玄米の成分が脂肪分の多い食事への誘惑を軽減することが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。人間を含む哺乳類は飢餓と闘ってきたため、カロリーの高い脂肪を好む傾向があります。これは動物としての本能です。昔は、なかなか十分な食事を定期的に摂ることができなかったからですね。マウスに高脂肪食(脂質45%、炭水化物35%、たんぱく質20%)と通常食(同10%、同70%、同20%)を与えて自由に選ばせると、マウスは高脂肪食ばかり食べて肥満になったそうです。ところが、エサの炭水化物の半分をコーンスターチなどから玄米に替えたところ、マウスは通常食を選ぶようになり、体重増加が半分に抑えられたというのです。ちなみに、白米を混ぜても、このような効果はなかったそうです。玄米食が流行するかも。
ザクロの果汁成分に、生活習慣に起因する糖尿病(2型糖尿病)の発症に関わる悪玉ホルモンの分泌を抑える効果のあることがああっ気らかになったそうです(NATIONAL GEOGRAPHIC)。2型糖尿病の発症要因としては、肥満に伴う「インスリン抵抗性」が挙げられていますが、このインスリン抵抗性が起きるのは、肥満によって肥大化した脂肪細胞で善玉ホルモンの「アディポネクチン」の分泌が減り、「レジスチン」などの悪玉ホルモンが増えるからとされています。研究では、培養した脂肪細胞からのレジスチンの分泌を抑制する植物由来の食品成分を探索し、ザクロから抽出した果汁成分に強い分泌抑制効果のあることを発見したそうです。この果汁成分を、血中のレジスチン濃度が高いマウスに摂取させたところ、有意にレジスチン濃度が低下したほか、善玉のアディポネクチンの分泌には影響を及ぼさなかったそうです。また、有意差は見られなかったが、血糖値などの糖尿病に付随する病態も改善傾向を示したとも。この有効成分を詳しく調べたところ、「エラグ酸」という、抗酸化作用をもつポリフェノール化合物であることも分かったそうです。「エラグ酸」にレジスチンの分泌抑制効果のあることが分かったのは今回が初めてで、糖尿病の予防に役立つサプリメントや機能性食品の開発につながる可能性があるそうです。
ブルーベリーなどに含まれる色素「アントシアニン」に骨粗しょう症の予防効果があることが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。継続的に食べれば骨の減少を抑えられる可能性があるそうなのです。薬で骨粗しょう症にしたマウスに、体重1キロ・グラムあたり10ミリ・グラムのアントシアニンを毎日与え、約2週間後に調べたところ、骨の量は健康なマウスとほぼ同じだったというのです。もちろん、与えないマウスは、骨の空洞化が進んでいたそうです。健康な骨は、骨を壊す破骨細胞と、骨を増やす骨芽細胞の働きのバランスが取れています。しかし骨粗しょう症では、破骨細胞数が増えていますが、アントシアニンを与えたマウスでは破骨細胞の数が健康なマウスの状態に戻っていたというのです。ブルーベリーおいしいですよいね。でも、お店から姿を消してしまうのでしょうか?
