健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

研究成果とは

2014-09-24 08:30:41 | 研究
「研究してこんなことが明らかになりました」「研究でこんなことを見出しました」「研究でこんな発見をしました」などなど。研究をするといろいろな結果が得られます。でも、その結果とは、万人に共通する、つまり普遍性があるものでしょうか?科学であるならば、結果には普遍性が求められます。ある一定の条件下では、その結果は必ず得られるというもの、あるいはその考えは必ず成立するというもの。もしも、このような結果(成果)が得られれば、それは発見した研究者以外にも他の多くの方々に利用されることになるでしょう。医学系研究者にとってその分かり易い典型的な例は、治療薬や治療法、診断技術などでしょうか。つまり、研究成果は普遍性が担保された時点で、人類の共通の宝・財産になるものと考えられます。
さて、ある研究で何かこれまで明らかでなかった法則を見出したら、それがすぐにこうした普遍性が担保された「成果」となるものでしょうか。いや、それはまずない、ありえないことです。では、どの様にして、普遍性が担保されるのでしょうか?それは、論文に発表して、関連分野の多くの研究者によって、再現性が確認され、かつその普遍性が担保される必要があります。つまり、研究をして学会発表しただけではダメで、必ず科学誌に論文として投稿し、掲載され、かつ多くの研究者によって読まれなければなりません。投稿して掲載されるまでは、本人の努力次第かと思います。少なくとも、そこまでやらないと研究したことにはなりません。学会発表まで、あるいは結果を得ただけで未公表というのでは、研究したことにはならないのです。
論文として掲載して、多くに人の目に曝されて、そして検証されて、初めて研究成果となるものと思います。
もちろん、毎年発表される論文数は数えきれないほどあります。その中で、いかに注目を浴びるか。それは、いわゆるインパクトファクターの高い雑誌に投稿すれば、それだけ読者は多いと思います。ですが、その分野の多くの研究者が読者になっている専門雑誌でもよいと思います。そして、検証と言う試練を経て、初めて研究成果となります。
研究して、雑誌の投稿して、検証や引用されるような成果を1つでも多く出したいものです。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする