健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

時間治療

2012-08-14 08:30:13 | 研究
来月に生体リズムに関するセミナーを開催することを昨日お伝えましたが、その関連ユースです。生体リズムの変化に応じて治療を行う時間帯を選択することで、副作用の抑制や治療効果の増大を図る「時間治療」について、大学病院勤務医の3人に1人が認知しており、その4割以上は時間治療を既に取り入れているか、これから取り入れたいと考えていることが分かったそうです(医療介護CBブレイン)。インターネット上で調査で、サイトに登録した会員医師のうち、大学病院勤務医674人から有効回答を得たものということで、少し調査対象に偏りはあります。それによると、がん治療などで取り入れられている時間治療を「知っている」と答えたのは229人(34%)。さらに、「知っている」と答えた医師に対して、時間治療の考え方を治療に取り入れているかどうかを尋ねたところ、「取り入れていない」(45.9%)が最も多かったものの、「取り入れている」(16.6%)と「今後取り入れたいと考えている」(27.5%)を合わせると、44.1%に。それ以外の解答は、「自分の専門分野では対象外と思う」が9.6%、「その他」が0.4%だったそうです。さらにコメントを求めたところ、「抗がん剤の使用では、夜間の方が有効だが、点滴の煩雑さから、夜勤の看護師の協力は得難いと思われる」「夕方・夜間の抗がん剤投与は、マンパワー不足で、現実的に無理」といった、時間治療の実践に人員体制の充実が求められることなどの指摘が寄せられたとも。来月のセミナー、ますます興味が高まりましたね。
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