とうとう梅雨明けですね。昨日、気象庁は四国、中国、東海、近畿、関東甲信が梅雨明けしたとみられると発表しました。蝉も鳴き始め、節電の影響か建物内は蒸し暑くじめじめしていて気分が何となく優れませんでした。そして、何となく目の見え方が・・・・。するとどうやらメガネのフレームが曲がってしまっており、眼球の位置とレンズの位置がずれてしまうため、違和感を覚えたらしいのです。そうこうしているうちに、メガネのフレームは折れてしまいました。どうやら、メガネを掛けたまま寝てしまったことが原因のようですが、これまでも曲がったことはありましたが折れたのは初めてで少々ショックです。以前使用していたメガネを捨てずに持っていたため、大きな影響もなく過ごせていますが、週末にはメガネを買いに行かねばならなくなりました。痛い出費です。
ハッピーマンデー。週休2日制が浸透し、月曜日を休みにすると3連休になるということで制定された祝日に関する制度です。これにより、成人の日、海の日、敬老の日と体育の日が月曜日に固定されました。3連休はありがたいことですが、昨今の大学教育では、1週間に1回授業があり、それを15週間実施するという一般的な原則があります。すると、ハッピーマンデーがあると月曜日の授業回数が確保できなくなります。そこで、多くの大学では、祝日を授業日にしたり、別の曜日に月曜日に授業を開講するなどの工夫をしています。本学でも、両方の方策を取っています。そして、昨日はその祝日なのに授業を行う日でした。何とも言えない感覚ですが、学生は在学期間だけの我慢ですが・・・・・。
宇宙飛行士の星出さんが、国際宇宙ステーション(ISS)での約4か月間滞在に向けてロシアのソユーズ宇宙船で打ち上げられました。打ち上げは無事に成功したそうです。小型の衛星の宇宙空間への放出やメダカを使った骨芽細胞と破骨細胞の挙動を画像で解析する実験が行われるということのようです。メダカは水生動物なので、骨対する無重力の影響がヒトと同じかどうかという疑問がありますが・・・・・・。さて、どんな成果をもたらしてくれるでしょうか。楽しみです。
以前、テレビで見た事がありますが、コーンスターチか何かを溶かした液体の上では、激しく足を動かせば沈まないというものだったかと思います。そして、その現象があの「Nature」にその理論的背景と動画が掲載されたそうです(MSN産経ニュース)。かなりの日本人の方は、私が見た映像と同様のものを見たと思いますので、今回の論文に関してはさほど驚かなないのではないしょうか。でも、Natureに掲載されるなんて・・・・・・。いろいろな意味で参考になりますね。
アトピー性皮膚炎が、温まるとかゆくなるのは特定のタンパク質によって皮膚の神経が増え、熱に敏感になるからということが明らかになったそうです(47NEWS)。アトピー性皮膚炎は、全身のいろいろな場所に慢性的なかゆみを伴う湿疹などができる病気です。入浴時など体が温まったときにかゆみを感じることも多いことが知られています。今回明らかになったタンパク質の働きを詳しく調べれることで、かゆみの仕組みの解明や治療ができるかもしれないということです。本当にいろいろなことが明らかになっていきますね。
高齢者は汗をかきにくく体温が上がりやすいため、熱中症になる危険性が高いことが、コンピューターによるシミュレーションで科学的に裏付けたそうです(MSN産経ニュース)。コンピューターに、25歳の若者と65歳の高齢者の血流量や発汗率などのデータを入力した人体モデルを作成し、気温や湿度の上昇に伴う発汗量や体温の上がり方を分析したそうです。その結果、65歳が汗をかき始める気温は25歳より3度高かったそうです。同じ気温・湿度の下での体温も65歳の方が高くなり、湿度50%において、気温35度と37・5度で0・3度、気温40度では0・25度の体温差が生じ、65歳は最大で25歳の4倍の体温上昇がみられたそうです。一方、湿度を70%と設定すると、発汗しても汗が蒸発しにくくなり体温が下がらないので、体温上昇の差は低湿度の時より小さくなったとも。高齢者は、それほど気温や湿度が高くない時でも熱中症に気をつけなければならないということでしょうか。
人型ロボットがつかんだ布やガラスなどの素材の感触を人に伝えるシステムが開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。人はモニター画面のあるヘルメットをかぶり、位置情報を伝えるベスト、触覚、温感を再現する手袋を身につけるそうです。画面に映し出された素材に手を差し伸べると、人の分身となるロボットが本物の素材をつかみ、温度や硬さだけでなく、微小な振動も伝える仕組みということです。ロボットの指先には、多数のセンサーが付けられ、ガラスに入ったビー玉の振動を感じ、洋服の生地の違いなどの質感を判別できるそうです。すごいですね。このシステムがあれば、その場にいなくても疑似体験ができるということです。