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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

コムギのゲノム解読

2018-09-06 08:30:25 | 研究
コムギのゲノム(全遺伝情報)を初めて完全解読したとの研究結果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今後数十年にわたり増大し続ける世界人口に食糧を供給する助けになる画期的な成果だということです。世界人口の3分の1以上の食糧を賄うコムギは、人の食事で肉類を上回る量のタンパク質を供給し、摂取する食物エネルギーの約5分の1を作り出しているそうです。一方で、コムギは気温が高く乾燥した天候では栽培がより難しくなるため、気候変動に起因する地球温暖化の進行に伴い、こうした困難な状況がさらに悪化することが予想されるそうです。そうした理由から、気温が上昇する環境でより少ない水を用いて栽培できる、より病気に強い品種が世界には不可欠だと専門家らは主張。論文によると、コムギの包括的なゲノムの解読は13年に及ぶ歳月を要したそうです。その理由は、パンコムギ(学名:Triticum aestivum)のゲノムにはヒトのものより遺伝子が5倍も多く含まれているからだそうです。コムギのゲノムには10万7891個の遺伝子が含まれており、その複雑なゲノムには、DNAを構成する塩基対が160億対含まれているそうです。それに比べて、ヒトの遺伝子は約2万個で、塩基対は30億対。

http://www.afpbb.com/articles/-/3186305
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