国内に推定150万人の感染者がいるC型肝炎は、肝臓の組織が壊れて固くなる「線維化」が進むと肝硬変や肝臓がんなどを起こします。この線維化の症状を抑えることに成功したそうです(NHK NEWS WEB)。C型肝炎になった患者の肝臓の中でどのような変化が起きているのかについて、ウイルスの増殖に関わるNS3というタンパク質に注目し、調べたところ、このNS3が肝臓の細胞と結合し、線維化を促していることが分かったというのです。また、このNS3の働きを妨げる物質を作ってC型肝炎のマウスに投与したところ、肝臓の線維化が25%ほど減ることが確認できたそうです。C型肝炎は、日本人の肝臓がんの原因の8割を占めているそうです。NS3の働きを完全に防ぐ薬を作ることができれば、肝臓がんなどの予防法の開発につながる可能性が出てくるそうです。
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