私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

90 記 念 貨 幣

2009-05-18 09:24:25 | weblog
最近、記念硬貨が続々と発行されている。昨年度からは地方自治法施行60周年を記念したカラフルで美しいコインが登場している。トップをきってまず北海道、京都府、島根県の3種が発行された。間もなく長野、新潟、茨城、奈良に続き全国の全都府県の特徴あるコインが登場することになるだろうし、11月には天皇陛下ご在位20年の記念金貨も発行される予定になっている。
記念貨幣の歴史は古代ギリシャ・ロ-マにさかのぼる。権力者が自らの肖像を入れてその威信を誇示するケースが多かったが、近年は慶事を祝うもの以外に大型の国家的イベントやシリーズでテーマを決めた硬貨を発行するなど、いささか記念という概念を逸脱するケースが増えつつある。国内でも東京・長野オリンピック、大阪・愛知万博、ワールドカップ、即位記念等といった具合で本来の目的よりも資金調達、外貨獲得的要素が強い。昭和天皇御在位60年記念10万円金貨では、数千億円が国庫に入ったという。また、「源氏物語絵巻」(京都)や「上高地」(長野)は観光誘致に活用され、さらに島根県では記念貨幣発行で得た交付金で、モチーフとなった世界遺産石見銀山巡りの路線にエコバスを導入し運用しているケースもある。これから地域の目玉になにを取り上げるか記念貨幣を生かすも殺すも地方次第だ。この記念貨幣事業が疲弊しきった地方活性化の起爆剤となれるか。
私も以前から趣味で昭和・平成の年代別硬貨や記念貨幣を収集してきたが、特に記念硬貨は最近カラー化された上に、地方自治記念貨幣では地域特性、文化特性がデザイン化され、あわせてこれらの硬貨に将来プレミアがつくとあれば楽しみがまたひとつ増しそうだ。記念貨幣はそんな側面も持ち合わせている。

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