健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

子供を襲うウイルス

2014-09-11 08:30:34 | 研究
米国では最近、子どもにだけ感染する珍しいウイルスの拡大し、重い呼吸器疾患の群発が報告され、ニュースでも連日のように取り上げられています。報告されたうち大半の症例は、エンテロウイルス68型(EV-D68)が原因と特定されたそうです(AFPBB NEWS)。このウイルスは軽度~重度の呼吸器疾患をもたらすことが知られているそうですが、どのような症状が出るのか完全には分かっていないそうです。これまでに、およそ12州が似た症例の群発を米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)に報告しているそうです。今年に入ってから死亡例の報告はないそうですが、乳幼児から10代までの子どもが最も感染リスクが高く、一部の州では入院する患者も急増したそうです。エンテロウイルス68型は1962年に発見されたもので新種のウイルスではないそうですが、非常にまれなウイルスで、他のエンテロウイルスと比べて解明が進んでいないそうです。同型ウイルスの群発は近年、日本とフィリピンでも確認されているとも。今年初めには、ポリオに似た症状が出た子どもたちからエンテロウイルス68型が検出されたと報じられていたそうですが、今夏に確認された患者には神経性の症状はみられていないそうです。エンテロウイルス68型はせきやくしゃみ、またはウイルスが付着した表面への接触によって人から人へと感染するそうです。現在のところ、このウイルスが発生・拡大している理由は分かっていないそうです。ちなみに予防用のワクチンは存在しないそうで、手洗いと衛生管理の徹底が感染拡大を防ぐ唯一の方法だそうです。
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