フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ローリング式名刺、カードホルダー

2016-03-11 00:03:19 | 筆記具文房具

ローリング式の名刺、カードホルダーを買いました。

 板坂元先生の「考える技術・書く技術」で紹介されていたローリング式の名刺ホルダー、現品限りの展示品を70%offで買いました。以前から気になってはいたのですが、かなり高額なので購入を躊躇していました。地元のホームセンターで、展示品が安く売られていたので思い切って買いました。ちなみに板坂先生の「考える技術・書く技術」は、私の座右の書です。

 左右のノブを回して、一枚毎ビニールの袋になっているカードホルダーをめくります。本来は名刺を入れて管理するものですが、私はRHODIAなどのメモシート入れに使おうかと思ってます。

 私はべつに物書きではないのですが、ちょっとした思い付きのメモなどをもとに雑記帳に、いろいろな文章を書きつけています。メモ書きはメモ帳から剥がすとバラバラと机上に散乱してしまうし、多くなると「あのメモは何処に行ったかな・・・」と探すのが大変で、それをこのようなホルダーに入れると簡単に閲覧できて大変便利です。


 「ロローデックス(ROLODEX)」という名称のようです。ABCや、あいうえをのインデックスシートが挟まっています。

 板坂先生の説明によるとアメリカでは昔から使われていたもので、やり手のビジネスマンの机上には必ずこのローリング・ホルダーが置かれていたそうです。たくさんの人との付き合いを管理するのに使われていて、それはやり手ビジネスマンの証な訳です。

 今であれば、スマホの情報管理ツールを使えば検索も簡単にできるし便利だと思うのですが、ちょっとした思いつきの手書きのメモなどには、やはりアナログのこのようなものが必要です。
 ちょっと良いもの・・・と私は思っているのですが。なので、ご紹介した次第です。また、物が増えてしまいました・・・けっこう大きくて、場所をとります。

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ライツ・ミノルタCLのファインダー修理

2016-03-09 01:18:35 | カメラ

ドイツのライツ社とミノルタが技術提携して作ったカメラ

 ライカを作っているドイツのライツ社と日本のミノルタカメラ(現在は、SONYに吸収合併されている。)が技術提携して、露出計内蔵のレンジファインダーカメラを作りました。1973年だったと思います。ライカとしては、露出計が内蔵された最初のカメラです。CLの後に出たM5は、ミノルタの電子技術を使ったCLとまったく同じ露出測定機構を備えています。

 マウントフレーム上端に、距離計と連動するコロがあります。これを押すことで、ファインダーの二重像が動きます。

 巻上げレバーを巻くと、シャッター幕の中央にcdsの露出測定センサーが出てきます。フィルム中央部で露出を測定しているので、中央部のスポット測光になります。

 そのライツ・ミノルタCLのレンジファインダー二重像がほとんど消えて見えません。軍艦部を開けて、修理することにしました。ちょっとご無沙汰のカメラの修理です。

 巻上げレバーとシャッターのリングと釣り枠を止めているビスを外すと軍艦部が外せます。シャッタースピード、絞り、露出計の針がファインダーから確認できる機能を備えているので、その機構がビッシリ組み込まれています。

 

 

 ファインダー部の斜めのガラスが、距離合わせをする二重像を映すハーフミラーです。
 確認すると特に不具合は認められません。キレイな半透明です。このガラスは光を30%位反射するハーフミラーになっています。

 

 

 ファインダー部に不良個所は見当たらないので、右側の二重像の光を取り入れてハーフミラーに送るプリズムやレンズ部を分解しないとならないようです。この箇所は、装着するレンズの焦点距離に合わせてブライトフレームを変更するための光を取り込んだり、シャッターと連動した露出計も組み込まれていて分解するにはかなり厄介な部分です。

 露出計は、カメラ正面から見えるシャッターダイヤルと連動していて、それも複雑な機構になっている要因です。この位置にシャッターダイヤルがあるのは、両手でカメラを構えたままでファインダー内の露出をカメラから目を離さずに合わせられる画期的な機構だと思います。M5も全く同じ構造です。

