低迷の続くビール業界で、氷点下ビールの人気が出てきているという。
ビールそのものは同じでも温度が変われば、味覚が変わる。
通常のビールは4~8度で提供されているが、
氷点下ビールはマイナス2度~0度で提供される。
水が凍り出す凝固点は0度であるが、
ビールの凝固点は氷点下3度前後といわれている。
つまり氷点下3度~0度の間であれば凍っていないビールを飲める。
チョコレートを凍らせて食べた場合と、溶けかけで食べた場合とでは味は異なる。
こうした温度の変化がもたらす効果にビール会社が着目し、
消費者に異なる飲み方を提案した。
最初に始めたのはハイネケン・キリンで国内開始は2008年5月。
アサヒビールは2009年9月から試験的に一部店舗で提供し始め、
2010年3月から本格的に取り扱い店舗を拡大した。
氷点下ビールを店舗で提供するには、特殊サーバーが必要というが、
同じ商品でも少しの工夫で違った商品になってしまう。
アイデアは掘り起こせば、まだまだある。