健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

年をとると脳が色の見え方を調節

2013-05-19 08:30:59 | 研究
老人性白内障とは、年をとると伴ない、目のレンズの役割をする水晶体が、白濁したり、黄色っぽくなったりする変化です。また、青色の光に対する感受性が変わり、黄色から緑、青色で色の見え方が異なるとされているそうです。ところが、このようなレンズの物理的な状態に反して、色の見え方にあまり変化が出ない人が多いというのです(QLife Pro)。18歳から75歳までの185人の人たちを対象に、ものの色の見え方を調査し、様々な色の違いを見分けることができるかを観察したそうです。すると、年をとってくると、似た色同士での見分けは難しくなり、異なる色に関しては見分けることができることが分かったというのです。レンズの物理的な状態に反するこの結果については、脳が色の調節機能を持っていて、若い頃のレンズで見ていたような状態に視覚情報を再調節するのではないかというのです。不思議な、そしてすごい能力ですね。
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