小腸からのコレステロール吸収を抑える高脂血症の治療薬に、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染を防ぐ効果があることがわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。小腸でコレステロールを吸収する際に働くたんぱく質「NPC1L1」が、肝臓細胞の表面にもあることに着目し、ウイルスにはコレステロールが含まれているため、NPC1L1がHCV感染にも重要な役割があると考えたそうです。人間の肝細胞を移植したマウスをHCVに感染させる実験で、NPC1L1の働きを妨げる高脂血症治療薬「エゼチミブ」を事前に投与すると、7匹のうち5匹は感染しなかったそうです。また、HCVに感染させた細胞にエゼチミブを加えると、HCVの増殖が抑えられたとも。将来、がんになる危険性が高いC型肝炎の治療につながると期待されます。
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