リコーイメージングが23日、「PENTAX K-3 II」を発表しました。(リコーのニュースリリース)
「PENTAX K-3 II」(リコーのニュースリリース画像より)
APS-Cサイズの一眼レフとして人気がある「PENTAX K-3」(2013年11月発売)の後継機。
特長としては、センサーシフト式の手ブレ補正を応用した「リアル・レゾリューション・システム」を搭載、超高精細画像が可能に。
また、GPSを内蔵した結果、いままでGPSユニットが必要だった「アストロトレーサー」がカメラ単体で利用できるようになりました。星空の撮影に便利ですね。
手ブレ補正機能も従来よりアップしています。
一方、内蔵フラッシュはなくなりました。
◆超高精細画像のすごさ
このうち、「リアル・レゾリューション・システム」が面白い。
ニュースリリースによると、
『 イメージセンサーユニットを1画素ずつ微細にずらしながら4回撮影した画像を1枚の画像に合成する超解像技術』で、
『1画素あたり1つの色情報しか取得できない従来のべイヤー方式に対し、画素ごとにRGB各色の情報取得を可能とすることで、細部までのディテールや色再現に優れ、きわめて解像感が高い超高精細画像が得られる新機能です。また、通常撮影に比べて高感度ノイズを大幅に低減する効果も得られます。』
とのこと。
リコーは年内にも正式発表する35mmフルサイズ機に、この「超解像」機能を搭載する計画でしたが(CP+2015でのトークショー)、ひと足早く「PENTAX K-3 II」に搭載してきました。
リコーのページに作例が出ていましたので、さっそく見てみました。
画像データで 『リアル・レゾリューション・システム ON 』 となっているのが「超解像」画像のようです。
さすがに高精細。とくに、このフライフィッシングの釣針と懐中時計を撮った画像がすごい!
(リコーのページより。クリックで原寸表示)
羽根や金属の質感、地図の印刷ドットまで、みごとに描写。
高画素フルサイズ機に匹敵するような画質です。
画像のサイズは、普通の撮影でも「超解像」撮影でも、同じ6016×4000ピクセル となっています。
◆オリンパス「E-M5 Mark II 」との違い
画素ずらしによる超高精細技術は、国内ではオリンパス「E-M5 Mark II 」の「40Mハイレゾショット」に次いで2例目。ただし、仕組みは違っていて、オリンパスの場合は『0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら、8回撮影した画像をもとに40Mセンサー相当の高解像写真を生成』(オリンパスのページより)するもの。
画像のサイズは、オリンパスの実写サンプルによると、普通の撮影が4608 x 3456 ピクセルなのに対して、「40Mハイレゾショット」は7296x5472ピクセル と、かなり大きくなっています。
複数の画像を合成することから、三脚が必須で、静止した被写体向きというのは、リコー、オリンパスとも同じ。
いずれも限られた撮影条件でしか使えないのですが、それでも魅力のある機能ですね。
ウ~ム、「PENTAX K-3 II」なかなか面白そう。
PENTAX ファンはどう反応しますか…
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