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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

認知症の原因物質の可視化

2013-09-23 08:30:19 | 研究
アルツハイマー病など認知症の原因物質の一つとみられるたんぱく質「タウ」が、患者の脳内に蓄積した様子を可視化することに成功したと先日報道がありました(YOMIURI ONLINE)。タウと結び付いて弱い放射線を出す、特殊な化学物質を開発し、これを注射して、放射線を体外から測定すると、タウの蓄積した場所が浮かび上がるというものだそうです。この技術で検査したところ、アルツハイマー病の患者は、記憶をつかさどる「海馬」という領域にタウが蓄積していたそうです。また、症状が進行した患者ほど、脳内の広い領域でタウが増加していたそうです。さらに、アルツハイマー病とは別の認知症の患者も、タウが脳内に蓄積していたとも。この技術で、発症の早期発見や症状進行度の評価が客観的に可能になりそうですね。
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