  こんな感じで、ファインダーを覗きながらシャッター速度を調整します。このダイヤルの中央部、銀色のダイヤルであらかじめASA感度(フィルム感度)設定しておきます。
 ”minolta”の文字の右にある小さな窓から、レンズの距離リングと連動した二重像の光を取り入れる窓です。

 

 

  ちょっと見ずらいですが、ファインダーは、こんな感じです。
 上側にシャッター速度が表示されます。右に露出計の針が、電池を入れていないので上に振れています。
 その内側には、40mmレンズの枠が出ています。
 ご覧のように本来この枠線、ブライトフレームの中央部に距離合わせのためのオレンジの二重像が表示されるのですが、全く見えません。

 

 ここから先は、かなり厄介な作業となるので、今日はここまでとします。
 距離を合わせる二重像が薄いのは、どうも小さな直角プリズムの鏡面蒸着塗装が劣化しているのが原因のようです。そのプリズムを取り出すまで行っていません。
 次の報告で、何とかできていれば良いのですが・・・

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セイコースピリット(クォーツ)風防サファイアガラス交換

2016-03-07 00:01:03 | 腕時計

風防ガラスが傷だらけだったので交換しました。

 ベゼルを外して交換すればよかったのですが、裏蓋を外しリュウズ、巻き芯を抜いてサファイアガラスに交換しました。

 

 サファイアガラスですが、傷だらけでした。浅い傷であれば研磨剤で磨くのですが、かなり深い傷なので交換することにしました。
 オリジナルのガラスは厚みが1.6mmで、けっこう厚めです。

 

 

 

 風防を交換してリュウズを差し込んで、電池を入れたのですが動きません。リュウズ周りの歯車やレバーがずれてしまたのかもしれません。
 

 もう一度電池を抜いて、メタルのプレートを外しました。下にプラスチック製の歯車の受板と、そこにある2箇所の突起にICとクォーツ発振子の乗ったプリント配線シートがはめ込んであります。

 これも外して、歯車とシャフトを調整して組直しました。ステップモーターの軸も含めて5個の軸受けの穴があります。歯車を受板に上手く入れるのに、プラスチックの押さえ棒を使います。

  ステップモーターの歯車にはマグネットが付いているので、囲んでいるメタルのフレームにくっ付いて、受板にはめ込むのが難しいです。

 上手く輪列が組みあがり、動き出しました。クォーツは、ステップモーターを受板にはめ込むの難しいですが、構造は比較的単純なので修理は簡単にできます。

 キレイに仕上がりました。

 セイコーの時計は、大変シンプルなデザインでしかも格調高く、とても気に入っています。部品の加工精度も素晴らしく、修理がしやすい良い時計です。このSPIRITも余分な飾りが全く無くて、時計らしい時計です。

 このところクォーツ時計の修理ばかりしています。ちょっと飽きてきたので次はカメラ、ライツミノルタCLの修理報告をする予定です。ファインダーの具合が悪いので、分解して調べてます。

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カルティエタンク風腕時計「ラルバン」風防、サファイアガラスに交換

2016-03-06 00:37:27 | 腕時計

以前にアップしたカルティエタンク風のラルバン、風防ガラス交換しました。

 文字盤が汚れていたのでクリーニングしたら、風防の傷が目立つようになって。風防はアクリル製で傷だらけだったので、サファイアガラスに交換しました。

 風防の径は23.5mm、厚みは1.0mmです。アクリル製だと、ベゼルにぴったり押し込むことができるのですが、サファイアガラスの23.5mmを押し込んだら、パキッ・・・と割れてしまいました。それで、ガラスは伸び縮みしないので23.3mmにしました。はめ込むと、ちょっと小さすぎたかな、ガタつきがあります。23.4mmが良かったかもしれません。

 

