健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

昔の抗生物質が有効

2010-10-27 06:22:44 | 研究
抗生物質が効かない多剤耐性菌。こうした多剤耐性菌が増加しているのは皆さんもご存じかと思います。アシネトバクターやほとんどの抗生物質を分解するNDM1酵素を持った大腸菌などが国内でも確認されています。こうした多剤耐性菌に効果的な抗生物質として、60年前に日本で発見された抗生物質が有効だというのです。この抗生物質とは、1950年に福島県内で採取された土壌細菌から発見されたコリスチンだそうです。大腸菌や緑膿菌などに効果があるものの、過剰投与すると神経障害や腎臓障害などの副作用があるというものです。1970年代まで盛んに使われたが、その後は使われなくなり、1990年代に国内での製造が終了し、承認も取り消されたそうです(YOMIURI ONLINE)。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は、このコリスチンを多剤耐性菌への使用に限って復活させる方針を決めたそうです。グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を始めているそうで、優先的に承認審査を進めるそうです。これもいたちごっこの一環なのでしょうか。どうすれば、根本的な解決へ向かうことができるのでしょう。でも、とりあえずは、一安心?でしょうか。
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