健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

代理投票

2010-04-03 07:02:54 | 日記
国会議員が代理投票で辞職しました。この件については、すでにいろいろと論評されていますのでもうコメントすることはありませんが、国会議員として投票することは最も大切な職務であることを考えれば辞職は当然かと思います。でも、代理投票ができてしまうシステムであることも問題で、莫大な予算を投じて構築したシステムにしてはちょっとお粗末であると考えられます。代理投票はやってはいけない行為で、国会議員たるものできてもやらないというのが基本的な考えですが、でも物理的にできないようにすることはそう難しいことではないと思うので、この際再考すべきかと思うのは私だけでしょうか。国会議員といっても、政党色がとても強い投票システムで選ばれた人物で、その人がどういう人であるかについてまでは判断できないと思います。だからこそ、間違いを犯すことを前提にシステムがあってもよいと思います。
ある国会議員は学生などが講義の出席確認の際に行う「代返」を例に挙げて話をしていましたが、「代返」も「代返」を防ぐシステム構築により容易に防げるし、そうすべきだと思っています。大学側は、出席管理には気を使い様々な取り組みを行っています。参考になると思いますが・・・・・。また今回初めて明るみになった代理投票。ひょっとしたら他にもあるのでは・・・・・。
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CCR4―NOT

2010-04-03 06:38:29 | 研究
「CCR4―NOT」という遺伝子の異常により、不整脈や心不全になる可能性が高くなるということが発表されました(YOMIURI ONLINE)。これまで、不整脈や心不全の原因に関しては、心筋細胞の膜(細胞膜)やカルシウムなどの電解質の異常などが要因として考えられていました。しかし、このCCR4-NOTという遺伝子が要因になるという非常に面白い発見です。これまで、CCR4―NOTに関しては、は哺乳動物においてどんな働きをすかは明らかでなかったそうです。
記事によりますと、様な遺伝子を欠損させたショウジョウバエ約8000種類の心臓に負荷をかけ、6日目までに生存率の低かったハエに着目して調べた結果、NOT3を欠損したCCR4―NOTのハエで心筋の収縮力が弱くなっていたことが明らかになったそうです。さらに、NOT3を欠損させたマウスでも実験を行い、心筋を収縮させる機能が低下し、不整脈の頻度が高くなることを確認したということです。そして、このマウスにがん治療薬としての研究が進んでいる「HDAC(ヒストンデアチラーゼ)阻害剤」を投与したところ、機能が回復することも明らかにしています。
論文を実際に読んでいないので詳細は分かりませんが、CCR4-NOTがどのようなメカニズムで心筋細胞の収縮性に影響を及ぼしているのかは不明だと思います。構造に異常をきたすのか、カルシウムなどの電解質制御に異常が生じるのか、興味深いです。すぐ、続報が出るものと思います。ヒトでもこの遺伝子異常と不整脈や心不全の発症に関連性があるのかどうかも、いずれ明らかになるのでしょう。注目していきたいと思います。
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