ワカメやコンブなどの海藻をほぼ毎日食べる閉経後の女性は、週に2日以下しか食べない女性に比べ、甲状腺がんのリスクが高まるという研究結果が発表されたそうです(MSN産経ニュース)。この調査は国立がん研究センターなどのグループがまとめたもので、日本人対象の調査結果だと思います。この調査は40~69歳の女性約5万3千人を約14年間にわたり追跡したそうです。その結果、134人が甲状腺がんとなり、うち113人は乳頭がんだったというものです。海藻をほぼ毎日食べる人の乳頭がん発生率は週2日以下の人の1.71倍で、閉経後に限ると3.81倍だったそうです。閉経前の女性は毎日食べていても発生率は上がらなかったとも。閉経後の女性ホルモン量の減少が、過剰なヨウ素とがん発生を結びつける可能性があると考えられるようです。海藻に多く含まれるヨウ素は健康維持に欠かせない重要なミネラルですが、取りすぎは甲状腺がんになる可能性があるとする報告もあるそうです。海藻を食べる文化は世界的に珍しく、日本人はヨウ素を過剰に摂取する傾向があるそうです。海藻自体は全体的な死亡率を下げる健康にいい食品ですが、食べ過ぎは問題だということでしょう。
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