健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

血液検査で体内時計を測定

2018-09-22 08:30:56 | 研究
血液で人の体内時計を1.5時間の誤差で測定する検査方法の開発に成功したとする研究論文がProceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。これまでの研究で、体内時計が不規則になると、アルツハイマー病や心臓病、糖尿病などに関係することが示されています。また、化学療法や血圧の薬などの一部の医学的介入について、ある一定の時刻に行うことでより高い効果が得られる可能性が示唆されていたそうです。今回の研究では、実験参加者73人から1100以上の血液サンプルを採取。サンプルは2時間ごとに採取され、1日の間に遺伝子の活性がどのように変化するか検討。この方法によって、人の体内時計のずれを最大2時間の幅で調べることが可能に。73人のすべてのデータをコンピューターで処理したところ、約40のマーカーによって、その人の体内時計をかなり正確に測定できる可能性があるということが明らかに。このアルゴリズムを利用することで、2回の採血だけで人の体内時計を調べるのに十分な情報が得られると結論付けたそうです。ただし、この血液検査が一般化されるまでには、さらなる研究が必要ということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3189149?cx_part=latest
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