 風防とベゼルは、コニシのウルトラ多用途ソフトを溶剤で溶いて楊枝の先に少しつけて接着しました。
 時計屋さんでは紫外線で硬化するボンドを使うようです。歯医者さんでも、この紫外線硬化ボンドをセラミックの詰め物を歯に接着するときに使ってますね。接着強度があって、しかも紫外線を当てなければ硬化しないので、扱いやすいのだと思います。

 ちなみに以前にも書きましたが、瞬間接着剤のアロンアルファなどは乾くと曇りが出ますので、特に透明な物の接着には使えません。

 

 

 

 完成、キレイに仕上がりました。

 容貌はカルティエタンクとそっくりなので、なかなかオシャレです。金メッキが剥げて使い込まれた感じで、それも雰囲気があってよいです。

 

 気に入っているユニバーサル・ジュネーブの四角いクォーツ。こちらはサファイアガラスの風防なのに傷だらけです。交換したいのですが、角型は代替品がなかなか見つかりません。

 

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オメガ・デビル(クォーツ)レディース修理

2016-03-04 00:53:42 | 腕時計

オメガ・デビル(クォーツ)レディースを手に入れました。

 このところ、腕時計の修理にはまっています。文字盤も汚れている電池切れ?です。

 電池抑えのプレートをはずして、電池(SR721SW)取り出しました。液漏れがあって接点に電池から漏れ出した液が固着しています。リグロインで、クリーニングします。
 オメガの回路は金または金メッキされていて、腐蝕には強いです。汚れを落とせば、正常な状態に戻ります。造りや加工精度も素晴らしく、さすがオメガです。

 文字盤の汚れの塊はピンセットで削り落とし、その後リグロインで拭き取ります。

 

 ピンセットの先は、オイルストーンで研ぎ出しておきます。強く削ると文字盤の塗装を剥がしてしまうので、慎重に作業します。
 よごれが塗装面を突き抜けてメタルの文字盤ベースまで達しているときは、塗装も剥がして塗りなおすしかありません。

 

 

 回路確認のため、テスターで抵抗を計ります。黒を電池のマイナスに、赤をプラスの接点につなぎます。漏電している場合は抵抗値0となったり、逆に配線が腐蝕して断線している場合場∞になります。
 テスターで抵抗を計るのは、テスターにセットしている電池の微弱な電流を流して、その値を測定しています。クォーツの回路にはコンデンサーがセットされていて、テスターで流される微弱な電流を溜め込みます。コンデンサーの接点はプラス・マイナスがありますので、テスターのプラス・マイナスを逆に接続すると抵抗値が不安定になったり∞になって断線した状態になります。
 プラス・マイナスを逆に接続したときに、ある程度値が出る時は、回路が何処かで漏電している可能性があります。

 ベルトは、特に裏側がボロボロです。

 尾錠にオメガのマークωが無いので、オリジナルではないのかもしれません。それでも、トカゲ革なのでこれを補修することにします。

 

 まずは、ベルトの裏側の革を歯ブラシで擦って落とします。
 
ボロボロの状態です。貼り付けてある下地の繊維が出て来ました。これは、そのままにしておきます。

 

 

 

 

 表のトカゲ革は、革を磨くオイルを塗ります。白く乾燥している箇所が、オイルを含んで黒く艶が出て来ました。油分を含ませることで、革がより丈夫になります。

 裏側の劣化した革を削り落とした後には、黒い牛革を、コニシのウルトラ多用途ボンド(ソフト)で貼り着けます。

 

 

 

  ベルトも修復して、何とか動くようになりました。 

  電池部分の接触が悪くて、なかなか動いてくれませんでしたが、何とか修理できました。
 よく見ると文字盤は、かなり汚れているのですが、トカゲ革は何とか修復できて、まあまの仕上がりです。
 オメガは、金や金メッキの部品が、特に電子回路周りに使われていて、液漏れなどしていても修復がスムーズに行えます。

 

 

 

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