私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

防衛省次官人事

2007-08-20 09:32:17 | weblog
ここ数日間、小池百合子防衛相と守屋武昌事務次官が、次官の退任や後任の人事をめぐって鋭く対立、官邸も巻き込んで火花を散らしてきた。この人事バトル結局官邸が間に入り、双方の主張する後任者とは別な防衛庁時代からの生え抜きの増田人事教育局長を充てることで決着したが、お粗末な痛み分け劇に終わった。
ことの発端は小池防衛相が、正副官房長官が開く人事検討会議に向けて、塩崎長官への連絡を怠り、人事を私物化しようとしたことにある。しかし、いくら官僚トップといえども、通常、次官の任命権をもつ大臣の意向に反旗を翻すことなど許されず、まして自衛隊という執行部隊であればなおさらだ。守屋氏にしてみれば在任中、在日米軍再編や自衛隊の国際貢献などを推進した実績・自負があり、このプライドを傷つけられた側面もあるが、このドタバタ劇は両者とも国の守りを預かる要人の行動とはとても思えない。
イージス艦中枢情報流出事件に代表されるように、省内に情報漏洩体質がはびこりトップ人事を決断したのであれば、筋道を通して行うべきでこの程度の人事を首相の指導力に飛び火させるのは、それこそ筋違いではないか。
今や日本を取り巻く周辺の環境は安全ではなく、国内的にも地震、台風等の災害も多発傾向にあり、加えてテロ特措法の対応等防衛省のかかえる課題は多く、国防に一時の間隙も許されない。
防衛省はこんなつまらない内紛にエネルギーを費やしている暇はないはずで、今こそ大臣を中心に一枚岩となり職員・隊員の士気を高め、国と国民を守ることに専念することが求められている。

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