健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

高地対策

2010-07-07 08:02:33 | 研究
サッカーワールドカップ南アフリカ大会の話題が依然として続いています。この大会では試合会場が高地に位置するものがあり、高地対策が注目された大会でもあったように思っています。当初は「ジャブラニ」と呼ばれる公式ボール。このボールはこれまでより少ないパネルを機械で張り合わせて作られており、球体に近いとされています。ボールが飛ぶ際にボールの回転を極端に減らしたりすると、ボールの進行方向の後ろ側に空気の不規則な流れ(渦のような気流)が発生して、ボール自体が不規則な軌道を描くことが指摘されていました。いわゆる無回転ボールによるぶれ球ということです。しかし、このジャブラニは球体に近いため、その影響がもっと強く出るということでしたが、気圧の低い高地ではより影響が増強されるのではないかということも言われていたと思います。こうしたボールの軌道に関してのみ注目が集まっていましたが、大会のいろいろな試合を見ているうちに各国選手が異常に疲れているように感じていました。酸素分圧が低い高地で身体パフォーマンスを維持するにはそれなりの対策が必要とされ、以前より様々な研究が行われてきていました。そういう意味で、日本代表も高地対策としての直前合宿や低酸素マスク着用など、様々な取り組みを行ったということです。こうした対策が見事に的中したのがベスト16という結果が得られたのかもしれません。でも、実際にはこうすれば絶対という方策はまだ確立していない?????
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