健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

運動能力と学業が比例!

2010-02-27 06:04:13 | 研究
運動能力が高いと学業成績も優秀である傾向がみられるという研究結果が報告されたそうです。ロイターによるとこの研究は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のウィリアム・J・マッカーシー博士らによるもので、1マイルを走るか歩くテストで時間がかかった生徒ほど、学力テストの点数も低い傾向があったというものです。研究は2002年と2003年に南カリフォルニアの5年生749人と7年生761人、9年生479人を対象に実施したもので、体力テストの結果と体重を、数学などの学力を測る州の共通試験の点数と比較したというのです。対象者のうち、60%が白人、26%がヒスパニック系で、アフリカ系が7%、アジア系と太平洋諸国系が合わせて7%を占め、32%が過体重、28%が肥満だったということも報道されています。
報告によると、生徒のうち65%は、年齢や性別ごとに定められた州の運動能力基準を満たしていなかったが、基準を満たしている生徒の方が学力テストの平均点が高かったというのです。
この研究をどう解釈するか慎重にすべきだと思いますが、あまり運動をしないで家に引きこもりがちな子どもは勉強をしない傾向にあるのでしょうか。あるいは、運動が認知学習に好影響を与えるのでしょうか。運動には脳活動が必要ですし、運動することで脳への刺激も増加します。それは生理学的にも明らかです。でも運動が、認知学習にどのような影響を与えるか、その評価は非常に難しいと思います。運動している時間は認知学習はできませんし、激しい運動をすれば披露してますます認知学習する時間が少なくなってしまいます。でも、集中力が増加して、効率的な学習ができると主張する人もいるでしょうか。でも、何が効率的な学習なのかが不明だと思います。つまり、認知学習の評価法が確立していないと思います。もちろん、運動と一言で言っても、様々な運動がありますので、運動と認知学習の関係を研究すること自体、本当に再現性のある普遍性を伴う結果がえられるかどうか疑問もあります。
でも、おもしろい研究だと思います。東京大学やいわゆる優秀な大学では運動部の活動が活発ですね。それに対して、名前をあまり聞かないような大学では部活動はどうなのでしょうか?運動すれば学業成績が上がるわけではないと思いますが、検証研究が続くとおもしろいと思います。
運動は健康にいいだけでなく、頭にもいい。いわゆる文武両道ですね。文武両道が科学的に証明されるのことになるのでしょうか?
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