一部の鳥のくちばしや羽を「赤色」にしている要素はこれまで謎だったそうですが、鳥の体の赤色について、有害物質を体から容易に排出できる強健な個体、すなわち上質な繁殖相手を指し示す「印」である可能性があることを示唆するとする研究論文がCurrent Biologyに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。カナリアやキンカチョウなどの鳥は、「カロテノイド(カロチノイド)」として知られる黄色色素を生成する種、果物、昆虫などを食べるそうです。鳥の中には、この黄色のカロテノイド分子を、酵素を使って「ケトカロテノイド」として知られる赤色の分子に変換する能力を持つものがいるそうで、使われる酵素は、赤色や黄色の鳥の目の中の他、羽毛や皮膚などで活性化するそうです。