健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

炭酸飲料と肥満

2011-01-07 08:05:50 | 研究
炭酸飲料をたくさん飲むと肥満になる?というような論争が米国ニューヨークで起きているようです。これは、医療費増大に悩むニューヨーク市が、生活習慣病の原因となる肥満を抑制しようという考えによるものです。具体的な方法は、月当たりの世帯収入が2400ドル(約20万円、4人家族の場合)未満の低所得者層に配られる米政府の食糧クーポン券で、炭酸飲料などの砂糖入り清涼飲料水を買えなくするというものだそうです。ニューヨーク市によると、人口当たりの糖尿病患者は、低所得者が住む地域では、高所得者層地域の4倍だそうです。1日に1回以上炭酸飲料を飲む人が38%以上いる地域は、クーポン券利用者が多い地域と重なり、肥満率が30%以上に達するそうです。なるほど、炭酸飲料と肥満に何らかの関係があるようですね。そのため、ニューヨーク市長は、クーポン券で炭酸飲料を買えなくすれば、より栄養価が高い食料品にお金がまわるようになり、肥満や糖尿病を抑えられると考えているようです。その一方で、米国の飲料協会は「砂糖入り飲料水のカロリーだけが特別なわけではない」として、狙い撃ちに反発するコメントを発表して徹底抗戦の構えだそうです。飲料協会は大きな政治力を持つようで、この政策は成立しないのではないかという見方もあるようです(YOMIURI ONLINE)。さて、この両者の戦い。どういう決着するか、注目ですね。日本でも炭酸飲料はいずれ問題になるのではないでしょうか。
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