朝食抜きの人は胴回り、体格指数(BMI)、血圧、血中脂質、空腹時血糖値などの数値が最も大きかったそうです。さらに、動脈内の脂肪性沈着物の割合を調べるため、調査参加者を超音波技術でスキャン。その結果、朝食でカロリー摂取量が一日の推奨摂取量の5%に満たない人は、高エネルギーの朝食を食べている人に比べて、動脈内の脂肪蓄積量が平均で2倍であることが分かったそうです。一日を始めるのに朝食を抜いたりほとんど食べなかったりする人々の動脈硬化リスクの上昇は、喫煙、高コレステロール、運動不足などのその他の因子とは関係なく生じると考えられるようです。過去の研究では、健康に良い朝食を取れば、体重低下や健康的な食事療法につながり、コレステロールや血圧、糖尿病などに関連する疾患リスクが減少する一方で、朝食抜きによって冠動脈疾患リスクが上昇することが示されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3145264
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