現在、県立信濃美術館で開催されている「人体の不思議展」を興味深く鑑賞してきた。会場内には中国人と思われる数十体の人体標本や臓器が展示されており、ケース越しに向き合っているとなにか別世界を訪れた錯覚に陥る。生前から当人の意思に基づき提供されたという献体を、プラストミックという新技術を用いて樹脂状半永久的な標本としたもので、骨格、筋肉、血管そして神経にいたるまで部位別に、より原形に近い形で見事に再現されている。
本不思議展の趣旨は、従来解剖学という一部の専門分野でしか知り得なかった世界を一般に公開し、人体標本を通じて「人間とは」「からだとは」「健康とは」を来場者に理解させ、未知なる小宇宙を実感してもらうことだそうだ。
健康の大切さと生命の尊厳の再確認と名打って全国各地で行うこの巡回展示会。果たして来場者に当初の開催趣旨が伝わっただろうか。鑑賞した人それぞれ個人差があり、その受け止め方も異なるだろうが、私の鑑賞後の感想は、「珍品物体の陳列による金儲けイベント」としかとれなかった。その理由は、次のとおりでパンフ上も明らかにされていないことだ。
・会場事務局は明らかにされても、実施主体が公開されていない。
・献体の生前における承諾の経過が明らかでない。
・会場内の土産コーナー、脳年齢・骨密度チェック(有料)も実施主体が明確でない。
少なくとも入場料をとり、公共の施設を使用して県や教委(県・市)が後援する以上、こうした問題は、疑念のないよう透明にして行うべきではないだろうか。
本不思議展の趣旨は、従来解剖学という一部の専門分野でしか知り得なかった世界を一般に公開し、人体標本を通じて「人間とは」「からだとは」「健康とは」を来場者に理解させ、未知なる小宇宙を実感してもらうことだそうだ。
健康の大切さと生命の尊厳の再確認と名打って全国各地で行うこの巡回展示会。果たして来場者に当初の開催趣旨が伝わっただろうか。鑑賞した人それぞれ個人差があり、その受け止め方も異なるだろうが、私の鑑賞後の感想は、「珍品物体の陳列による金儲けイベント」としかとれなかった。その理由は、次のとおりでパンフ上も明らかにされていないことだ。
・会場事務局は明らかにされても、実施主体が公開されていない。
・献体の生前における承諾の経過が明らかでない。
・会場内の土産コーナー、脳年齢・骨密度チェック(有料)も実施主体が明確でない。
少なくとも入場料をとり、公共の施設を使用して県や教委(県・市)が後援する以上、こうした問題は、疑念のないよう透明にして行うべきではないだろうか。
家でも、献体の出所について話題になりました。
こうした学術的なイベントは、主催者は各県によって異なりますので、誰でもいいのです。
実施主体がどのような組織なのか興味があります。
例えば「日本解剖学会」「日本歯科医師会」「日本医師会」等であるならば、それを事前に公開してくれた方が権威もありますし、私たちも安心して鑑賞することができます。
そんなことを訴えたかったまでです。