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健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大腸がんの予防に葉酸が効果的

2011-09-28 08:30:35 | 研究
葉酸は、緑色野菜や肝臓に含まれるビタミンBの一種です。これまで、欧米人対象の研究で大腸がん予防効果が知られていたそうです。しかし、日本人に同様の効果があるかは不明でした。そこで愛知県がんセンター研究所が、がんセンターを受診した4974人に、書き込み式で質問した結果、日本人でも大腸がん予防効果があることが分かったそうです(ASAHI.COM)。質問した対象者は、大腸がん患者が829人、がんではない人が4145人だったそうです。ふだんの食事についてを詳しく尋ね、回答から個人の1日あたり葉酸摂取量を推定し、摂取量が少ない人から多い人までをほぼ同じ人数で4グループに分け、各グループのがん患者の割合などを分析したそうです。その結果、摂取が最も少なかったグループにおける大腸がんのなりやすさ(リスク)を指数で1とした場合、摂取が最も多いグループの大腸がんリスクは0.72になったそうです。そして、お酒を飲まないとさらにリスクは下がり、0.56となるそうです。つまり、ホウレンソウ、春菊、小松菜、レバーなどを多く摂って飲酒しない人ほど、大腸がんになりにくいということらしいです。妊婦の葉酸が不足すると、胎児の神経系の発達に障害が生じ、二分脊椎症のリスクが高まることが知られていましたが、大腸がんの予防にも効果的とは驚きです。