健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

歯周病で老化が促進!?

2013-04-11 08:30:09 | 研究
歯周病は体内に大量の活性酸素を生み出すために老化を促進する要因になるという記事を見つけました(マイナビニュース)。歯周病患者は健常者の約2倍の活性酸素を放出しているというデータもあるようです。この活性酸素は、細胞のタンパク質、脂質、糖質、DNAを構成している核酸などにダメージを与え、まるで金属がサビつくように細胞を破壊すると考えられています。例えば、皮膚のタンパク質に取り付いた活性酸素は、細胞を壊して皮膚のハリ、弾力を失わせ、シワを作り出す原因の1つと考えられています。、関節では活性酸素に対抗する酵素が少ないため、免疫力が低下してくると、白血球が活性酸素を産生して関節炎の痛みが憎悪するとされています。さらに活性酸素は、胃の粘膜などを傷つけるため、消化不良を起こしたり、胃潰瘍や胃ガンにかかりやすくなってしまったりするだけでなく、悪玉コレステロールを酸化させて、血液のスムーズな流れをせき止め、次第に血管内を詰まらせ動脈硬化を引き起こすことも。こうした病態は、老化現象で起こりやすいとされているもので、活性酸素が増えると症状が出てくると考えられるというのです。ある調査では、20代でも約20%近くが、中高年になると約半数が歯周病であるという報告も。さらに、日本の成人の約8割が歯周病もしくはその予備軍であるとも。まずは、歯周病のチェックと治療をしてみますか。
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