健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

高校無償化

2010-02-27 06:35:13 | 日記
高校無償化も民主党のマニフェストに挙げられていましたが、この法案も国会審議入りしたそうです。一時期、その是非について議論が起きていましたが、その後終息?そして、昨日再び大きく報道されました。そのテーマが、朝鮮学校を対象から外す方向で調整しているという政府の方針です。それに対して、朝鮮学校側は「差別」であると抗議声明を出しています。どちらも言い分があるようです。
そもそも高校無償化は何のために行うのでしょうか?現在の日本では、高校進学率は98%程度だと言います。つまり、限りなく100%に近い状態です。こうした状況にあるので、高校を無償化しても進学率には大きな影響を与えないと思われます。経済的理由で退学する生徒が多くなっているので、それをサポートするのが第一の目的であると考えられます。そもそも、公立学校の年間授業料は12万程度。すると月にして1万円でしょうか。この部分のサポートがどの程度有効であるのか議論が必要と思います。
高校無償化を主張する民主党の理由の1つに、外国では高校教育が義務であるかは無関係に無償であるということがあります。でも、すべての国で無償であるわけではありません。韓国やイギリス、ポルトガルでは有償であるようです。韓国での高校の授業料に関する状況は日本に似ているようですが、イギリスやポルトガルでは奨学金制度が充実しているようです。ですので、イギリスなどでは世帯の収入レベルの低い場合など条件がそろえば無償となるケースがあるのかもしれません。
日本における高校無償化。無償化の国が多いからという理由だけで諸外国と同じように実施する必要はないのではと考えます。なぜ今無償にするのか、そこをしっかり議論してほしいと思います。特に、国の財政状況が逼迫している今実施する意義を考えてほしいと思います。手続きは大変かもしれませんが、所得制限を設けるようにするなど、なぜ高校を無償化するのかの根本から議論してほしいと思います。
以前述べましたが、大学に進学する高校教育をまともに受けたとは考えにくい生徒が多いという問題があります。これは高校教育そのものに問題があることを示しているのかもしれません。もちろん、受け入れる大学側にも問題はあります。ですので、日本における教育制度についての議論がまず必要なのかもしれません。と考えますと、2010年度から実施するのではなく、1年間ぐらいかけ議論してはいかがでしょうか。
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